『Dead by Daylight』新チャプター「恐怖心の種」発表。おぞましき殺人鬼ドレッジが、ドキドキとスリルを生み出す

Behaviour Interactiveは5月18日、『Dead by Daylight』の6周年を記念するストリーミング配信を開始した。新たなチャプター「Roots of Dread」のお披露目に加え、新たな作品の登場や今後のロードマップなどその内容は多岐にわたる。

Behaviour Interactiveは5月18日、『Dead by Daylight』の6周年を記念するストリーミング配信を開始した。新たなチャプター「Roots of Dread(以下、恐怖心の種)」のお披露目に加え、QoL関連の改善や新機能のほか、新たな作品の登場や今後のロードマップなどその内容は多岐にわたる。本記事では新チャプター「恐怖心の種」を中心に、順を追って解説していく。


『Dead by Daylight』は、非対称マルチプレイ対戦ホラーゲーム。2016 年にリリースされて以来、ついに6周年を迎えた。全世界総プレイヤー数は5000万人を突破し、その人気は衰えを知らず。TVや映画・ゲームの著名な作品と積極的にコラボレーションをおこない、今やマルチプレイホラーゲームの金字塔ともいえる存在にまで育った。国内においては、狩野英孝氏をはじめ多くの芸能人によるストリーム配信が急増。2021年12月にテレビ朝日系列にて放送された「国民5 万人がガチ投票!テレビゲーム総選挙」では見事トップ100にランクインし、知名度はさらに高まってきた印象を受ける。そして今回、6周年記念に際して新たなチャプターがお披露目。その名も「恐怖心の種」である。


公開された映像は、女性が自然に囲まれたとある館を訪れるシーンから始まる。館内部は不気味なほどに静寂に包まれ、足音が空間に際立つ。彼女は懐中電灯の明かりを頼りに、暗晦を照らしながら2階へと向かった。その時、物音が鳴りなにかが彼女のもとへ近づいてくる。そのなにかとは、この世のものと思えない恐ろしい造形の怪物の姿であった。


新チャプター「恐怖心の種」にて新たに登場する殺人鬼は、The Dredge (以下、ドレッジ)。そのおぞましい造形は、これまで登場した殺人鬼とは一線を画す不気味さを醸し出している。一方、生存者の名はHaddie Kaur (以下、ハディ・カウル)。顔に大きな傷を携えた強気な面構えが印象的だ。それぞれのキャラクターについて、注目すべきポイントを掻い摘みながら以下にて紹介する。

殺人鬼であるドレッジは、形の定まらないねじれた手足が体の各所から生えており、まるで悪夢を具現化したような存在だ。開発チームによると、子供たちが往々にして信じる幽霊に類似した怪物「ブギーマン」から着想を得て制作されたという。子供部屋のベットの下やクローゼットの中に潜むという「ブギーマン」よろしく、ドレッジの能力はロッカー間のテレポートである。生存者にとって安全地帯であったロッカーが、ドレッジの登場により恐怖の象徴へと変貌するだろう。加えて「ナイトサイクル」という能力も存在。これは特定の行動によりゲージが上昇し、満タンになると発動する。「ナイトサイクル」状態では、生存者の視界に暗闇が広がり行動が制限。対してドレッジは暗闇の影響を受けない。闇を徘徊するドレッジとの遭遇は、生存者にとってこれまでにない不気味な体験となりそうだ。


一方、新たに生存者として参加するのはハディ・カウル。インドで生まれた彼女は、幼少期に家族とカナダのケベック州に移り住む。小さな頃から超常現象に興味を持ち、溢れる好奇心を原動力にさまざまな神秘を体験してきたという。ちなみに彼女、実は過去に配信された学術書Ⅵにてその姿を覗かせていた。学術書では彼女が次元と次元の狭間を覗き見る超常的な能力をもつことが判明しており、そうした不思議な能力と経験が反映されたパークが登場すると思われる。

また新マップとして、美しい自然に囲まれたアメリカのとある町、Garden of Joy(喜びの庭)が登場。マップには緑豊かな木々が生い茂り、その中央には象徴的な館が佇む。その見た目はホラー映画でよく目にするアメリカの古風な町を彷彿とさせる。しかしそれは表向きで、その裏には恐ろしい秘密が隠されているという。


新チャプター「恐怖心の種」についてクリエイティブディレクターのDave Richardは、「『Dead by Daylight』の本質であるゾクゾクとした恐怖とハンティングされるスリルに焦点を当てた」と語る。また「ドレッジが暗闇に潜み生存者をハンティングする姿は、プレイヤーにとって強烈な体験になるでしょう」とコメント。ドレッジの造形美や特殊能力を考慮すると、今までにない刺激ある儀式が期待できそうだ。

続いて今後のロードマップについて。本作は次回に備える7周年までの1年の間、新マップ2つを含む4つのチャプターのリリースを控えているという。加えて4つの学術書が追加されるとのことで、さらなる世界観の掘り下げが期待される。また新機能として、キャラクターのプリセット機能が追加予定。これはあらかじめパークやスキンの組み合わせを、プリセットとして登録しておけるというもの。こちらはPTBにてさっそく利用可能のようだ。

加えてモバイル版の『Dead by Daylight Mobile』の今後についても発表された。本作では新たにリーダーボード、クイックマッチ、ソーシャルシステムなどの新機能が導入される。加えて操作性やグラフィックなどQoL関連の大幅な改善なども、合わせておこなわれる。以上の追加要素は、すでに国内モバイル版では反映済とのこと。


その他にも『Dead by Daylight』の恋愛シミュレーションの登場や(関連記事)、「バイオハザード」の第2弾コラボなど(関連記事)、実にさまざまなコンテンツが発表された今回の6周年記念配信。本作のさらなる盛り上がりを予感させる、盛りだくさんの内容であった。

『Dead by Daylight』の新チャプター「恐怖心の種」は、現在PTBにて配信中だ。本実装は6月7日を予定している。なおPTB配信後にはパークや能力は変更される可能性がある。その際は公式パッチノートに詳細が発表されるので、随時参照されたい。

Yu Naganeo
Yu Naganeo

野生のグラフィックデザイナー。ゲームをプレイすることを「ゲームを食べる」と言う。

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