任天堂は12月22日、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(以下、ポケモンBDSP)』の最新アップデート1.1.3を配信した。公式の告知によれば、「ゲームを快適に遊んでいただけるよう、いくつかの問題を修正した」とのこと。
『ポケモンBDSP』では、11月19日のリリース以降さまざまなバグの報告が続出していた。そのため、発売から約2週間後の1.1.2アップデートでは不具合修正がなされた。パッチノートではぼかされつつも、多数のバグが修正されていたわけだ(関連記事)。修正された項目のなかでも、話題を呼んだのが「メニューバグ」だ。海外ではMenu Strageと呼ばれるこのバグは、多彩なバグに発展する汎用性も持ち合わせていた。ポケモンの増殖にも利用できたほか、「ピッピにんぎょう」でトレーナーとの戦闘を回避するバグなどにも発展したのだ。特にスピードラン(RTA)ではフル活用されていたため、修正はスピードランナーたちに衝撃を与えた。また、多くのRTA走者たちが修正前のバージョン1.1.1を確保して、現在もメニューバグを使いタイム更新に励んでいる。
そんなメニューバグが、今回のアップデート1.1.3で“ふたたび”修正されたようだ。というのも、メニューバグはアップデート1.1.2を経て一度は修正されるも蘇ったのだ。1.1.1での方法では再現できなくなったものの、ポケモンのわざである「そらをとぶ」を利用すると1.1.2でもメニューバグが利用できることが発覚していた。また、メニューバグを起点にしたポケモン増殖なども相変わらず可能となっていた。しかし、今回のアップデート1.1.3でメニューバグの命運もついに尽きたようだ。国内外のプレイヤーから、SNS上などで「メニューバグが修正された」との報告がなされている。また、地下大洞窟での交換NPCを利用して金策ができる不具合、通称「ずらしバグ」も修正されたようだ。
今回の公式パッチノートでは、GMStationでの通信交換の実装やコロシアム機能の追加などについても改めて言及している。今後のアップデートでは、コンテンツが追加されるよう期待したい。また、本パッチノートでは前回と同様に、具体的な修正点については触れていない。ほかの細かな修正点についても、今後有志検証が進んでいくことだろう。
『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』はNintendo Switch向けに発売中。
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