『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』で、作りたくなる“生活系便利マシン”が続々登場。畜産・農業・漁業に乱暴マシン投入
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて、ユーザーたちが作物や食材の収穫を助ける“生活系マシン”を続々と開発している。畜産・農業・漁業などの分野に、リンクのもつビルド能力が利用されているのだ。本稿には、ゾナウギアなどに関するネタバレも含まれるため注意してほしい。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、アクションアドベンチャーゲームだ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。新作においては、ハイラルの地が突如として天変地異に見舞われる。城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぐ。大地と大空が広がった世界にて、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。
本作を特徴づける新要素のひとつが「ウルトラハンド」だ。ウルトラハンドを使えば、フィールド上の物体を持ち上げて移動させ、任意の位置でくっつけられる。「ゾナウギア」とあわせて利用すれば、高度なマシンまで作ることが可能となる。プレイヤーたちはロボットを作ってみたり、はたまた妙に長い乗り物を作ってみたりと創造力を発揮しているのだ(関連記事1、関連記事2)。
そんな本作において、じわじわと発展を遂げているのが、いわば“生活系マシン”分野だ。本作には、料理に使える食材が存在。そうしたアイテムを収集する、ハイラルでの生活に根ざしたマシンが開発されているわけだ。そうした目的のマシンのひとつとしてRedditに向けて投稿されて注目を集めたのが「タマゴ収集マシン」である。
上述の動画では、実際にタマゴ収集マシンが稼働するところが確認できる。仕組みとしては、追跡台車をタマゴを運搬するベルトコンベアとして代用。コッコを閉じ込める空間をつくり、そこに冷気を吹き付けることによってコッコを驚かせ、タマゴをせしめる方式となっている。動物に対する扱いとしてかなり問題がある気もするものの、ハイラルの法律や常識を我々のものさしで測るべきではないかもしれない。何よりタマゴは比較的多めにもっておきたい食材でもあるだろう。この装置については作者による組み立てチュートリアル動画も公開されている。
ほかにも、国内外のプレイヤーによりさまざまな“生活系マシン”が共有されている。農耕にまつわる装置としては、「稲刈り機(芝刈り機)」を複数プレイヤーが作っている。あるプレイヤーは、簡素な車を作り、その車体の下に回転ブレードを設えたシンプルな稲刈り機を制作。草むら上で稼働することで、ハイラル米の収穫に成功している。下記動画では、ブレードを含めた高さ調節のコツのほか、役に立ちそうなノウハウも紹介されている。
「草を刈るだけで敵を巻き込まなければ、武器は消耗しない」といった知識は役立つ場面があるかもしれない。またリンク自身で回転斬りを繰り返すよりも、稲刈り機を用いる方がかなり効率はよさそうだ。ほか、もっと最近では国内プレイヤーによる、収穫も考えた稲刈り機が開発され、Twitter上で注目を集めていた。ハイラルにおける機械農業の夜明けかもしれない。
ハイラルでは漁業も進歩している。魚を単に囲い込んで捕獲する、平和なタイプの漁船を作る者もいれば、下記動画のようにくまなく魚を殺傷していく“水中レーザー漁”式の危険な漁船を設計するプレイヤーも存在している。ほかには、電気を使った漁も実行されているようだ。なお、電流を魚群に流すような漁(ビリ漁)は日本では有害魚種駆除目的など以外では原則禁止されている。ハイラルの漁業資源は豊富なのでリンクがやりすぎなければ問題はないだろう。
本作での機械づくりを共有しあう「HyruleEngineering」といったSubredditでは、ほかにもさまざまな生活に役立ちそうなマシンが共有されている。もちろん、生活のみでなく戦闘や移動などに特化した装置も多数投稿されているため、インスピレーションの源としてチェックしてみるのもよいだろう。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch向けに発売中だ。
※ The English version of this article is available here