「クマのプーさん」を美少女化したサイコホラーゲームがひそかに話題に。どういう発想

Ignis Sanatは10月15日、『WINNIE-THE-POOH: Honey Distortion』の体験版を配信した。何故か動物の仲間たちを美少女に置き換えており、その斬新すぎる設定がひそかに注目を集めている。

デベロッパーのIgnis Sanatは10月15日、『WINNIE-THE-POOH: Honey Distortion』の体験版を配信した。本作はA・A・ミルンの小説「クマのプーさん」を原作としているが、何故か動物の仲間たちを美少女に置き換えており、その斬新すぎる設定がひそかに注目を集めている。対応プラットフォームはPC(Steam)。発売日は2027年第1四半期を予定している。

『WINNIE-THE-POOH: Honey Distortion』はポイント&クリック形式のアドベンチャーゲームだ。

青年に成長したクリストファー・ロビンは、アパートメントで自堕落な暮らしを送っていた。そのうえ経済状況や精神状態にも問題があるらしく、外出も困難な様子だ。そんなある日、ロビンは突如として、かつて慣れ親しんだ“あの森”で目を覚ます。そこで彼を待ち受けていたのは、なぜかロビンのことを知っている謎の美少女だった。頭にクマのような耳を生やした彼女は、自らを「ウィニー・プー」と名乗る。なんと、かつて森で親しんだ動物の仲間たちは、揃って美少女へと姿を変えてしまっていたのだ。美少女化した動物がたくさん登場するが、単なる恋愛シミュレーションゲームではなく、サイコホラーの要素も取り入れられているようだ。

本作では「現実世界」と「100エーカーの森」という2つの世界を舞台に、ポイント&クリック形式で物語が展開されていく。「100エーカーの森」で繰り広げられるのは、お馴染みの「クマのプーさん」さながらの物語だ。トラブルメーカーのプーをはじめ、怖がりなピグレットやわんぱくなティガーなど、シリーズでお馴染みのキャラクターたちが勢揃いしている。個性豊かな面々による、ユーモアたっぷりの騒動が描かれる。ただし、原作と大きく異なるのは、動物たちが揃って美少女の姿をしていることだ。

プーはトレードマークの赤い服はそのままに、ショートパンツを履いた活発そうな美少女へと変貌。またピグレットは、黒い髪にピンクのメッシュを取り入れゴシックパンクな印象に。ただし、怖がりな性格はそのままのようで、驚いた拍子に「だ、黙らないと頭吹っ飛ばすぞ!」とロビンに銃口を突きつけてくる一幕もあるようだ。

さらに、土手の穴に暮らす賢いウサギのラビットは、なんとバニーガールの姿になって登場する。それぞれのキャラクターが持つ外見や性格の特徴を活かしつつ、美少女として大胆に再解釈されているわけだ。ちなみにラビット家の玄関にプーが“詰まる”エピソードも再現されているが、美少女の姿だとやや背徳的だ。ロビンは美少女の姿になった友人たちに最初は戸惑いながらも、次第にその姿を受け入れていく。

ゲームプレイとしては、地図を頼りに「100エーカーの森」の各地を巡り、動物たちとの交流やアイテムの収集を通じて物語を進めていく。森の中にはプーさんの家をはじめ、原作に登場するさまざまな場所が再現されている。そうした懐かしのスポットを探索しながら、さまざまな課題や謎を解決していくことになるようだ。さらには空想の世界を抜け出して、「現実世界」も舞台になる様子。また、プレイヤーが選べる選択肢やインタラクションも豊富に用意されており、ロビンの運命を左右する複数のエンディングが存在するという。

ちなみに、「クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)」 といえば、イギリスの児童文学作家A・A・ミルンが1926年に発表した児童小説だ。今年10月14日に100周年を迎え、特にディズニーによるアニメ作品は非常に広く知られている。一方で原作「くまのプーさん」に関しては、現在は日本や米国をはじめ世界各国で著作権の保護が終了している。2023年にはプーさんを題材にしたホラー映画「プー あくまのくまさん」が公開されたり、2026年にはプーさんを怪物化させていくローグライト『Winnie’s Hole』が配信されたりとなど、著作権保護の終了をキッカケにさまざまなプーさんの派生作品が製作されてきた。本作もそうした背景のもと製作された二次創作作品となっている。

そんな本作は10月15日にデモ版を公開し、さっそく好評を博している。“美少女化”という奇抜なアレンジを踏まえながらも、原作のキャラクター性を維持したまま、独自の物語へと昇華させている点がデモ版のプレイヤーから好評を得ているようだ。本作の特徴は、原作の設定やキャラクターの個性を踏まえつつ、その後の物語を描こうとしている点にある。主人公となるのは、かつての無邪気な少年から、さまざまな問題を抱える青年へと成長したクリストファー・ロビンだ。かつての仲間たちとの再会を通じて、少年時代とは異なる大人なドラマが展開されるのかもしれない。物語そのものへの期待も高まっている様子がうかがえる。

なお現時点ではゲーム内の日本語表記はサポートされていないが、開発元は「日本語を深く尊重しており、できるだけ早くゲームを日本語化したい」と伝えている。リリース時の日本語対応にも期待したいところだ。

『WINNIE-THE-POOH: Honey Distortion』はPC(Steam)向けに現在開発中だ。2027年第1四半期に発売を予定している。

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