
『バトルフィールド6』開発者、「『Call of Duty』よりもエイムアシストが弱い」という検証動画にアンサー。“あくまで補助”なのでゆるめ
『Battlefield 6』にてグローバルコミュニティマネージャーを務めるKevin Johnson氏は、本作においてエイムアシストがあくまでも補助的に用いられていることをXにて説明した。

『Battlefield 6(バトルフィールド6)』にてグローバルコミュニティマネージャーを務めるKevin Johnson氏は、本作と『Call of Duty』シリーズとのエイムアシストの強度を比較するポストに返信。『Battlefield 6』ではエイムアシストがあくまでも補助的に用いられていることを説明した。
本作は、FPS『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作だ。DICE・Ripple Effect・Criterion Games・Motive StudioからなるBattlefield Studiosが開発を担当している。現代戦が描かれ、前作『Battlefield 2042』では対応が見送られた、シングルプレイ・キャンペーンモードも収録される。本作の世界では、「我らの保護、皆の平和」をモットーに掲げる世界有数の民間軍事会社パックス・アルマータが台頭し、NATOとその同盟国の破壊を追求する活動を繰り広げている。プレイヤーは、その新勢力の背後で暗躍する存在や、真の目的に迫ることとなる。

8月9日から8月11日まで、本作のオープンベータテスト「ウィークエンド1」が実施された。サーバーは連日満員状態となり、一時は20万人ほどの順番待ちが発生する様子も報告されるほどの熱狂ぶり。Steamではピーク時の同時接続プレイヤー数が52万人超えという桁外れの注目を浴びていた(関連記事)。
そんなオープンベータテストの開催中、8月10日にXに投稿されたあるポストが話題となった。『Battlefield 6』と『Call of Duty』シリーズ作品の映像から、二作のエイムアシストの強度を比較した検証映像だ。エイムアシストとは、シューターゲームにおいて主にコントローラー操作向けに用意される、照準を合わせやすくなる機能のこと。コントローラーはキーボード&マウスよりも繊細なエイミングが難しいとされており、そうした格差を調整するために使われることが多い。
映像は、キャラクターを静止させた状態で、ターゲットとなる敵キャラクターの移動によってどれほどエイムが追従するのかを比べている。なお、どちらの映像においてもオブジェクトにキャラクターを密着させた状態で、左スティックが左方向に最大まで入力されていることが示されている。これは一部のFPSタイトルにおいて、移動に用いる左スティックの入力によってエイムアシストが効きやすくなるといった仕様を考慮した検証とみられる。映像から判断する限りでは、『Call of Duty』シリーズ作品では敵キャラクターの移動によって視点がはっきりと追従している一方で、『Battlefield 6』では視点がほとんど動いていないことがわかる。
これに対して、『Battlefield 6』にてグローバルコミュニティマネージャーを務めるKevin Johnson氏が返信。同氏によると、『Battlefield』シリーズでは基本的に、動画のような控えめなエイムアシストが採用されてきたという。さらに、本シリーズにおけるエイムアシストはプレイヤーを補助するためにあり、白熱した場面でも他の入力機器を使用するユーザーと公平に戦えるように導入されているとのこと。あくまでもプレイヤー自身のスキルが重要となるつくりになっていることを示した。
なお特に競技性が高いタイトルにおいて、キーボード&マウスとコントローラーのプレイヤーが分け隔てなく戦う仕組みとなっている場合には、エイムアシストの存在についてユーザー間で賛否が分かれることもある。先述した『Call of Duty』作品のような、敵を追尾するようなエイムアシストについては、中近距離での戦闘でコントローラーが有利になるのではないかといった意見も存在。たとえば『Apex Legends』では長らくそうした議論が存在し、2024年8月のアップデートにてPC版のエイムアシストが弱体化に至った(関連記事)。
ちなみに『Battlefield 6』では、キーボード&マウスのプレイヤー同士とコントローラーのプレイヤー同士がそれぞれ優先的にマッチングする方式がとられているという(Windows Central)。そのためそもそもプレイヤー間で入力機器の違いが生じにくいとみられるものの、これまでのシリーズ作品と同様に、エイムアシストは控えめにする方針がとられるようだ。競技性よりもカジュアルさが売りの大規模戦が主体のゲームであり、作風の違いもエイムアシストに表れているのかもしれない。

ところで、本作ではコミュニティの反応を重視した開発体制が強調されている。本作の特徴の1つでもあるリアルな破壊表現についても、コミュニティ開発コラボレーションプログラム「Battlefield Labs」やこのたびのオープンベータテストなどを通して、プレイヤーからのフィードバックをもとにバランス調整を進める姿勢を見せている。今回注目を集めた本作のエイムアシストについては“あくまでも補助”という方針はあるとみられるものの、収集された勝率データなども踏まえて今後調整が加えられる可能性はあるだろう。
『Battlefield 6』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/Xbox Series X|S向けに10月11日発売予定だ。オープンベータテスト「ウィークエンド2」は8月14日17時から17日17時まで開催予定。
