Bethesda Softworksは9月25日、『Starfield（スターフィールド）』に向けてアップデート1.7.33を配信開始した。不具合修正・パフォーマンス改善中心のアップデートとなっており、今回のアップデートにて「何もない地面などから近くの店の在庫にアクセスできる」不具合も修正されている。
『Starfield』は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズの開発で知られるBethesda Game Studiosが手がけるRPGだ。プレイヤーは人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険する。
今回配信されたアップデート1.7.33は不具合修正が中心。一部のキャラが正しい場所にいない不具合や、船内のマネキンに展示したアイテムが消失する不具合などが修正。また安定性とパフォーマンス改善も実施されたという。そしてパッチノート内の修正項目には「ベンダーの所持品全てにアクセスできていた問題を修正しました」との記載もある。このベンダー（販売者）にはアキラシティのシェパード・ジェネラル・ストアなどが含まれると見られる。
というのもアップデート以前には、シャイアン星系のアキラシティにおいて、地面に大量のアイテムが貯蓄されたポイントが存在することが報告されていた（関連記事）。水たまりのそばの何の変哲もない地面にアイテムストレージのように振る舞う場所が存在。さらにそのストレージの名前は、近隣にあるシェパード・ジェネラル・ストアの店主「エマーソン・シェパード」の物資となっていた。ストレージ内の金銭や物品を拝借した場合、シェパード・ジェネラル・ストアでの買い物時にクレジットと在庫が連動して減る様子も見られた。つまり、なんの変哲もない地面から勝手に店の在庫を取り放題できる、非道な状況にあったのだ。
今回のアップデートにて、この不具合は修正に至った。何もない地面にあったシェパード氏のストレージは消滅している。“ズルい”金策・物資入手手段として利用するか否かの葛藤を覚えたユーザーもいるかもしれないが、今後はそうした悩みもなくなるかもしれない。何より店の外の地面になぜか在庫を晒されていたシェパード氏にとっては嬉しい調整となったことだろう。なお先述のとおりパッチノートでは「ベンダー」と記載されており、シェパード・ジェネラル・ストア以外の不具合も修正対象となった可能性はありそうだ。
不具合修正が中心となったアップデート1.7.33のパッチノートでは、今後のより大規模なアップデートに向けて現在作業中であると伝えられている。前回のアップデートのパッチノートにおいては「FOV（視野角）設定」の追加や「DLSS」への対応などが予定されていると報告されていた。今後のアップデートでは、そうした機能が追加されるかどうかも注目されるところだろう。
『Starfield（スターフィールド）』は、PC（Steam/Microsoft Store）/Xbox Series X|S向けに発売中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。
