『FF14』パッチ6.01にて調整多数、極炎法「テヤッ」のおっさんボイスやヴィエラ男性の「エイヤアア~」が修正される。“激ローポリぶどう”も丸くなるか
スクウェア・エニックスは12月21日、『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)のパッチ6.01のパッチノートを公開した。クロニクルクエスト「万魔殿パンデモニウム 辺獄編」実装のほか、多数の不具合修正がおこなわれるようだ。修正される不具合のなかには12月3日の「暁月のフィナーレ」アーリーアクセス開始以降コミュニティの話題に挙がっていたものもあり、どのような修正となるのか注目される。
メインクエスト「寒夜のこと」のクエストインスタンスバトルにおいて、難易度Easy/Very Easyを選択した場合、プレイヤーに付与されるバフやコンテンツアクションの初期使用回数、クエスト進行に必要な探索物の配置数引き上げがおこなわれる。「寒夜のこと」のクエストインスタンスバトルは、これまでの『FF14』ではあまり採用されてこなかったスニーキング型のバトルだ。敵に見つかってしまうとかなり危うい状況になり、慣れていないプレイヤーだとVery Easyでもクリアできないという意見が挙がっていた(公式フォーラム)。また、「寒夜のこと」はメインクエストの一部であることから、クリアできないとその後のストーリーが見られない。そのため、パッチ6.01で早急に緩和がおこなわれたものと見られる。
SEやボイス関連では、ユーザーから不評だった部分に変更がおこなわれるようだ。学者のアクションである極炎法は、使用時に鳴るSEがユーザーから不評だった。極炎法は学者の攻撃魔法だが、着弾時に「テヤッ」という音がする。この「テヤッ」がどこか男性の声のようにも聞こえるため、修正を望む声が多く挙がっていた(公式フォーラム)。極炎法は学者のスキルのなかではもっとも使用する回数が多く、SEに違和感があってもずっと聞き続けなければならない。生まれ変わった極炎法では男性の声らしき音だけが消えるのか、はたまたSEの印象がガラっと変わるほどの変更となるのか気になるところだ。
ヴィエラ男性の「声のタイプ4」の戦闘時ボイスも調整される。「暁月のフィナーレ」で満を持してプレイアブル化したヴィエラ族の男性だが、キャラクタークリエイト時に選択できる「声のタイプ4」は、戦闘時に「エイヤアア~」と気の抜けた声がすると話題になっていた。妙に印象に残る面白いボイスなのだが、「声のタイプ4」のヴィエラ男性たちのなかにはこの声を望まなかったプレイヤーも少なくなかっただろう。戦闘時のボイスはキャラクタークリエイト時に試聴することができないため、ゲーム内で戦闘をして初めてこの声に気付くことになるからだ。声を変えるには有料のオプションアイテムを使う必要があるため、運営側が早期の対応をしたものと見られる。ヴィエラ男性のあの声が聞けなくなることに一抹の寂しさはあるが、調整後のボイスがどのようなものになるのかに注目したい。
新マップ「ラヴィリンソス」のエリア内に存在していたブドウのオブジェクトにも修正が加えられる。このブドウはエリア内のメモリ軽量化のためにポリゴンを削減されていたが、パッチノートによると「削減され過ぎていた」ようだ。ラヴィリンソスのブドウはビデオゲームのローポリな食品を収集するTwitterアカウント・Low Poly Videogame Foodsにも取り上げられ、実装当初から話題となっていた。このローポリなブドウが、2019年に発売された「漆黒のヴィランズ」の都市・クリスタリウムに植えられているブドウと同品質までポリゴンが増やされる。
『FF14』はMMORPGであり、多くのプレイヤーをサーバーに収容するためメモリの軽量化をはかる必要がある。そのため、さほど重要でないオブジェクトにポリゴン数を割くことはできないのだろう。ましてやブドウは、球体がいくつも集まった物体だ。まともにモデリングしようとすればポリゴン数ばかり食ってしまい、肝心のメインコンテンツに回すリソースがなくなってしまう。とはいえ、ラヴィリンソスのブドウのローポリぶりは、気になる人には気になってしまうのも事実。「クリスタリウム程度」としつつも対応しようとする運営スタッフには、頭が下がる思いである。
そのほかにも、同行中のNPCの意図せぬ挙動や、ナイトのAFの染色箇所の不備など、多くの不具合が修正されるようだ。不具合以外にも経験値取得量の緩和もあり、レベリングがしやすくなりそうだ。『FF14』は現在、パッチ6.01公開にともなうメンテナンス中で、終了は19時ごろを予定している。パッチノート全文はこちらをお読みいただきたい。
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