大ヒットRPG『Clair Obscur: Expedition 33』、「GOTY受賞後」だけで20万本も売れていたとの推計。“GOTY効果”で売上約6倍に跳ね上がる
Alinea Analyticsによれば、『Clair Obscur: Expedition 33』はGOTY受賞後に追加で20万本の売上を達成したのだという。

ゲームの市場データ分析会社のAlinea Analyticsは、『Clair Obscur: Expedition 33(クレール・オブスキュール:エクスペディション サーティースリー)』について、GOTY受賞後に追加で20万本の売上を達成したと伝えている。主にSteamとPS5にて、1日当たりの販売本数が6倍にも増加したとのことだ。
『Clair Obscur: Expedition 33』は、アクション要素を取り入れたターン制バトルを特徴とするRPGだ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S。本作の舞台となるのは、ペイントレスと呼ばれる存在が人々を脅かす世界。ペイントレスは年に1度呪いの数字をモノリスに刻み、描かれた年齢の人々は消滅してしまう。ペイントレスの描く呪いの数字は年々ひとつずつ小さくなるため、人類は滅びを待つ状況にあった。「33」の数字が描かれる年、主人公たち第33遠征隊は死のサイクルを止めるため、ペイントレスを倒す旅に向かう。
『Clair Obscur: Expedition 33』は今年の4月24日に発売され、リリース後3日で売上100万本を突破(関連記事)。その後も高い人気を博し、10月には売上が500万本に到達していた。批評家・メディアからの評価も高く、12月12日に開催された「The Game Awards 2025」ではGame of the Year(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)を含む9冠を受賞した(関連記事)。

そんな『Clair Obscur: Expedition 33』について、ゲームの市場データ分析会社のAlinea Analyticsが12月16日、独自データにて、累計販売本数600万本を突破したと発表している。また「The Game Awards 2025」が配信された12月12日以降に期間を絞っても、20万本以上の売上を達成したのだという。20万本以上の売上本数の内訳としては、約76%がSteam、約21%がPS5での購入だったとのこと。Xboxでは販売数そのものは1万本以下となっているものの、Game Pass経由で新たに約5万2000人のプレイヤーが本作に触れているとのデータが明かされている。

さらにAlinea Analyticsは、GOTYを受賞した後、本作の日ごとの販売本数が約6倍に跳ね上がり、平均で1日6万9000本を売り上げていると報告。現地時間12月13日には1日あたり9万2000本ほどを売り上げ、日ごとの販売本数の最高記録を更新したのだという。「The Game Awards」での9冠という圧倒的な評価と話題性から、非常に広範なユーザーが関心を持ったものと思われる。またSteamにおいては12月6日よりセールが実施中で、定価の20%オフとなる5984円で購入可能。過去最安値級にお求めやすくなっていることも、売上の増加に一役買っているのだろう。
ちなみに、本作に向けてはフォトモードや新ステージを実装する大型無料アップデート「Thank You アップデート」が12月12日より配信されている。新規購入者だけでなく本作をすでにプレイしたユーザーも集まったと見られ、Steamではプレイヤー数がそれまでの1万台から急増し、ピーク時には5万6000人に到達している(SteamDB)。
今回のAlinea Analyticsの発表は公式発表ではなく、あくまで同社の推計という点には留意したい。とはいえ年末にかけてのアワードが売上にもたらす影響力も垣間見えるだろう。同社は本作のほかにもThe Game Awards 2025において発表された新作タイトルがSteamにてさっそく多くのフォロワーを集めていることを伝えており、改めて同アワードの宣伝効果もうかがえる。
『Clair Obscur: Expedition 33(クレール・オブスキュール:エクスペディション サーティースリー)』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中だ。PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。
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