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NVIDIAの最上位グラボ「GeForce RTX 5090」高騰の裏で、“AIサーバー用に大量魔改造”が横行か。どこからそんなに手に入れた
NVIDIAのグラフィックカード「GeForce RTX 5090」について、中国では米国からの輸出に制限があるはずの同製品を、AI用途に改造する大規模な工場が存在することが報じられている。

品薄や価格高騰が続くNVIDIAのグラフィックカード「GeForce RTX 5090」。一方で中国では、本来米国からの輸出に制限があるはずの同製品を、AI用途に改造する大規模な工場などが相次いでいるようだ。海外メディアVideoCardzなどが報じている。
「GeForce RTX 5090」(以下、RTX 5090)は、NVIDIAが展開するGPU「GeForce RTX 50」シリーズの最上位モデルだ。32GBのVRAMを搭載し、DLSS 4のマルチフレーム生成機能を利用することで、前世代のGeForce RTX 4090と比較してゲームタイトルによっては最大2倍以上のパフォーマンスを実現するとアピールされている(公式サイト)。
香港メディアのHKEPCは10月23日、中国にあるというグラフィックカード改造工場のものとみられる映像を共有した。映像ではグラフィックカードを分解し、GB202チップおよびGDDRメモリを取り外して、ブロワー型の冷却機構を備えたカスタム基板へと移植する様子が映し出されている。このように改造されたグラフィックカードは、AIサーバー用途へと転用されるようだ。
なお、米国では中国へのRTX 5090グラフィックボードの輸出を制限しており、性能を一部調整した「GeForce RTX 5090 D v2」などの中国市場向けモデルを製造している。一方で、映像に映った山積みのグラフィックカードは通常版のRTX 5090。ASUS、GIGABYTE、PNYといったメーカーの標準的なモデルのほか、ASUSの「ROG Astral」シリーズといったハイエンドモデルや、NVIDIAの純正カード「Founders Edition」なども映っている様子。中国の業者がこれほど多くのグラフィックカードを、どのように調達しているかは明らかになっていない。
ところで、過去には「NVIDIA GeForce RTX 4090」のVRAMを24GBから48GBへと増設するといった改造もおこなわれていた。一部の中国サプライヤーはRTX 5090の32GBメモリを64GBや96GBへと改造した製品も出回っていると主張しているものの、実際に動作するものは確認されていない様子。今回の映像からわかる現状としては、32GBのRTX 5090 GPUをサーバーへと組み込んで利用しやすいかたちに改造しているという状況のようだ。
こうした中国のグラフィックカードの改造工場については、昨年から報道がおこなわれてきた(関連記事)。昨今ではAIサーバー向けのNVIDIA製GPUも存在するものの、一部は米国政府が中国への輸出を制限している。またゲーミングおよびクリエイティブ用途で販売されているRTX 5090についても、通常版は対中輸出規制の対象となっている。それでも中国では、大量に調達された通常版のRTX 5090がAIサーバー向けに転用されているとみられる。
半導体不足やAI需要の高まりから、グラフィックカードの価格は高騰が続いており、たとえばRTX 5090については国内でも100万円を超える値付けがおこなわれる事例も出始めている(関連記事)。先日にはこうした高騰の一つとなっている製品の供給不足に対し、一部海外メディアはRTX 5090の生産終了の噂を報じていたが、NVIDIAのシニアバイスプレジデントであるJeff Fisher氏はこれを否定。今後も出荷が継続されることを明かしていたが、供給状況が改善されるかどうかは依然として不透明だ(関連記事)。そうしたなかで、一般ユーザー向けのRTX 5090が大量にAIサーバー向けに転用されているとみられる今回の映像は、入手難に悩むゲーマーにとって複雑な心境を抱かせるものかもしれない。
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