『Call of Duty: Black Ops 7』にて“あるゲーム”の名前を入力すると検閲されるとの報告。意図せず話題になる『*** *******』
『Call of Duty: Black Ops 7』について、チャットである作品のタイトルがフィルタリングされてしまうと話題になっている。

現在オープンベータを実施中の『Call of Duty: Black Ops 7』について、チャットで“とある競合作品”の名前がフィルタリングされているとして、話題になっている。PC Gamerなどが報じている。
『Call of Duty: Black Ops 7』は、Activision が手がけるFPS『Call of Duty: Black Ops』(以下、Black Ops)シリーズの最新作だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store/Battle.net)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One。また発売日よりXbox Game Pass UltimateおよびPC Game Pass向けに提供される見込みだ。
本作の舞台となる2035年の世界は、『Black Ops II』および『Black Ops 6』での出来事によって激しい戦乱にあり、荒廃していた。本作でプレイヤーは『Black Ops II』の主人公デイビッド・メイソンとしてBlack Ops部隊を率い、最先端技術を駆使して敵に立ち向かうことになる。

本作は10月3日から10月6日まで先行アクセスが実施。その後一般向けに10月6日から10月9日午前2時までの日程でオープンベータを実施予定だったが、10月10日午前1時まで期間が延長された。オープンベータではPvPの「マルチプレイヤー」とPvEの「ゾンビモード」が体験可能。加えてプレイヤーの習熟度に応じて自由に選べるプレイリストも複数用意されている。
そんな本作のチャットにて、「Arc Raiders」というフレーズがフィルタリングされているのだという。「Arc Raiders」といえば、Embark Studiosが手がけるPvPvE形式の脱出シューター『ARC Raiders』が想起される。本作は10月30日にPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けにリリース予定。11月14日に発売予定の『Call of Duty: Black Ops 7』とは、軸となるゲームプレイに差はあれど、大作シューターという点では十分に“競合作品”と言えるだろう。こうした関係も相まって、このフィルタリングについては、「Activisionが『ARC Raiders』を脅威に思っているからだ」などという憶測も寄せられているといった状況だ。
この現象について、ActivisionはPCGamerやInsider Gamingなどの質問に答える形で声明を発表。Activisionのテキスト投稿監視システムでは、「Arc」がある不適切な単語の代替として設定されていたとのこと。今回は「Raiders」と組み合わさり、システムがフレーズをフラグ付けしてしまい、検閲対象となってしまったとそうだ。なおActivisionによれば、すでにフィルタリングについては調整済みだという。弊誌で確認した限りでは、「Arc Raiders」と入力してもフィルタリングされることはなかった。
「Arc Raiders」がなぜかフィルタリングされ検閲対象となってしまう事象については、今年8月頃にElectronic Artsが提供するソフト「EA app」のチャットでも確認されていた。こちらもすでに解決済みながら、双方とも大作シューターの“競合”を抱える会社のプラットフォームとして、妙な注目を集めていた恰好だ。なおテキストモデレーションに用いるソフトの不具合なども考えられるものの、公式には原因は発表されていない。
ちなみに『ARC Raiders』側は、こうした盛り上がりをさっそく利用し、宣伝の種として用いているようだ。ささやかなトラブルも宣伝に活かす、Embark Studiosのフットワークの軽さも垣間見えたかたちだ。
『Call of Duty: Black Ops 7』はPC(Steam/Microsoft Store/Battle.net)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに11月14日に発売予定だ。また、『ARC Raiders』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに10月31日に発売予定となっている。