『エルデンリング ナイトレイン』の深き夜、早くも「ソロで深度5クリア」する人が次々あらわる。脚光を浴びる“霜踏み追跡者”

「深き夜」では夜渡りたちの評価も変化傾向にある。

エルデンリング ナイトレイン』では9月11日より、高難度の出撃モード「深き夜」が実装された。とてつもない難易度にコミュニティが震えるなか、さっそくソロで「深度5」を突破したプレイヤーが続々と現れている。

『エルデンリング ナイトレイン』は、『エルデンリング』をベースとするサバイバルアクションゲームだ。1人~3人プレイに対応している。プレイヤーは夜の脅威にさらされるリムベルドにて、「夜渡り」として3日間を生き延びなければならない。リムベルドでは挑戦するたびに拠点や敵の場所、入手できるアイテムなどが毎回変化。過酷な2日間を乗り切り、最終日に待つ「夜の王」との戦いに挑む。

9月11日に実装された新たな出撃モードである「深き夜」。敵がこれまでよりも強化されており、最終日に出現する夜の王はランダム。フィールドではデメリット効果を持つかわりに複数の付帯効果を持った武器が拾えるほか、深き夜専用の「深層の遺物」という新要素も登場する。また、マッチの結果によってレートが上限し、「深度」が1から5まで変化。深度が高くなるにつれて、さらに難易度が増していく。

そんな深き夜について、最高難度にあたる「深度5」にさっそくに到達し、ソロプレイでクリアしたというユーザーの報告が続々と上がっている。YouTuberのONGBAL氏もその1人だ。同氏は『SEKIRO』や『エルデンリング』などフロム・ソフトウェアが手がける高難易度ゲームを、さまざまな縛りを設けてプレイしてきた人物。本作においては、レベル1の執行者で、本作屈指の強敵と名高い「赤目の鈴玉狩り」を倒す動画が注目を集めていた(関連記事)。

動画のマッチでは、ONGBAL氏は追跡者でプレイ。標的となる夜の王はフルゴールで、地変は発生していない。まずは遺物効果で初期武器につけた戦技「霜踏み」を利用し、周囲の雑魚敵をさくさくと撃破。そして商人から「鍛石」を購入し、坑道では「鍛石【2】」を入手。初期武器の大剣をレアまで強化している。

Image Credit: ONGBAL on YouTube

ここからは大剣を二刀持ちした状態でジャンプ攻撃を繰り返す、いわゆる“バッタ戦法”を主体に戦っていく。ジャンプ攻撃では体勢崩しを誘発させやすく、致命の一撃を何度も狙って火力を稼ぐことが可能だ。なお敵の体勢を崩した際にも、ギリギリまで攻撃を入れてから致命の一撃をおこなうなど、同氏の細かなテクニックが随所で光る。順調にレベルを上げ、2日目に砦の最上階で待つ「死儀礼の鳥」を倒す頃にはレベルが15に。ソロプレイによるルーン獲得補正はあるものの、危なげなくレベルを稼ぐことに成功している。

Image Credit: ONGBAL on YouTube

そして最終日のフルゴール戦でも引き続き、ジャンプ攻撃と霜踏みでダメージを稼ぐONGBAL氏。なお、フルゴールの溜め攻撃を阻止するために、武器に塗って雷攻撃力を付与する「雷脂」を使用したり、潜在する力から取得した「回避時、周囲に落雷発生」の特殊効果を活用し、タイミングよく回避を出すことで溜めを中断させたりする場面も。巧みな対処で有利に立ち回り、見事夜の王を撃破した。

Image Credit: ONGBAL on YouTube

なお、最終的に集まった武器の付帯効果としては、「ジャンプ攻撃強化」や「HP最大時、カット率上昇」などが並んでいる。また砦の商人からは、使用することで攻撃力を高め、一度だけダメージをカットする消費アイテム「高揚の香り」を購入している。火力を可能な限り高めつつ、敵の強力な攻撃でダウンしてしまわないように意識されているようだ。

さらに注目すべきは「深層の遺物」の構成。「被ダメージ時、出血を蓄積」といった、ダメージを受けた際のデメリット効果をもつ遺物が複数採用されている。これは、そもそも立て続けに攻撃を食らうことが許されないという高難度マッチならではの考え方なのだろう。動画には見るからに強力そうな遺物も映っており、遺物を集める際の参考にしてみるのもよさそうだ。

Image Credit: ONGBAL on YouTube

執筆時点では、深き夜の実装から1週間ほどが経過したが、ONGBAL氏だけでなく国内プレイヤーからも、ソロプレイで深度5を突破したという報告が散見される。さらにはソロプレイかつレベル1で深度5をクリアするユーザーも現れており、腕利きのプレイヤーがさっそく脚光を浴びている。

ところで、今回ONGBAL氏が使用した追跡者は人気だが、筆者が確認する限りでは、鉄の目やレディなどを採用するプレイヤーも多いようだ。たとえば鉄の目では、「出撃時の武器に冷気の状態異常を付加」などの遺物効果を用いる戦法が強力。鉄の目は専用の遺物効果で毒を扱えるため、併用することで大きな火力アップが期待できる。

またレディは、遺物により戦技「血の刃」を初期武器に付与できる数少ない夜渡りであり、「霜踏み」ではなくこちらを採用する例もよく見られる。冷気や出血などの状態異常によるダメージは、敵の最大HPに対する割合ダメージとして与えられるため、敵の体力が大幅に増加する深き夜ではこれまで以上に重要度が高まっている可能性もある。各夜渡りたちに対するユーザーの評価は、これまでとは異なる傾向がうかがえるのも興味深い。

ちなみにフロム・ソフトウェアは、「深度3」が一つの目標となると位置づけている様子。「深度5」は“更なる刺激を求める方々の前に広がる、際限のない戦い”と表現されているものの、さっそくソロプレイで攻略する猛者も現れている格好だ。それぞれの戦法も参考にしつつ、高みを目指してみるのもいいだろう。

エルデンリング ナイトレイン(ELDEN RING NIGHTREIGN)』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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