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Steamワークショップで相次ぐ「マルウェア入りMod」騒動、今度は人気協力ホラー『Content Warning』が標的か。“自己増殖マルウェア”も報告されるケースも
Steamワークショップにおいて、マルウェア入りの非公式Modが拡散される事例が続いている。

Landfallは10月20日、同社が制作、販売しているサバイバルホラーゲーム 『Content Warning』でSteamワークショップ機能を一時的に停止したことを発表した。またユーザーに対し、問題の対処が完了するまで全てのModを削除することを推奨している。
『Content Warning』はオンライン協力型のサバイバルホラー。2~4人のプレイヤーが潜水鐘に乗り込んで「旧世界」と呼ばれる広大な地下遺跡に進入、そこに生息する恐ろしい怪物たちの姿を撮影するゲームだ。撮影された動画はゲーム内に用意された「SpöökTube」というウェブサイトに投稿することができ、再生数に基づく広告収入が得られる。これを使って様々なアップグレードや消費アイテムを購入できる。

今回、Steamワークショップ機能が一時停止となったのは、マルウェアを含む可能性がある非公式Modが一部発見されたことが原因のようだ。状況を調査・確認し、安全に利用できるようになるまでは、Steamワークショップ機能を停止しておく方が安全だと判断されたとのこと。対象のModについては、現時点では発表されていない。
問題となっているマルウェアが具体的にどのような攻撃を行うのかは明らかになっていないが、Discord、Redditなどのユーザー間では、実行中のPCから様々な情報を盗み出す、中には資格情報を盗み出してDiscordにログイン、フレンドに不審なサイトへ誘導するリンクを送りつけるといった挙動をとるという報告も見受けられる。そして、こうしたマルウェアにはある種の自己増殖機能が備わっているとの報告まで存在。Steamの資格情報を盗み取り、それを使ってSteamワークショップに同じマルウェアを含む別のModを投稿、被害を広げていくと見られている。もし実際にそういう動作をするとしたら、Steamワークショップから問題の発覚したModを削除しただけでは対処は完了しない。一度Steamワークショップ機能を停止して全てのModに対するチェックを行い、また復旧後に再び自動的に投稿されるであろうマルウェア入りのModを排除する仕組みも必要となる。あくまで状況からの推測にはなるが、開発元がユーザーに対して、全てのModの削除を推奨しているのもそうした事情があるのかもしれない。最近『Content Warning』をModを導入してプレイしていた人は、Modの削除だけでなくウイルスチェック、また各種オンラインサービスでのパスワードの変更、二段階認証機能の導入などの対策もあわせておこなうといいかもしれない。

なお、同様の事件は他のゲームでも起きている。最近の例としては、サンドボックスゲーム『People Playground』でも9月22日、前日にSteamワークショップで公開されたModの中にマルウェアが混入したとみられることが報告され、一時的にSteamワークショップ機能が停止されていた。しかもこれは同ゲームでは2回目であり、2月にも同様の問題が発覚していた。
その他にも、Steamワークショップでは今年に入ってから複数のゲームでマルウェア入りのModが問題となっている(関連記事1、関連記事2)。
主に有志のユーザーによって制作されてきたModはPCゲームにおいてこれまで非常に大きな役割を果たしてきた。ユーザーはそれを利用することでUIやバランスの改善、コンテンツの追加などにより作品を遊びやすく、長くプレイできる。Modに対する姿勢は開発元によってまちまちながら、Modにより作品の人気が高まったり、Modでコミュニティが醸成されたりすることもある。

中には導入の難しいModも存在するが、今回問題となっているSteamワークショップは、Modの配布・導入などのハードルを引き下げているサービスだ。従来は配布元からファイルをダウンロードし、必要な場所に配置しなければならなかったModの導入が、Steamワークショップ上でサブスクライブボタンを押すだけで完了し、以後のアップデートも自動的に行われる。その利便性の高さから、Modが重要な役割を果たすようなゲームでは、Steam以外の場所で買いたくないという声も聞かれる。
しかしながら最近になって、Steamワークショップ上にマルウェアを含むような非公式Modが配信される事例が相次いでいる。手軽に利用可能で、かつユーザーが多い裏で、悪意のあるModが拡散される危険性も浮き彫りになっているわけだ。“自己増殖型”のマルウェア入りModも確認されており、問題のModを個別に削除するだけでは解決しない可能性もある、深刻な事態といえる。Steam側の対策強化も期待される一方で、ユーザー側でもSteamワークショップ上でのMod導入に今まで以上に慎重になることが重要だろう。
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