『バトルフィールド6』公式、「発売初週にチート被害を受けたのは全試合中わずか2%」と強力チート対策をアピール。しかし“対チート戦争”はまだ始まったばかり

Electronic Arts/Battlefield Studiosは『Battlefield 6』について、アンチチートの成果についてニュースを掲載。ローンチ週では、全試合中わずか2%しかチートの影響がなかったことなどが伝えられている。

Electronic Arts(以下、EA)/Battlefield Studiosは11月28日、『Battlefield 6(バトルフィールド6)』のチート対策について公式サイトでニュースを掲載。シーズン1のアンチチートの成果や今後の展望が伝えられており、このなかではリリース後1週間の全試合にて、チーターの影響があった試合はわずか2%程度だったと伝えられている。

『Battlefield 6』は、一人称視点のシューターゲーム『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作である。DICE・Ripple Effect・Criterion Games・Motive StudioからなるBattlefield Studiosが開発を担当。マルチプレイモードにおいては最大64人対戦で、シリーズの持ち味である大規模戦が展開される。プレイヤーは突撃兵・工兵・斥候兵・援護兵といった、それぞれ専門とする領域の異なる兵科から選択して戦うことが可能。建物などの構造物が破壊されるリアルな描写も特徴だ。

本作は10月10日にPC/PS5/Xbox Series X|S向けにリリース。リリース後にはSteamにて70万ユーザーを記録。現在でも連日10万人を超えるプレイヤーが集っている(SteamDB)。またEAの発表では、リリースから3日で700万本の売上を達成したとのことで、シリーズ史上最大の盛況となっている(関連記事)。

EAは11月28日、本作について「アンチチートのアップデート – シーズン1」として、主にゲームのリリース後1か月におけるチート対策関連データを公開した。発表によれば、ローンチ週ではEA Javelin Anticheatによって36万7000件以上のチートを阻止したとのこと。そして全マッチのうち98%が公平におこなわれた、つまりチートの影響を受けた試合は約2%に留まっていたのだという。

本作のチート対策としては、より強固になったという「EA Javelin Anticheat」を十全に活かすためとして、PC版ではセキュアブートの必須化が要求されていた(関連記事)。8月に実施されたオープンベータでは、約2日で33万件ものチート、およびアンチチートシステムの改竄が阻止されたとされていた。なおリリースから現在まで、239万件のチートを阻止しているといい、継続して大きな成果を出している様子もうかがえる。

またEAとしてはチートに関連したプログラム、ハードウェア、ベンダー、再販業者、コミュニティを合計190件把握していると発表。EAはそのうち183件のオフライン

化や機能障害、検出通知を確認しているという。なおいまだにチート利用者が「検出されていない」と主張する動画も出回っているそうだが、すでに当該アカウントが停止済みか、すぐさま停止される可能性が高いとのこと。チートコミュニティに大打撃を与えていることがアピールされているかたちだ。

なおEAは“対チート戦争”はまだ始まったばかりとも述べており、『Battlefield 6』へのチート対策について今後も追加の施策を用意しているようだ。ユーザーが違反/チート行為を報告するにあたって、新たな報告フロー、UIの実装に取り組んでいるという。加えて内部ツールの改善を重ね、担当者がより迅速かつ正確に検証をおこなったり、チーターの動向を把握しやすくしたりするようだ。さらに進化していくとみられる本作のチート対策について動向を見守りたいところだ。

『Battlefield 6』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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