『エルデンリング ナイトレイン』2人プレイはいったん見送り。ただそのうち追加したい意欲はあり
『ELDEN RING NIGHTREIGN』のディレクターを務める石崎淳也氏によれば、リリース時点では2人プレイには対応していないものの、そのうちサポートしたい方針があるようだ。米IGNのインタビューにて判明した。

フロム・ソフトウェアは5月30日、『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』をリリースする。米IGNが発売に先駆け、ディレクターを務める石崎淳也氏に本作の誕生秘話などのインタビューを実施。石崎氏によれば、本作については2人プレイモードの実装は“見送った”ものの、発売後に2人プレイもサポートすることを検討しているという。
『エルデンリング ナイトレイン』は、サバイバルアクションゲームだ。『エルデンリング』の世界観をベースに、まったく異なるゲームデザインで再構築された作品とのこと。プレイヤーは舞台となる広大な「リムベルド」のフィールドにて3日間を生き抜く。リムベルドは拠点や敵、武器やアイテムがプレイのたびに変化するそうで、フィールド型ダンジョンと標榜されている。

本作はシングルプレイまたは最大3人プレイに対応する。そのため2人プレイはできず、2人でマッチングした際には、オンラインマッチングにてもうひとりのプレイヤーが参加することとなる。この仕様自体は過去の発表にてすでに明かされていた。とはいえソロプレイも可能な本作において、なぜ2人プレイのみが実装されていないのかといったことなどについて、米IGNが本作ディレクター石崎淳也氏に訊いている。
石崎氏によれば、端的に言うと2人プレイという選択肢が開発中に見落とされたためだという。本作はもともと3人用の協力プレイゲームとして制作が進められており、3人でプレイする前提のバランスにて調整されていたとのこと。そしてソロプレイについては、石崎氏自身がゲームをプレイする際に自分一人で楽しみたいときもよくあり、需要は当初から想定していたそうだ。そんな石崎氏のスタンスもあってか、本作に向けては、ゲームにおけるルールや新たなシステムが許す限りで、ソロプレイでも楽しめるようなゲーム体験を実現できるように注力。そうしたなかで、2人プレイについては結果として手が回らなかったという。そのため発売後のアップデートにて対応を検討しているそうだ。

ちなみに、本作はフロム・ソフトウェア作品の流れを引き継いでおり、アクション面では苦戦することもあるだろう。ただもし力尽きても、味方に蘇生してもらうことが可能。3日間生き抜くにあたっては、3人が互いのプレイヤーを助け起こすことも重要となる。
とはいえ本作では各自が異なるエリアを分担して探索し、ボス戦で合流するといった攻略方法も可能。そのためソロプレイも自然なプレイスタイルとして想定されており、敵の攻撃がひとりのときのプレイヤーに集中しすぎないといった行動・攻撃パターンの調整がおこなわれているそうだ。さらに戦闘時のプレイヤー数に応じて、そうした敵の内部的なパラメータが動的に変化するため、理不尽な状況にはなりにくいとのこと。このほかマップ上では自己蘇生ができる要素も発見可能。バランスとしても、新たなボスも含めて3人プレイでもソロプレイでも楽しめるようにしてあるという。
今回は開発における「選択と集中」の結果、リリース時における2人プレイの実装が見送られたことが石崎氏によって明かされたかたち。とはいえ、今後実装も検討されているようで、あせらず2人プレイ向けのバランス調整がおこなわれたうえで用意されるのかもしれない。発売後のアップデートも注目される。
『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに5月30日に発売予定。