『エルデンリング ナイトレイン』には「勝手に魔術師塔の仕掛けが解除される」謎現象がある。“誰か”のおかげ

『エルデンリング ナイトレイン』の「魔術師塔」について、勝手に仕掛けが解除されたという謎の現象の報告が寄せられている。

エルデンリング ナイトレイン』の舞台であるリムベルドには、隠された紋章を破壊することで侵入できるようになる「魔術師塔」が存在する。そんな魔術師塔について、SNS上では「勝手に仕掛けが解除された」という謎の現象の報告が寄せられている。

本作は、『エルデンリング』の世界観をベースとするサバイバルアクションゲームだ。シングルプレイまたは3人プレイに対応している。プレイヤーは夜の脅威にさらされるリムベルドにて、「夜渡り」として3日間を生き延びなければならない。リムベルドでは挑戦するたびに拠点や敵の場所、入手できるアイテムなどが毎回変化する。過酷な2日間を乗り切り、最終日に待つ「夜の王」との戦いに挑む。

リムベルドには「魔術師塔」という細長い建造物が点在している。魔術師塔にはプレイヤーの侵入を防ぐ封印が施されており、塔の周りに隠された紋章を破壊することで仕掛けが解除される。紋章は木や像などさまざまな物体に擬態していることがあり、攻撃することで姿を現す。仕掛けを解除して侵入に成功すれば、塔の最上階にある「潜在する力」から魔術に関連するアイテムを入手可能だ。また、塔の1階に置かれた箱からは、復讐者御用達とも言える「星光の欠片」が大量にドロップする(関連記事)。パーティーに隠者や復讐者がいる場合には優先的に寄りたいスポットだ。

そんな魔術師塔について、「勝手に仕掛けが解除された」というユーザー報告がSNS上で散見される。筆者もちょうど先日、同じ状況に遭遇したばかりだ。具体的には、画面上に「他世界により、塔の仕掛けが解除された」と表示され、まだ紋章を壊していないはずの塔に侵入できるようになる。ただ筆者が調査する限りでは、この現象の詳しい仕様に関する情報は見つからなかった。ユーザー間では報告が上がっているものの、発売から約1か月が経過した現在でも正確なことは判明していないようだ。かなりレアなイベントであるとみられる。

筆者自身の体験や調査を踏まえた推測として、おそらくこのイベントは「古の魔術師塔」のパターンでのみ発生するイベントであると思われる。古の魔術師塔とは、建物の表面に結晶が露出し、青いオーラーを纏った特殊な魔術師塔。マップ上のアイコンも通常の魔術師塔と異なる。この魔術師塔では、仕掛けを解除するために紋章を3つ破壊する必要があり、報酬はその分レアリティの高いものが出やすいようだ。

筆者はプレイ中に、古の魔術師塔をたまたま発見。2つの紋章を破壊したものの、なかなか3つ目の紋章を発見することができなかった。リングが迫ってきていたため諦めようとその場を離れた道中、「他世界により、塔の仕掛けが解除された」との通知が出て、塔に侵入できるようになったという流れだ。

SNS上では古の魔術師塔で発生したという同様の報告を数件見つけることができたため、古の魔術師塔でのみ発生する特殊なイベントという可能性はあるだろう。とはいえ明確な発生条件は不明。古の魔術師塔自体が珍しいロケーションのようで、まだ情報は少ないのかもしれない。「他世界」とあることから、他のプレイヤーが別のマッチにて古の魔術師塔を攻略した際に、こちらの紋章が解除されることがあるというようなギミックとなっていることも予想される。

本作には、こうした他のプレイヤーとのゆるい交流要素がいくつか存在する。たとえば、フィールドにときどき現れるプレイヤーの白い幻影は、触れることでアーツゲージを増加させることが可能。また、他世界のプレイヤーが死亡した場所には、そのプレイヤーの装備を取り出すことのできる赤い幻影が出現することがある。『ダークソウル』シリーズや『エルデンリング』本編に実装されている「メッセージ」機能をはじめとし、こうした間接的な“お助け要素”はフロム・ソフトウェア作品の特徴の1つと言えるだろう。

古の魔術師塔についても、そうしたオンライン要素のひとつかもしれない。マップ上に一風変わった魔術師塔を見かけた際には、世界中の誰かのために、頑張って仕掛けを解除してみてはいかがだろうか。

エルデンリング ナイトレイン(ELDEN RING NIGHTREIGN)』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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