大人気ポテト人間ローグライク『Brotato』なんと開発元交代。アプデとDLC開発は『Dead Cells』のEvil Empireに託し、新作開発に注力へ

Evil Empireは9月29日、『Brotato』についてBlobfish Gamesから開発を引き継ぐと発表。今後はBlobfish Gamesが監修しつつ、Evil Empireがアップデートなどを手がけていくようだ。

Evil Empireは9月29日、『Brotato』についてBlobfish Gamesから開発を引き継ぐことを明らかにした。Evil Empireが開発を引き継いだ後の最初のアップデートは10月下旬にリリースされる予定だという。

『Brotato』は、見下ろし視点のローグライトアクションゲームだ。本作の主人公は、楕円形の顔に手足が生えたようなデザインのポテト、Brotatoだ。エイリアンの惑星に墜落したポテトワールドの宇宙船の唯一の生存者、Brotatoは、過酷な環境下で生き残ることとなる。Brotatoは同時に最大6種類の武器を携帯することが可能で、上下左右から出現する敵を一網打尽にして生き延びることとなる。武器には棒や石などの原始的なものから、ロケットランチャーやSMGなどの近代兵器も存在。武器の組み合わせを駆使することで、多彩な攻撃パターンを習得することが可能となっている。

Evil Empireはフランスのボルドーに拠点を置く、2019年に設立されたインディーゲームデベロッパーだ。『Dead Cells』の開発元Motion Twinの元社員が在籍しており、同作の開発をMotion Twinから受け継ぎ、アップデートやDLC配信などを手がけていた。またそのほか『ザ・ローグ:プリンス オブ ペルシャ』の開発を務めていることでも知られている。

今回の発表によれば、『Brotato』の当初の開発元であるBlobfish Gamesは、新作タイトルの開発に移りたいものの、『Brotato』のアップデートを放棄したくないとの方針を示していたとのこと。そのため開発実績のあるEvil Empireに開発を委託することを決定したようだ。ただEvil Empire開発に体制変更したとはいえ、Blobfish Gamesは監修の立場に就くようで、『Brotato』が完全にBlobfish Gamesの手を離れるということはなさそうだ。

『Brotato』は2022年9月に早期アクセス配信を開始。2023年6月には正式リリースされ、多くのキャラクター、アイテム、武器の多彩な組み合わせが試せる幅の広さなどが好評を博し、本稿執筆時点のユーザーレビューでは約9万6500件中96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。

一方で正式リリース後のコンテンツ追加としては、2024年10月に4キャラ、5種の武器、15個のアイテムのほか、リモートプレイに対応するローカルマルチモードなどの追加がおこなわれ、DLC「Abyssal Terrors」が配信された。それ以降はバランス調整が継続されているものの、大型のアップデートはなく、コンテンツの追加はなかった。

Blobfish Gamesは、スタジオとしては新作制作に注力したいものの、『Brotato』のそうした状況を良しとしなかったかたちだ。Evil Empire開発のもとでは、コンテンツの“肥大化”に気を付けつつ、より頻繁にアップデートをおこなう予定とのこと。なお発表にあわせてさっそくパッチ1.1.12.0がリリースされており、経験値素材などを盗む敵「Gobbler」およびGobbler関連アイテムが追加されている。またもしかすると将来新たにDLCも登場するかもしれないとのことで、『Brotato』の今後の動向からは目が離せないだろう。

『Brotato』はPC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Android/iOS向けに販売中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

記事本文: 1515