『FF14』第69回PLL新情報まとめ。日本データセンター再編により、光の戦士たちはこの夏“クラス替え”

スクウェア・エニックスは3月4日、『ファイナルファンタジーXIV』の新情報を配信する生放送「第69回プロデューサーレターLIVE」を配信した。その内容をまとめよう。

スクウェア・エニックスは3月4日、『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)の新情報を配信する生放送「第69回プロデューサーレターLIVE」を配信した。放送では「パッチ6.1特集Part1」として、パッチ6.1で実装される項目が紹介された。パッチ6.1のタイトルは「新たなる冒険」。パッチ6.0で「ハイデリン・ゾディアーク編」が完結し、新章がスタートすることに基づいたタイトルのようだ。パッチ公開は4月中旬を予定している。

新たなクエスト

メインクエストでは、メインクエストから数か月ほど経過した時間軸から新たな物語がスタートする。新章とはいえ全く新しいシナリオが始まるというわけではなく、これまでの物語と地続きのストーリーとなるようだ。公開されたスクリーンショットにはタタルやエスティニアンの姿も見られ、これまで一緒に旅をしてきたNPCたちとの絆も変わらず続いていくとみられる。

記事内画像は「第69回PLL」より


新たなサブクエストとして、「タタルの大繁盛商店」シリーズがスタートする。パッチ6.0のシナリオ中盤、主人公たち暁の血盟のため、世界中の人々が協力に駆けつけてくれた。「タタルの大繁盛商店」では、そんな彼らに対してお礼をしていくこととなる。これまで実装されたサブクエストやクロニクルクエストに紐づく物語になるため、シリーズ内のクエストごとに前提クエストもあるようだ。前提クエストについては実装時に告知するとのこと。


新たなロールクエストとして、「暁月のフィナーレ」のロールクエストをコンプリートすると開放されるエクストラストーリーが実装される。各国の盟主が集い、「暁月のフィナーレ」のロールクエストの総括となるようなシナリオが描かれるようだ。


新たな友好部族クエストとして、パッチ6.15ではアルカソーダラ族の友好部族クエストが実装される。友好部族クエストは、これまで「蛮族クエスト」として実装されてきたクエスト群だ。パッチ6.15以降は「蛮族クエスト」という呼び方は「友好部族クエスト」へと改称され、これまで「蛮族クエスト」という呼称で実装されてきたUIなども順次変更がおこなわれる予定だ。アルカソーダラ族のクエストはバトルクラス/ジョブ向けクエストで、サベネア島のサブクエスト「アジムステップの若き冒険者」と「錬金術師と赤ん坊」から続く連続クエストをすべてコンプリートする必要がある。

パッチ6.1では上記のほかにも、新たな事件屋クエスト(パッチ6.15)や、次元の狭間オメガの後日談クエスト(パッチ6.1x)など、新たなシナリオ系コンテンツが追加される予定だ。

新生編メインクエスト改修

大きなアップデートとして、新生編のメインクエストの改修がおこなわれる。メインクエスト中のダンジョンと4人用討伐戦はNPCと攻略可能となり、完全なソロプレイが実現する見込みだ。パッチ6.1以降はメインクエスト上でのフェイスシステムを「コンテンツサポーター」として分割。今後「フェイス」は、NPCの幻体を育成するシステムを指すようになる。パッチ6.1時点ではパッチ2.0までのメインシナリオが対象となり、以降のパッチでそれ以降のメインシナリオも対応していく。


コンテンツサポーターはプレイヤーのロールにあわせて自動編成される。NPCたちは装備も該当コンテンツのレベル帯や雰囲気に合ったものを身に着けており、没入感を高める配慮がなされているようだ。また、各インスタンスダンジョンも攻略しやすいように調整が加えられている。


「リットアティン強襲戦」以降のバトルは大幅リニューアルされる。これは前回のPLLでも発表され、コミュニティが騒然となった内容だ。8人用バトルだったリットアティン強襲戦は1人用クエストバトルに改修され、帝国の将として立ちふさがるリットアティンの勇猛さが十分に表現されないままタコ殴りにされてしまうことはなくなるようだ。

「外郭攻略カストルム・メリディアヌム」は8人用ダンジョンから4人用ダンジョンに変更され、内部のAIにも調整が加えられる。「最終決戦 魔導城プラエトリウム」は3パートに分割される。スタートからガイウス戦は4人用ダンジョンに。アルテマウェポン戦は4人用 討伐・討滅戦に。アシエン・ラハブレア戦は1人用クエストバトルに改修されるとのこと。リットアティンと同じく、アシエン・ラハブレアもその強さが十分に描かれないままタコ殴りにされることはなくなるようだ。

メインクエストルーレットは、「外郭攻略カストルム・メリディアヌム」「最終決戦 魔導城プラエトリウム」「アルテマウェポン破壊作戦」の3つが対象となる。拘束時間が短くなるぶん、ルーレットの報酬量も調整を検討しているとのことだ。

新たなバトルコンテンツ

バトルコンテンツとしては、新たなインスタンスダンジョンや新たな討伐・討滅戦、新たな幻討滅戦である幻アルテマウェポン破壊作戦、新たなアライアンスレイドが実装される。インスタンスダンジョンはシークレットとして名称も明かされなかった。新たな討伐・討滅戦は「終極の戦い」。パッチ6.0ラストバトルの高難易度版とみられる。難易度は極コンテンツのなかではやや高めとのことで、1回のクリアでトークンは2つ排出される見込みだ。新たなアライアンスレイドは「ミソロジー・オブ・エオルゼア」の第1弾。これまで謎に包まれてきたエオルゼア十二神の謎に切り込んでいく内容となるそうだ。


バトルコンテンツの目玉は、やはり新たな絶レイドだろう。パッチ6.1の実装から2週間後のパッチ6.11に実装される絶竜詩戦争は、もともとはパッチ5.3での実装が予定されていたものだ。度重なる延期を経てようやく実装される絶コンテンツに、期待を寄せるプレイヤーも多いことだろう。絶竜詩戦争では、「蒼天のイシュガルド」で描かれた竜詩戦争の“とある部分”からパッチ3.3までの物語を再現。これまでの絶レイドとは違った趣向で制作されているようだ。

コンテンツ制作をメインで手がけるのは、リードバトルコンテンツデザイナーの中川誠貴氏。“ミスターオズマ”の愛称で知られ、その呼び名の由来となった「オズマ」をはじめ、数多くの高難易度コンテンツを制作してきた人物だ。公開されたスクリーンショットでは、フレースヴェルグとニーズヘッグらしき二翼の姿が。フレースヴェルグの身体には拘束具のようなものも見え、バトルの詳細が気になるばかりである。


新たな少人数PvP「クリスタルコンフリクト」が実装され、これにともなって現行の少人数PvPである「ザ・フィースト」はパッチ6.1で閉鎖される。PvPアクションは刷新され、ジョブ別のアドレナリンラッシュが実装されるようだ。PvP報酬システムはUIから一新される。詳細は次回PLLにて語られる予定だ。

その他のアップデート

「アドベンチャラープレート」という新しいプロフィール紹介機能が発表された。キャラクターの「ポートレート」をカスタマイズすることができる。制作の進捗次第ではあるものの、次回PLLにて詳細を語ることができるかもしれないとのこと。ジョブごとにアドベンチャラープレートを付け替えるなど、かなり細かくカスタマイズが可能で、ロールプレイのはかどる機能になりそうだ。

新しいUIシステムとして、「愛用の見聞録」も公開された。愛用の見聞録は、パッチ6.0までの人物や用語を振り返ることができる読み物だ。パッチ6.1メインクエスト中に「だいじなもの」に追加され、パッチ6.1以降のストーリー進行にあわせて少しずつ項目が追加されていく。これまでの人物や用語が最初からすべて記載されているわけではないものの、ストーリーに出てくるキャラクターを思い出す一助となるアイテムのようだ。


その他にも、ロスガル族への髪型追加や、ミラージュプレート枚数と使用エリア拡張、オンラインストアアイテム試着機能なども追加されるようだ。ミラージュプレートは20枚になり、一部を除くレストエリアで使用可能となる。また、ミラージュドレッサーはパッチ6.2でさらに収納数が増加する予定だ。

データセンタートラベル

パッチ6.18ではデータセンタートラベル機能が実装される。同一物理データセンター内の論理データセンターに移動し、異なるデータセンターのプレイヤーと交流やコンテンツを楽しむことができる機能だ。データセンタートラベル中はワールド間テレポと同様の制限がかかるほか、FCチャットやCWLSチャット、PvPチーム機能も制限される。CWLSチャットは同一データセンター内でなければ利用できないが、パッチ6.2で移動先のCWLSに加入可能となる見込みだ。

日本データセンターの拡張計画

日本データセンターでは2022年7月を目処に、新たな論理データセンター追加にともなう大規模なワールド構成の変更がおこなわれることが告知されていた(関連記事)。現在、日本データセンターには3つの論理データセンターと32のワールドが存在する。2013年の「新生エオルゼア」リリースの際に混雑対応としてワールドを追加したことで現在の構成となったが、1つの論理データセンター内のワールド数が海外よりも多く、効率的な運用ができない状況にあった。今回の拡張計画では日本の論理データセンターを1つ増やし、各データセンターのワールド数を8つずつにする。新たなデータセンター名は「Meteor」。再編の内容は以下のとおり。


既存のCWLSがある場合、同じチャットが2つのデータセンターに複製され、同一のデータセンターにいる場合のみそのデーターセンターのチャットで会話をすることができる。別々のデータセンターにいる場合は会話することができないが、データセンタートラベルで移動することでコミュニティを維持することが可能とのことだ。また、日本データセンターの拡張にともない、ワールドのリグループから一定期間は、日本データセンター内でのホームワールド変更料金が無料になる。

以上、『FF14』第69回PLLにて発表された内容をご紹介した。日本データセンターの拡張計画については、プレイヤーからの疑問や不明点も多く予測されることから、後日トピックスとして詳細をまとめたものが公開されるとのこと。『FF14』パッチ6.1「新たなる冒険」は4月中旬公開予定だ。

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Aki Nogishi
Aki Nogishi

ポストアポカリプスとドット絵に心惹かれます。AUTOMATONではFF14をメインに担当します。

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