『ファイナルファンタジーXIV』の“Lv.1の無”、ついに消える。無よさらば
『ファイナルファンタジーXIV』のユーザー間で“Lv.1の無”の愛称で親しまれていた、本来出現しないモンスターが出現する不具合が修正に至った。

スクウェア・エニックスは12月25日、『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FF14)に向けて緊急メンテナンス作業をおこない、あわせてHotfixを実施した。このなかでは、ユーザー間で“Lv.1の無”の愛称で親しまれていた、本来出現しないモンスターが出現する不具合も修正に至った。
Lv.1の無は、パッチ7.4「霧の中の理想郷」の配信後の不具合により、クルザス西部高地にて出現していたモンスターだ。アンテロープのような外見をしており、エネミーを示す赤と黄色のアイコンの横には「Lv.1」とだけ書かれている。つまり名前欄が空白であり、このことからプレイヤー間で「Lv.1の無」と呼ばれ始めることとなった(関連記事)。
Lv.1の無はモンスターなので攻撃をすれば倒すことが可能なほか、ターゲットとして選択できるので、さまざまなエモートの対象にもできていた。とはいえクルザス西部高地の周辺モンスターよりずっとレベルが低くほぼ無害なモンスターであり、倒しても特にメリットもなかった。それでも謎の存在として瞬く間に注目を集め、クルザス西部高地はLv.1の無をひと目見ようとするプレイヤーで賑わいを見せていた。
ただパッチ7.4の配信後すぐさま7.4パッチノートにおいて、確認されている不具合として「クルザス西部高地において、本来出現しないモンスターが出現している不具合が確認されています」とも記載されていた。Lv.1の無を指していることが明白であり、人気を博す一方でいずれ修正されることも予期されてきた。
そんなLv.1の無が今回のHotfixで修正に至ったかたち。公式フォーラム上のパッチノートでも「クルザス西部高地において、本来出現しないモンスターが出現している」不具合が修正項目の一覧に含まれている。ユーザー間でもクルザス西部高地を訪れてLv.1の無がいなくなったことを確認する動きが見られ、「無」が文字通り無に帰して、何もいなくなった荒野を写したスクリーンショットも共有されている。
悲しみも広がっている一方で、Lv.1の無はあくまで不具合であり、ほかの要素に別の不具合を引き起こす可能性があるのではないかといった懸念もみられた。おもに海外では愛着を抱いたユーザーが公式に修正しないでほしいとの要望を寄せる様子もみられたが(関連記事)、修正は時間の問題だったといえるだろう。
なお上述したユーザーがリプライを寄せている海外公式Xアカウントの投稿を見るに、Lv.1の無がネットミームのような人気になっていることは公式でも把握されているのだろう。不具合ではなく正式な要素として、“記念碑”的なコンテンツが設けられるかどうかは注目されるところかもしれない。
『ファイナルファンタジーXIV』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中だ。
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