『ボーダーランズ4』いきなりSteam同接20万人超、シリーズ最大のロケットスタート。しかし“パフォーマンス”を巡る賛否も

2Kは9月12日、『ボーダーランズ4』を発売した。Steamでの同時接続プレイヤー数はさっそく20万人にのぼり、大盛況となっている。

2Kは9月12日、『ボーダーランズ4』を発売した。Steamでの同時接続プレイヤー数はさっそく20万人にのぼり、大盛況となっている。

本作は、Gearbox Softwareが開発するシューティングRPG『ボーダーランズ』シリーズの最新作だ。ソロプレイおよび最大4人でのオンライン協力プレイに対応。冷酷な独裁者タイムキーパーが支配する惑星カイロスを舞台に、プレイヤーは富と栄光を求めるヴォルト・ハンターとなり、膨大な種類が用意された武器やアクションスキルを駆使して、タイムキーパーの圧政に立ち向かう。

プレイアブルな4人のヴォルト・ハンターはそれぞれ新規キャラクターとなるほか、ダブルジャンプおよびグライドやグラップル、回避といった新アクションも導入。また惑星カイロスはシームレスに繋がる4つの地域を擁する広大なワールドになっており、どこでも呼び出し可能なビークルにて探索が可能だ。

そうして旅をする中では、アマーラやモクシィ、ゼインといったシリーズおなじみのキャラクターたちとの出会いがあり、さらにおなじみクラップトラップも登場する。ちなみにクラップトラップのみ、喋る声の大きさを調節するための専用の設定項目が用意されている(関連記事)。

本作は9月12日に発売されるや否や、Steamでの同時接続プレイヤー数は本稿執筆時点でのピーク時に20万7479人を記録。現状でも約20万人を維持しており、大盛況となっている(SteamDB)。ちなみにSteamでの過去の『ボーダーランズ』シリーズにおける最大同時接続プレイヤー数記録は、『ボーダーランズ2』での12万4678人。『ボーダーランズ4』はそれを大きく塗り替えるかたちでロケットスタートを切った格好だ。

一方で、本稿執筆時点でのSteamユーザーレビューは約4800件中好評率が57%にとどまる「賛否両論」ステータス。先述した新アクションによるゲームプレイの変化がシリーズファンから好評を受ける一方で、おもにパフォーマンス面への不評が投じられており、評価が伸び悩んでいる格好だ。

そうした声を受けて、公式はさっそくSteamの本作公式ニュースにて、NVIDIA製GPU向けのグラフィック設定に関する「最適化ガイド」を公開している。同ガイドでは、画面解像度ごとに各種NVIDIA製GPUにおける推奨グラフィック設定がかなり細かく示された表が紹介。ただしグラフィック設定を変更するたびにシェーダーが再コンパイルされるため、パフォーマンスの変化を確認する際には少なくとも15分間はプレイを続けてほしいそうだ。このほか、NVIDIAアプリにて最新ドライバーとなる「Game Ready Driver(581.29)」をダウンロード・インストールすることも推奨されている。

本作では先述のとおりエリア間がシームレス化され、セルシェーディングのアートスタイルを維持しつつグラフィックも美麗化。過去のシリーズ作品と比べてかなり要求スペックが上がっている。公式が示す最低スペックでもメモリ16GB、CPUにIntel Core i7-9700 / AMD Ryzen 7 2700X、GPUにNVIDIA GeForce RTX 2070 / AMD Radeon RX 5700 XT / Intel Arc A580といった具合だ。Gearbox SoftwareのCEO Randy Pitchford氏は発売前に最適化への自信を見せていたが、あわせて低スペック・古いハードウェアでは、最新のハイスペックPCほどのパフォーマンスを発揮できないことも伝えていた

そのため推奨環境および対応する設定を満たしているかどうかで、パフォーマンスもまちまちなのだろう。Steamユーザーレビューにおいてもパフォーマンス不足・クラッシュ報告などが寄せられる一方で、スペックや設定に応じて問題なくプレイできているという声は見受けられる。NVIDIA製GPUを利用している場合は上述した「最適化ガイド」の設定を試してみるのもいいかもしれない。

『ボーダーランズ4』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向け発売中だ。また、Nintendo Switch 2版が10月3日に発売予定となっている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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