砂の惑星サバイバルMMO『Dune: Awakening』早くも売上100万本突破。“エンドコンテンツ厳しすぎ”問題への対処も進む

Funcomは6月24日、『Dune: Awakening』の売上が100万本を突破したことを発表した。発売から約2週間での大台達成となる。

デベロッパーのFuncomは6月24日、『Dune: Awakening』の売上が100万本を突破したことを発表した。発売から約2週間での大台達成となる。

本作は、人気小説「デューン砂の惑星」および映画「DUNE/デューン 砂の惑星」シリーズの世界観を基にしたオープンワールド・サバイバルMMOだ。プレイヤーは砂漠が広がる惑星アラキスを舞台に、フレメンと呼ばれる砂漠の民失踪の謎を追い、囚人として冒険をおこなうこととなる。

本作はマルチプレイでもソロプレイでも進行が可能。ただしPvEエリアとPvPエリアが分かれており、PvPエリアではフレンドリーファイアありでプレイヤー同士の戦いが繰り広げられる。また他プレイヤーと交流するためにギルドを作成あるいは参加することができるほか、サーバー規模での「領主会議」も存在する。

戦闘はTPSアクションとなっており、プレイヤーキャラには複数のクラスが用意されている。クラスごとに個性豊かなスキルがあり、近接戦や銃撃戦など、得意な戦い方も異なっている。

また戦闘のほかにクラフト・建築要素も存在。水分補給が重要という砂漠ならではのサバイバル要素もある。そして砂漠には「デューン」お馴染みのサンドワーム(シャイ=フルード)も生息している。乗り物を入手できるまでは、圧倒的な脅威として注意が必要だろう。

本作はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに6月10日に発売。そこから2週間を経て、売上が100万本を突破したことが報告された。Funcom史上もっとも早い売れ行きだといい、『Conan Exiles』では1年かけて到達した記録だそうだ。プレイヤーへの感謝とともに、さまざまな統計情報が公開。たとえばプレイヤーのサンドワームによる死亡数は81万6720回にのぼるという。そのほかの統計データからも盛況ぶりがうかがえる。

本作は5月に実施されたベータテスト段階で、Steamだけで約3万8000人の同時接続プレイヤー数を記録していた。そしてリリース後にはプレイヤーがどんどんと増加しピーク時には約19万人を記録(SteamDB)。その後も連日ピーク時には13万~17万人を集める大きな賑わいを見せている。

Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で3万4000件中83%が好評とする「非常に好評」ステータス。本作では「デューン」の設定が上手く再現され、ゲームシステムに落とし込まれている点が持ち味。グラフィックのほか、水の確保の重要性、サンドワームの存在など、砂漠の惑星という世界観のサバイバルクラフトゲームとして上質な出来栄えとなっている。そうした点から、ユーザーレビューでは「デューン」ファン以外からも評価を受けている様子だ。

なお本作のエンドコンテンツエリア「ディープデザート」は現状ではPvP専用。PvPにおいては人数やビークルの搭載装備の差を覆すことができないバランスになっており、特にソロや少人数のプレイヤーにとってはハードルが高い。ディープデザートの貴重な資源の入手が困難な状況になっており、この点にはエンドコンテンツに到達したプレイヤーからの不満も寄せられている

そうした声について開発元も認識しているそうで、ディープデザートにPvEエリアを設ける方針が明かされている。引き続きPvPエリアは残されるものの、PvEエリアでも貴重な資源を確保できるそうだ。また「領主会議」のタスクなど、ソロあるいは少人数プレイで攻略しづらい要素については調整も予定されているという。

大ヒットを記録しつつ、指摘されている課題点についても対処が進められているという本作。Steamだけで連日10万人以上が集うプレイヤーベースを維持しており、今後の盛り上がりも注目されるところだろう。


『Dune: Awakening』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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