PC版『エルデンリング』向けに「きかんしゃトーマス」を登場させるModが“また”登場。2号は火を吹き空を飛ぶ


PC版『エルデンリング』に向けて、ボスの一体を「きかんしゃトーマス」と差し替えるModが登場したようだ。なお、本作に向けては以前にもトーマスModが存在していたものの、今回はトーマス1両でド派手に暴れてくれるようだ。海外メディアTheGamerが伝えている。

「Fire-Breathing Thomas the Tank Engine」


『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけたアクションRPG。本作は『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作のゲームプレイを色濃く受け継ぎつつ、広大なオープンワールドに舞台を移すなど、多くの新要素も盛り込んだ新作だ。一方で、同スタジオ過去作と同じく、ボス戦含む戦闘については手強い調整がなされている。たとえば、プレイヤーが冒険を始める本作開始エリア周辺にも複数の強敵たちが配置。たとえば馬に乗った重装甲兵「ツリーガード」は、チュートリアルエリア直後で待ち構えており、容赦なく新プレイヤーたちを葬ってきた。また、同じくスタート地点付近の「アギール湖」には、その名の持ち主である「飛竜アギール」が出現。ほかの敵もろとも、プレイヤーを容赦なく焼き払ってくるトラウマ級の敵だ。そんなアギールが、きかんしゃトーマスにされた。

アギールをトーマスにしたのは、本作向けModを複数開発しているRainer Geis氏だ。同氏は10月31日に、PC版『エルデンリング』向けMod「Fire-Breathing Thomas the Tank Engine」を公開。こちらで、アギールがトーマスにされている。なお、同Modの説明ページによれば、制作の動機は「ただ面白いと思って」と説明されている。実際にModが動いている様子を映像で見ると、トーマスが滑空し炎を撒き散らす地獄絵図が確認できる。にこやかなトーマスとて、隠した石炭をごうごうと燃やすタンク機関車であることを、思い知らされるようだ。

なお、『エルデンリング』のユーザー制作Modにて、トーマスがデビューするのは今回が初めてではない。過去には、前述のツリーガードの乗馬をトーマスに差し替えるMod「Tree Sentinel Thomas Mod」もリリースされていた。ただ、乗馬はあくまでも乗馬であり、本体はツリーガードだった。今回の新Mod登場により、いよいよトーマスが『エルデンリング』に本格参入した(させられた)といえるだろう。

「Tree Sentinel Thomas Mod」


なお、「Fire-Breathing Thomas the Tank Engine」を開発したGeis氏は、ほかにも本作向けに多数のModを公開している。一部の例として、「作中フォントを英語圏にて“ダサいフォント”筆頭とされる、Comic Sansに入れ替える」Modや「テクスチャやサウンドを、バッド・トリップしたかの如く、ぐちゃぐちゃにする」Modといった独特の作品をリリース。さらには「マリケスをカエルのチェアに入れ替える」というModも公開している。カエルのチェアは、『どうぶつの森』シリーズにて人気を集めるカリスマ家具のひとつ(関連記事)。ただ、Geis氏が強敵マリケスを家具に入れ替えようとした理由は不明だ。

一方のきかんしゃトーマス側は、多くの作品に(勝手に)引っ張りだこの状態である。たとえば『The Elder Scrolls V: Skyrim』では、今回ケースと同じくドラゴンにさせられている。ほかにも、『バイオハザード RE:2』のタイラントなど強く怖い存在とトーマスを入れ替える例が多いようだ。なお、フロム・ソフトウェア作品としては、『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』向けに、巨大な白蛇が巨大なトーマスに置き換わるユーザー制作Modが公開されている。なお、先日には『Victoria 3』にて、ゲーム内の機関車をトーマスに置き換えるModが公開されていた。しかし、依然としてModでのトーマスは、恐怖の存在にされる確率が高いようだ。(関連記事1関連記事2

PC版『エルデンリング』向けMod「Fire-Breathing Thomas the Tank Engine」は、Nexus Modsにて公開中だ。なお本作ではガイドライン上、不正な改ざん行為が禁じられている。Mod導入状態でのプレイはペナルティを受ける可能性もある点には留意してほしい。こうした文化の存在を見て楽しむに留めるのがよいだろう。

【UPDATE 2022/11/7 20:40】
『エルデンリング』ガイドラインについて追記