『バトルフィールド6』の開発リーダーが「不満点ある?」とユーザーに訊いたら、2000件以上殺到。しかし丁寧に向き合う

『Battlefield 6』にてリードプロデューサーを務めるDavid Sirland氏は11月5日、Xにて同作への要望を募った。

Battlefield 6』にてリードプロデューサーを務めるDavid Sirland氏は11月5日、Xにて同作への要望を募った。ユーザーからはたちまちフィードバックが殺到している。

『Battlefield 6』は、一人称視点のシューターゲーム『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作である。DICE・Ripple Effect・Criterion Games・Motive StudioからなるBattlefield Studiosが開発を担当。マルチプレイモードにおいては最大64人対戦で、シリーズの持ち味である大規模戦が展開される。プレイヤーは突撃兵・工兵・援護兵・斥候兵といった、それぞれ専門とする領域の異なる兵科から選択して戦うことが可能。建物などの構造物が破壊されるリアルな描写も特徴だ。

『Battlefield 6』のリードプロデューサーを務めるDavid Sirland氏がXに投稿したあるポストが大きな反響を呼んでいる。Sirland氏は11月5日、有給休暇(PTO)から戻り、本作についてのフィードバックや問題点、全体の状況を大まかに把握してきたことを共有。またプレイヤーの視点で俯瞰するために、本作をたくさんプレイしてきたという。そして、すでに分かっている明確な問題については間もなく配信されるパッチに盛り込まれているとしつつ、それ以外で何か不満はないかとユーザーに問いかけた。

この投稿には大きな注目が集まり、本稿執筆時点で、2625件のリプライが寄せられている。そしてSirland氏は、可能な限りその一件一件に丁寧な返信をおこなっているのだ。

特に目立つ意見としては、マッチング方法やサーバーブラウザについての不満などが挙がっている。本作では先日より、プレイヤーの少ない時間帯を中心に、多数のBotが混ざったマッチに参加させられるといった報告も上がっていた。Sirland氏はプレイヤー人口の少ない地域ではBotが参加する可能性があることを説明し、永続的に立っている公式サーバーの利用を促している。一方で、それらを探しやすくする必要はあるとの考えを述べており、加えてプレイヤーが遊びたいモードを簡単に遊べるようにするメニューUIの改良も示唆している。

また、フレンドと4人以上で同じマッチに参加しようとした際に何人かがキューに並べず、入退出を繰り返す必要があるという報告も。これに対しては、Sirland氏も優先事項であると認めており、対応しているようだ。分隊員数を超える4人以上の大人数で遊ぶプレイヤーは少数派かもしれないが、そうした細かな要望についても拾い上げている。

このほか、コントローラーでプレイする際のエイムアシストの挙動の不自然さへの不満にもSirland氏は回答。大きな調整が予定されており、こちらの情報は近日中に発表されるとのことだ。

そうして集まった大量のユーザーの返信をSirland氏は「storm of feedback(フィードバックの嵐)」と表現。今すぐ行動を起こさないといけないためXでの活動は控え目になると伝えた。ただ、寄せられる意見全体に対して耳を傾けていることを示しており、引き続き意見を送ってほしいようだ。

なお本作では発売直後から先日にかけて、XPの取得量増加やチャレンジの開放条件および達成条件の緩和についてのアップデートが実施(関連記事1関連記事2)。比較として、前作『Battlefield 2042』ではパフォーマンス問題や不具合などで発売直後から評価を落とし、従来同様のスコアボードといった基本機能が3か月以上経ってからの実装となるなど、対応の遅さも指摘されていた。対して本作ではユーザー反応を注視しながら比較的素早くアップデートがおこなわれていると言えるだろう。今回集まった大量のフィードバックを受けて、どのような改良が進められていくのか注目したい。

『Battlefield 6』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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