『D&D』協力プレイ対応ハクスラARPG『Dark Alliance』、来年2月販売終了&オンラインサーバーも停止へ。ストアページにひっそり追記で終了告知
パブリッシャーのWizards of the Coastは、『Dungeons & Dragons: Dark Alliance』(以下、Dark Alliance)について2025年2月24日で配信を終了し、オンラインサーバーを停止すると告知した。所有者は同日以降も、オフラインプレイが可能とのこと。
本作は、アクションRPGだ。TPRG(テーブルトークRPG)である『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(以下、D&D)をもとにする小説「Legend of Drizzt」シリーズを題材としている。舞台となるのはフェイルーン大陸の北部となるアイスウィンド・デイル。フロスト・ジャイアントやドラゴンたちが徘徊する危険な地で、戦いが繰り広げられる。
本作は三人称視点のアクションRPGとなっている。プレイヤーはゲーム開始時に個性の異なる4人からキャラを選択。拠点からステージに出撃して、攻略を進めていく。ステージクリア報酬などで獲得できる装備品のレアリティや性能がランダムとなる、ハック&スラッシュ系のシステムを採用。装備を強化しながら、さらに困難なステージに挑むゲームサイクルとなっている。
今回、『Dark Alliance』の各ストアページにて、本作が2025年2月24日で配信を終了となることがひっそりと告知された。本作は最大4人でのオンラインプレイに対応していたものの、同日にオンラインサーバーが停止される見込み。ただし所有者は同日以降も、オフラインでのシングルプレイは可能だそうだ。またDLCについても、所有者は引き続き利用可能だ。
本作は2019年のThe Game Awardsにて発表され、延期を経つつ2021年6月に発売。『D&D』を題材とするゲームとして一定の注目を集めたものの、ユーザーやメディアからの評価は芳しくなかった。本稿執筆時点でSteamユーザーレビューでは約3700件中好評率50%にとどまる「賛否両論」ステータス。『D&D』の世界観で展開されるストーリー要素などは一定の評価を受ける一方で、アクションの操作性の悪さなどは課題として指摘。また敵の数が多く、一部の敵が理不尽さを感じる攻撃方法を駆使してきたり、ステージ難易度を上げた際に飛躍的に敵が強くなったりといった粗削りなバランスにストレスを感じるという意見も見られた。
評価面での苦戦もあってか、発売当初Steamでは約1万人の同時接続プレイヤーを記録したものの、その後は低迷していた(SteamDB)。そうした背景もあり、今回オンラインサーバーが停止され、新規購入もストップされるかたちかもしれない。
なお本作を手がけたのはWizards of the Coast 傘下のTuque Games。同スタジオは2022年にInvoke Studiosに名称を変更し、同年には新たに『D&D』を題材とするAAA(大規模開発)級のゲームを開発していることも発表されていた。
『D&D』テーマのゲームといえば、昨年Larian Studiosが手がける『バルダーズ・ゲート3』が正式リリースされ、一世を風靡したことが記憶に新しい。そうした波に乗れるかどうかも含めて、Invoke Studiosが手がける新たな『D&D』題材のゲームの続報は注目されるところだろう。
『Dungeons & Dragons: Dark Alliance』は、PC(Steam/Microsoft Store)/PS4/PS5/Xbox Series X|S/Xbox Oneおよび海外向けに発売中。2025年2月24日に配信終了予定だ。