『アークナイツ:エンドフィールド』でゲーム内電線をひたすらきれいに引く「中継タワー整列部」活動が熱い。とにかく美しい電線配備、すべては「電線美学」のために

『アークナイツ:エンドフィールド』にて、中継タワーをとにかく綺麗に配置しようとするプレイヤーが現れ、注目を集めている。

HypergryphおよびGRYPHLINEが手がける『アークナイツ:エンドフィールド』。本作に登場する中継タワーは「集成工業システム」に不可欠な存在だが、その場しのぎで配置していくと乱雑になりがち。この配置をとにかく綺麗に整備しようとする“中継タワー整列部”として活動するプレイヤーが現れ、注目を集めている。“入部者歓迎”としてこの活動をおすすめしているユーザーに話を訊いた。

『アークナイツ:エンドフィールド』は、『アークナイツ』を手がけるHypergryphの3Dリアルタイム戦略RPGだ。舞台となるのは巨大ガス惑星タロスの衛星「タロII」。プレイヤーは、同衛星の開拓を進めるエンドフィールド工業の伝説的存在「管理人」として、この星を巡るさまざまな脅威や陰謀に立ち向かうことになる。アクションRPGの側面を持ちつつ、一方では「集成工業システム」として展開される工場建設ゲーム的側面も本作の持ち味だ。

本作では各所に点在する鉱脈(密集鉱物スポット)からの採掘や給電端末への電力伝送を実現させるために、「中継タワー」や「送電スタンド」を用いる。協約核心またはサブ協約核心から電力を運び、設備を稼働させていく。

この中継タワーや送電スタンドについては、それぞれ80メートル、30メートルの範囲内であれば接続できる。ユーザーはときに80メートルという制限に泣かされつつも(関連記事)、送電網を構築しているわけだ。

そうした送電網を、できる限り綺麗に整えようとするユーザーが現れ、広く話題を集めている。Xユーザーのつなまよ氏は2月15日、「中継タワー整列部」と称して同氏の鉱山エリアマップを披露。以下に筆者がプレイ中に無秩序に配置した同じ区画のマップを並べるが、それと比較すると、つなまよ氏の整然としたタワーの配置、ケーブルの接続が見て取れるだろう。同氏の同投稿には広く注目が集まり、本稿執筆時点では2000リポスト、1.1万いいね以上を記録している。

筆者の四号谷地 鉱山エリアのマップ

今回、そんなつなまよ氏に話をうかがうことができたため、中継タワー整列部“発足”のきっかけや、整列にあたって困難だったポイント、そもそもどんな活動なのかといった詳細を訊いた。以下にその内容を記載する。

――タワーを整列させようと思ったきっかけは何でしょうか。

つなまよ氏:
昨年の12月頃、「本家」も含めた『アークナイツ』のあるコミュニティサーバーにて、本作のベータテストⅡのプレイ画面を共有している際、メンバーのひとりであるequityさんから「電柱(中継タワー)を真っ直ぐに揃えないとは…!」と言われたことがきっかけです。ただ中継タワーを「整列する」プレイは、おそらく私やequityさん以外にもやってる人はいると思います!

ベータテスト当時の私は何もわからない初心者で、中継タワーや送電塔にも電力があると思っており、戯言かと無視していました(笑)ですが、ゲームの仕様を理解していくうちに「中継タワーや送電スタンドの設置は協約容量(集成工業エリア以外のマップにおける設備の設置上限数)以外消費するものがない」ことに気づきました。そこで、このゲームの正式版がリリースされたらちゃんと綺麗なマップを作りたいなぁと思いながら、ベータテストに取り組んでいたかたちですね!

また、中継タワー整列は、キャラクターがあまりいない人でも楽しめるという部分も魅力的だと思っています!「戦闘コンテンツや工業は無理……」というプレイヤーでも、中継タワーのために推しキャラとフィールドを練り歩くことは、実際にやってみての楽しさの一つですね。電線に楽しみを見出すことで、他の管理人たちがこのゲームにハマるきっかけをひとつでも提供できたら嬉しい限りです。

――ベータテスト時代から思い描かれていた活動だったのですね。タワーを整列させるにあたって、一定のルールなどは設けているのでしょうか。

つなまよ氏:
私自身は「マップにおけるパッと見の見た目が整っている(綺麗である)こと」だと思っていますね。整っているという定義は人それぞれですが、私の場合、以下の4点を番号が若い順で意識しています!

①全体的に縦横水平の直線であること
②配達コンテンツ(パッキング)や育成素材回収ルートにジップラインを置くため、電柱の位置もなるべくそれに合わせること
③縦横水平の直線がマップの景観とミスマッチな場合は、45度の斜め電線をつくること
④45度線が無理な場合は120度線で三菱型にしたりして、電線で図形や規則性を描くこと

斜め線を使わないと汚く見えてしまったり、協約容量に引っかかるため、鉱山エリアの配置はかなり難しいですね。そして、これはあくまで「私の中の美学(整列学)」であるため、他の人では①~④の優先度が違ったり、新たな項目⑤が追加されるかもしれないですね!そういった自分好みの“整列学”をどんどんタロⅡで開拓していって欲しいです。

――理想形が人それぞれという点でも奥が深いです……。ケーブルをずれなく接続する際に、一番難しかったことは何でしょうか。

つなまよ氏:
一番はやはり「中継タワーは置きたいところに置けるわけではない!」という点ですね。広くて障害物の少ない平地のマップであればやりやすいのですが、高低差や障害物の多いマップだと非常に困難です。自分自身は無限上昇バグやバグを用いたであろう共有ジップラインは現状扱わないようにしているので、「ここに置けばちょうど綺麗に見えるぞ!」と思っていても、ちょうどそのマスが設置不可能となっていれば、最悪また1から電柱を引き直しになってしまいます。置ける場所が限られているスポットを割り出して、そこから逆算しながら電柱を建てることも必要そうです(笑)

余談ですが、設置場所の自由度が高いマップでも、「中継タワーと電線で何を描いたら綺麗になるのかな?」と考えるのは、大変ながらも贅沢な悩みであり、自分の中の縛りで一番面白い部分だと思います。

――武陵では息壌中継タワー/送電スタンドの存在により残念ながら(?)ケーブルを整えなくとも良くなりましたが、引き続きタワーを整列させる予定はあるのでしょうか。

つなまよ氏:
確かに武陵では息壌中継タワーのおかげでケーブルを伸ばさずとも電線を引けるようになりましたが、厳密にはやはりプレイヤーによる整列が必要ですね!しっかり整えないと、全体的に見て微妙に折れ線グラフっぽい電線が出来上がってしまいますので、そこはこれまでの経験が活かせるかなとワクワクしています。

私自身はこれから武陵にも整列の手をつけていこうと思っていますが、息壌中継タワーは便利な反面、思ってもいないところに線が繋がる……といったアクシデントも発生するので、普通の中継タワーも織り交ぜながら整列させていこうかなと思っております!

一方で、自分の中では武陵の壮麗な街並みを中継タワーで上書きしたくないという葛藤もあったりします(笑)いずれにせよ楽しみ方や美学は人それぞれなので、中継タワー整列部は、武陵でも「管理人ごとの電線美学」を体現できることを願っています!

――今後『エンドフィールド』に、ひいては「中継タワー」に期待したいことはありますか?

つなまよ氏:
ゲーム面の期待としては『エンドフィールド』には、「夜」が追加されて欲しいですね!ストーリーや世界観の都合上「タロⅡは自転しない」とかだったら悲しいですが、そういったことがなければ、タロⅡの夜の姿も見たいです!夜になれば目視で見る電線もより映えそうですので…!中継タワーに関しては、単純に電線距離が160mぐらいに伸びたり、若干背が縮んでくれたりすると嬉しいですね(笑)

――ありがとうございました。

『エンドフィールド』については、本作一の特徴ともいえる集成工業システムが注目され、図面の工夫や改良などが日夜手がけられている(関連記事1関連記事2)。またフィールドでは、用向きのある区画にいち早くアクセスできるジップライン配置の研究も盛んだ(関連記事)。

こうした効率化を目指した“研究”が進められる一方で、今回のつなまよ氏のような、見た目の美しさを追求したプレイスタイルもあるわけだ。すでに同氏の“タワーさばき”に感化されて中継タワー整列部に“入部した”と思しきユーザーも散見され、見た目を美しく整えていくプレイスタイルも開拓されていきそうだ。今後武陵のエリアの拡張や、新たなエリアが登場することも期待される本作。新要素も踏まえた、つなまよ氏の新たな整列テクニックにも注目していきたい。

『アークナイツ:エンドフィールド』はPC(公式サイト/Epic Gamesストア)/PS5/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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