Respawn Entertainmentは8月6日、『Apex Legends』のシーズン22「ショックウェーブ」のパッチノートを公開した。同シーズンは日本時間8月7日に開幕予定。このなかではPC版のエイムアシストの調整について改めて詳細が明かされ、開発者コメントとして理由も説明されている。
シーズン22「ショックウェーブ」では新マップ「E-District」が実装予定。広さは既存マップであるワールズエッジと同程度だそうで、密集したビル群が特徴的なマップとなるようだ。ほかのマップよりも大幅に多くのアイテムが存在するとのこと。またP2020およびモザンビークを2丁持ちできる「アキンボ」も実装。照準の覗き込みができない代わりに、連射が可能になるそうだ。
パッチノートではレジェンドやクラス、武器などもバランス調整についてもさまざま公開。中でも注目の変更点として、PC版でのエイムアシストが弱体化されることが改めて明かされている。エイムアシストは、コントローラーを用いた際に敵を狙いやすくする機能だ。直感的に敵を狙いやすいキーボード・マウスのプレイヤーに対し、エイムが難しい傾向もあるコントローラーを用いるプレイヤーのために用意されている。
シーズン22のアップデートでは、PC版でコントローラーを使った場合、エイムアシストの強度が25%減少する見込み。またコンソール版プレイヤーがPC版ロビーに参加した場合にも、エイムアシストの強さが18%減少するという。PS5/Xbox Series X|S版でパフォーマンスモードでプレイしている場合には22%減少するそうだ。それぞれの環境に応じ、細かく調整がおこなわれるかたち。
開発者コメントによると、今回の調整の理由は「対戦型シューターとしてエイムアシストが強すぎた」ためだという。本作ではクロスプラットフォーム作品としてアクセシビリティが重視されてきたものの、各プレイヤーからのフィードバック、および集計された勝率データからエイムアシストが強力すぎるといった判断がおこなわれたようだ。
ただエイムアシストは重要なアクセシビリティのため削除されることはなく、コンソール版では調整はおこなわれない。あくまでPC版限定で弱体化されるかたちだ。開発者コメントでは、今回の変更はエイムアシストに関する複雑な課題をすべて解消するものではないとしつつ、本作の公平な競争に繋がるだろうとされている。
本作はリリース以来、エイムアシストを利用できるコントローラープレイヤーが特に中近距離の撃ち合いにおいて有利すぎるのではないかといった議論が、競技シーンやプレイヤーコミュニティで巻き起こり続けてきた(関連記事)。そうした中ではキーボード・マウスからコントローラーに“鞍替え”するプロ選手も散見される状況であった。過去には開発者が調整は確約できないものの積極的に検討を進めていると言及することもあったものの、長らく変更はおこなわれなかった(関連記事)。
このたび、PC版にてそんなエイムアシストがついに調整されることが決定されたわけだ。また、集計されたデータも踏まえて「対戦型シューターとしてエイムアシストが強すぎた」と公式に明言された点は注目されるところかもしれない。長きにわたり“強すぎるかどうか”を巡ってユーザー間で意見が割れていたエイムアシストながら、ようやく公式が調整に踏み出すかたちだ。
『Apex Legends』シーズン22「ショックウェーブ」は日本時間8月7日開幕予定。