『ストリートファイター6』には、かつて『ベヨネッタ』開発を指揮した橋本祐介氏が制作参加。新しさも取り入れるシリーズ最新作

 

カプコンは2月21日、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズのナンバリング最新作となる、『ストリートファイター6』の制作が決定したことを明らかにした。この発表に合わせて、ゲームデザイナーの橋本祐介氏が、本作の開発に携わっていることを公表した。


橋本祐介氏は、カプコンにて『バイオハザード』シリーズや『デビル メイ クライ』などに携わったのち、クローバースタジオなどを経てプラチナゲームズに移籍。『ベヨネッタ』のプロデューサーを担当し、『ベヨネッタ2』ではディレクターを務めた。また、『スターフォックス ゼロ』の共同ディレクターを担当した人物としても知られる。

同氏は2019年1月にプラチナゲームズを退社。その後、2019年9月にはオリジナル作品のコンセプトアートを公開しており、元カプコンのイラストレーター吉川達哉氏とともにその作品を制作しているものと思われたが(関連記事)、まずは『ストリートファイター6』を手がけることとなったようだ。本作においては、“いち企画マン”として制作に参加しているとのこと。英語では“ゲームデザイナーのひとり(one of the game designers)”であるとコメントしている。なお、橋本氏は現在カプコンに所属しているのか、外部から参加しているのかは不明である。

本作に関しては、前作『ストリートファイターV』にてディレクターを務めた中山貴之氏も、Twitterにて「どうぞよろしくお願いいたします」とコメント。引き続きシリーズの開発を指揮していることがうかがえる。


『ストリートファイター6』の情報については、現時点では以下のティザー映像が公開されているのみ。カプコンの発表によると、この映像で流れている音楽には、シリーズのタイトルにもある“ストリート”を想起させるサウンドを選んだとのこと。

そしてリュウとルークのビジュアルは、前作『ストリートファイターV』と比べるとかなり写実的な表現となっている。この映像は、実際に使用されるゲームエンジンで描画されているそうで、「最新技術を駆使した緻密なグラフィック」とも言及されている。本作のゲームプレイにおいても、こうしたビジュアルを採用するということだろう。ちなみに、前作ではUnreal Engine 4が採用されていたが、カプコンは内製のRE ENGINEの活用を拡大させつつある。この辺りの技術的背景も気になるところだ。

ストリートファイター6』の対応プラットフォームや発売時期は未定。本作の続報は、今年の夏に届けられる予定となっている。カプコンは本作について、「『ストリートファイター』は新たな時代へと進み出す」と述べており、どのような作品となるのか注目される。





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