『ボーダーランズ3』では「トイレ系下品ネタをやりすぎだった」と、開発者が自ら批判。でも新作でゼロにするとは言わない
2K Gamesは2025年、『ボーダーランズ4(Borderlands 4)』をPC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに発売予定だ。本作のナラティブディレクターを務めるSam Winkler氏は、新作である『ボーダーランズ4』では「トイレネタ」を減らすと宣言している。海外メディアPC Gamerが報じている。
『ボーダーランズ4』は、FPS『ボーダーランズ』シリーズの最新作だ。過去のシリーズ作品では宇宙の荒野を舞台に、殺伐としつつも癖の強い世界観が展開されてきた。ゲームプレイでは性能の異なるプレイヤーキャラを選べる点や、多種多様な性能をもつ武器がドロップするハクスラ要素などが特徴だ。シリーズ新作となる『ボーダーランズ4』では新たな惑星にて、プレイヤーは伝説のヴォルト・ハンターとしてエイリアンの秘宝を求め、目の前に立ち塞がるあらゆるものを吹き飛ばす、“ヒャッハー”なゲームプレイが展開されるようだ。
今回『ボーダーランズ4』について、Sam Winkler氏はX上で「これまでで最も野心的なゲーム」と評価しつつ、契約ライターとして、自身の知り合いのなかで一番面白い人たちとともに仕事ができたと語った。Sam Winkler氏は『ボーダーランズ3』や『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』などでリードライターを務めた人物。最新作『ボーダーランズ4』では、ナラティブディレクターを務めるようだ。
そんなWinkler氏の投稿に対し、あるユーザーがリプライを送った。ユーザーは『ボーダーランズ4』のトレイラーが、『ボーダーランズ3』のトレイラーなどと比較すると、シリアスでダークな雰囲気であったことに言及。「おならのジョークではなく、さらなるブラックユーモアを盛り込んではどうか」と提案している。
Winkler氏はこれに対し、内容についてはあまり語れないと前置きしつつ、『ボーダーランズ3』での過剰すぎる「トイレネタ」について批判的な姿勢を断固として貫く(firm in my criticism)とコメント。またWinkler氏は加えて、トイレから男性の頭が現れるGCアニメーションシリーズ「Skidibi」を例に挙げ、「もし自分が監督するゲームにスキディビィ(Skidibi)という言葉が出たら、本気で泣いてしまうかも」と述べた。
というのも前作『ボーダーランズ3』では、ゲーム内でトイレ、あるいは排泄物に関するネタが多く仕込まれていた。たとえばサイドミッションのひとつには「仮設監獄」なる、仮設トイレに閉じ込められたトラッシュマウスを助けるミッションが存在。ミッションの最中に浄化槽を撃ったり、仮設トイレが発射されたりする際に、排泄物がまき散らされる場面が存在する。そのほか糞便をモチーフとした武器スキン「イッツ・プープ!」や、ウルトラバイオレットの邸宅にある黄金のトイレをすべて使用するといった、トイレにまつわるネタが散りばめられていたのだ。
今回『ボーダーランズ4』のナラティブディレクターであるWinkler氏は、そんな前作における「トイレネタ」について、過剰すぎたとの意見を表明した格好だ。先述のとおり同氏は『ボーダーランズ3』にリードライターとして携わっており、開発当時も同様の意見をもっていたのかもしれない。
なおWinkler氏が『ボーダーランズ4』にて担当するナラティブディレクターは一般的に、ゲームの全体的なストーリーの品質や世界設定を担当する立場。すべてとは言わないまでも、ゲーム全体において、Winkler氏の意向がある程度反映される可能性はある。そのため、『ボーダーランズ4』では『ボーダーランズ3』ほど過剰なトイレネタは登場しないと思われる。
しかしWinkler氏は「トイレがないとも言わない(I’m not gonna say there’s no toilets)」とも発言しており、なんらかのかたちでトイレネタは構想されているのかもしれない。いずれにせよ新作においてはユーモアの変化についても、注目したいところだ。
『ボーダーランズ4』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに2025年に発売予定だ。