『エルデンリング ナイトレイン』開発者いわく、製品版はより“手ごたえ重視”のバランスになりそう。プレイテストで予想外にクリア続出だったので
フロム・ソフトウェアは5月30日に『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』を発売予定。製品版ではネットワークテストのフィードバックから難易度を含めたさまざまな調整がおこなわれるという。

フロム・ソフトウェアは5月30日に『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』を発売予定。本作では2月にネットワークテストが実施されており、同テストのフィードバックから難易度を含めたさまざまな調整がおこなわれるという。
本作は、シングルプレイまたは最大3人プレイに対応するサバイバルアクションゲームだ。『エルデンリング』の世界観をベースに、まったく異なるゲームデザインで再構築されているという。プレイヤーは出自や性能が異なる8人の「夜渡り」から使用キャラを選び、舞台となる「リムベルド」のフィールドにて3日間を生き抜く。そして3日目に訪れる強敵「夜の王」たちとの戦いに挑むのだ。
本作は2月に期間限定のネットワークテストが実施されていた。大人数での同時接続をおこない、サーバーに負荷をかけたうえでのゲームプレイの検証が目的とされたほか、プレイヤー同士の干渉による影響を加味した全体のゲームバランス調整もテストの狙いとしてあったという。そして今回、PlayStation.Blogのインタビューにて本作のディレクターである石崎淳也氏が、テストの結果を受けた調整点などを伝えている。
まず石崎氏によると、ネットワークテストにおけるプレイヤーの突破率は開発チームの想定よりも高かったという。つまり3日間を生き延びて夜の王を撃破したプレイヤーが多くいたようだ。また難易度に関しては参考になるフィードバックが多くあったそうで、「進むほどに難しさと手応えがあり、でもなんとかなるようなバランス感にたどり着く材料」にできたとのこと。製品版では調整も実施されており、特にネットワークテストで夜の王として登場した「グラディウス」にも変化があるという。突破率が想定よりも高かったという言及も踏まえると、強化が加わるのかもしれない。
またネットワークテストと違って製品版では、攻略のセオリーが固まらないように、同じような立ち回りをしても次の夜の王に勝てるとは限らないような設計にしてあるそうだ。また各ボスに対して有効な属性については、製品版では出撃前に可視化されているという。弱点属性の武器やアイテムなどを積極的に探してみるといった風に、ボスごとに攻略方法を変えることも重要となりそうだ。

このほか難易度の調整だけでなく、遊びやすさの向上も図られるようだ。石崎氏によれば、ネットワークテストでのフィードバックを受けて、ゲームを楽しむために必要な情報がプレイの中で自然と分かるように見直されているとのこと。ほかにも『エルデンリング』から変えた部分の意図などさまざまな説明がおこなわれており、気になる人はPlayStation.Blogをチェックしてみるといいだろう。
ネットワークテストの結果を受けて、2か月あまりでさまざまな部分がブラッシュアップされてきたようだ。ちなみにバンダイナムコエンターテインメントが海外向けに発表した統計によると、本作のネットワークテスト中には先述したグラディウスが合計5万8615回倒されたとのこと。テストは2月14日から2月17日にかけて、断続的に約18時間のみの実施であったことを踏まえると、かなりハイペースに倒されていた様子だ。そんなグラディウスの調整も含め、予想以上の突破率を受けて製品版の本作の難易度がどのように変化しているのかも注目される。
『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに5月30日に発売予定。