ゾンビサバイバル『Dying Light』、“リマスターじゃないけど刷新級”無料アプデ6月26日配信へ。全部手作業で入念ブラッシュアップ

Techlandは日本時間6月25日、『Dying Light』に向け「Retouched Update」を6月26日に配信すると発表した。同アップデートでは、グラフィックおよびサウンド面での演出が強化される。

デベロッパーのTechlandは日本時間6月25日、『Dying Light』に向けた大型アップデート「Retouched Update」を6月26日に配信すると発表。同アップデートはPC/PlayStation/Xbox向けに配信され、グラフィックやサウンドといった演出面が大幅に強化されるとしている。

『Dying Light』は、ゾンビがはびこる都市ハランを舞台にしたアクションサバイバルゲームだ。プレイヤーは主人公のカイル・クレインを操作し、ハランの街を探索する。広大なオープンワールドを採用しており、一人称視点でのパルクールを駆使した移動アクションが特徴。昼夜によってゾンビの種類や強さも変わるなか、武器を獲得・作成したりしながらクエストをこなし、生き延びる。最大4人までの協力プレイも可能だ。

本作は2015年1月にPC/PS4/Xbox One向けに発売。その後Nintendo Switchなどにも移植された。リリース後にはアップデートも精力的におこなわれ、新たなマップや物語を追加する「The Following」や、ホードモードなどを追加する「Bozak Horde」などが配信。そのほか『Left 4 Dead』や『Rust』『Chivalry』といった他作品とのコラボも実施された。手厚いサポートの継続もあってか、本作は2022年4月時点で売り上げ2000万本を突破しており、熱烈な人気を誇る作品でもある。

そんな本作の10周年を記念して、大規模アップデート「Retouched Update」が6月26日に配信される。今年1月には本作に向けたアップデートの存在自体は伝えられていたが、今回その詳細と日程が明かされたかたちだ。

「Retouched Update」ではグラフィックやサウンドが強化されている。具体的にはPBR(物理ベースレンダリング)とライティングを改良したことにより、各テクスチャの品質向上とアップスケールが図られているという。公式ニュースページでは、木の壁や石畳、トタンの壁のスクリーンショットが公開されており、物体のテクスチャがより精細になっていることがわかる。またサウンド面では、オリジナル版の作曲家Paweł Blaszczak氏がリマスタリングに携わったという。加えてゲーム内では新たに環境音が盛り込まれ、戦闘中のヒット音なども迫力たっぷりにパワーアップしているとのことだ。

ちなみにこれらの刷新はすべて手作業で行われてきたという。マップを歩き回り、改善すべきアセットを探して手動で変更する必要があったとのこと。また現状のシステム要件でメモリ不足などが起こらないように慎重にテストを重ねたことで、時間を要したそうだ。

なおTechlandの説明によれば、「Retouched Update」はあくまで演出強化アップデートであり、リマスターにあたるものではないと説明されてはいる。とはいえ、高精細になったテクスチャや、新録されたサウンドといった各種調整によって“リマスター相当”の演出向上が楽しめるだろう。同アップデートは、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneの『Dying Light』所有者に向け無料でリリースされる。

ちなみに『Dying Light』シリーズについては、最新作『Dying Light: The Beast』が今年8月23日にリリース予定だ。同作ではカストル・ウッズなる地を舞台とし、カイル・クレインによるサバイバルアクションが再び展開される。最新作がリリースされる前に、シリーズの原点である『Dying Light』を体験してみるのもいいだろう。

『Dying Light』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/Switch 2/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに販売中。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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