『ストリートファイター6』の“リュウの股間”が注目集める。猛々しく主張する、リュウのリュウ
カプコンは2月21日、『ストリートファイター6』を発表した。多くのファンがひさびさの新作発表に注目するなか、一部ファンはとある箇所に目が釘付けの模様。それは、今回装いが新たになったキャラクター「リュウ」の肉体である。
『ストリートファイター6』は、 人気格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの新作だ。本作の詳細は未だベールに包まれているものの、『ベヨネッタ』のプロデューサーなどで知られる橋本祐介氏が本作に携わることが明かされている(関連記事)。また、制作発表に伴い公開されたティザートレイラーにはシリーズの顔であるキャラクターのリュウと、前作最後の追加キャラクターであるルークが登場。それぞれ新たな装いと、さらに緻密になった新作のグラフィックを体現している。
今回公開された同トレイラーは、『ストリートファイター6』の実際のゲームエンジンで描画されていることが明かされている。映像を眺めてみると、まずは質感の表現に圧倒されるだろう。布地のザラザラした表面や皮の照り返しはもちろん、注目したいのは肉体の仕上がりだ。リュウの皮膚はシワまでも緻密に描画され、その下で虎視眈々と怒張する筋肉の動きさえも見て取れる。闘いの気配に熱くなったためか、体中にしっとりと汗の粒をまとい、まるで闘気のごとくムンムンと蒸散していく。また、体型もややバルクアップしてボリューミーに見えるほか、ヒゲを蓄えさらにワイルドな魅力を放っている。あらゆる面で肉体が克明かつ肉感的に描かれており、思わず凝視してしまう映像だ。
そして、なんといってもリュウが上半身裸なのだ。リュウのトレードマークといえば上下の道着。胸元は大胆にはだけていることも多かったものの、基本的にはしっかりと破れた袖に腕を通していた。一方で、今回のリュウはハチマキのほかには何も上半身にまとっていない。丸出しである。そのため、岩壁のごとき胸筋にはこれまで拳を打ち付けられてきたであろう、歴戦の乳首が見て取れる。リアルさを増した上に、さらに大胆になったリュウの姿は、新作発表そのものを上回りかねないインパクトをユーザーたちに与えたようだ。
『ストリートファイター6』のトレイラーが公開されたのち、国内外のSNS上ではおもむろに裸となったリュウに熱視線と困惑の両方がむけられている。とくに熱心なのはRedditとResetEraユーザーだ。たとえばRedditではあるユーザーが、リュウの体が幅を増しているように見えるとして「ワイドリュウ」と一言コメント。そのほか「ほとんどザンギエフ」と評する声もある。そのため、「ザンギエフはどれだけデカくなるんだ」と懸念する小ボケや、実は『バイオハザード』のキャラクターであるクリス・レッドフィールドのコスプレではないかとイジるコメントもある。ボリュームを増した体型が気になるユーザーが多いようだ。
一方、緻密さを増して描かれたリュウの肉体と、特定部位が頭から離れないユーザーも少なくないようだ。というのも、『ストリートファイター6』トレイラーにおけるリュウは、その描画の緻密さゆえにある部分も再現されているように見える。股間である。下から見上げるアングルの場面をじっくりと吟味すると、道着の股間の部分がかなり存在感をもって隆起しているのが見て取れる。つまり、リュウのリュウが浮き出ているのである。心の目を凝らせば、その形状まで透視できそうなほどの存在感。筆者の汚れた心が見せた幻覚かと思いきや、この股間の隆起から目が離せない者も少なくないようなのだ。
海外掲示板ResetEraでは、あまりにも危険な存在感を放つリュウの股間に対して、「銃を隠し持っている」としてコメントするユーザーも。証拠として、トレイラーから1枚のスクリーンショットを挙げている。見れば見るほどくっきりと輪郭を帯びてくる男のシンボルは、道着越しでも多くのユーザーにその存在を確信させたようだ。
そして、道着の向こうに小さなリュウを見出したユーザーたちは、「これも物理演算される?」「それは殺意の波動だよ」など、思い思いにその存在感に言及している。また、部位を見つめて頷くGIF動画を投稿するユーザーや、「ハンマーのようだ」「健康そうだね」とその大きさを賞賛する者も。いずれにせよ、多くのユーザーがリュウの股間になにかを見出したのは間違いないようだ。そして、見出してしまったが最後、その存在感に心奪われてしまったのだろう。また、一連の投稿のなかには今回のリュウの姿を「HOT RYU(セクシーなリュウ)」と呼ぶ声もある。実をいえば、リュウは前作『ストリートファイターV』でも、その上半身をお披露目しHOT RYUの異名をとっていたのだ。
リュウはシリーズを通してさまざまな姿を見せており、「殺意の波動に目覚めたリュウ」などではだけるケースもあった。そして、前作では新ビジュアルに近い姿も見せている。たとえば、前作におけるキャラクタースキンのひとつ「戦闘服1」だ。スキン「カイリ」でも上半身裸ではあるものの、こちらはコラボスキンでありリュウ本来の姿からは離れている。一方で、戦闘服1ではリュウそのままの姿で肉体美を見せており、『ストリートファイター6』の新ビジュアルと同じくヒゲも蓄えているのだ。このスキンは一部海外ファンに「HOT RYU」と呼ばれたほか、作品公式サイト内ページでは「HOTなリュウです。一部の方たちから大絶賛をいただいています」と言及されている。「ヒゲで裸のリュウ」はすでにファンの間で一定の好評を得ていた。新作における、肉感を増したホットなリュウの姿を歓迎するユーザーもいることだろう。
思わぬ注目を集めてしまったリュウの肉体およびその一部。しかし裏を返せば、それほど『ストリートファイター6』の描画が真に迫っているという証拠でもある。一歩進んだリアルさを実現する同作では、飛び散る汗や筋肉の躍動までも伝わる、白熱の闘いが繰り広げられることだろう。
『ストリートファイター6』の対応プラットフォームや発売時期は未定。本作の続報は、今年の夏に届けられる予定となっている。期待を膨らませながら待ちたい。
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