『FF14』にてリオレウスの尻尾が“切断できる”ように。大人の事情で変化なかったあの尻尾

『ファイナルファンタジーXIV』の最新拡張ディスク「暁月のフィナーレ」の先行パッチノートが公開された。さまざまな情報が公開されたが、Twitterではパッチ6.0の新情報を差し置いて「リオレウスの尻尾」がトレンド入りする事態となった。

スクウェア・エニックスの運営するMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)の最新拡張ディスク「暁月のフィナーレ」の先行パッチノートが公開された。12月3日にアーリーアクセスが開始されるパッチ6.0の内容の一部が記載されたパッチノートだが、過去のとあるコンテンツにも大きな改修がおこなわれた。2018年8月に実装された『モンスターハンター:ワールド』とのコラボレーションバトル「リオレウス狩猟戦」「極リオレウス狩猟戦」において、「リオレウスの尻尾」の破壊に成功した際の切断表現が追加されるのだ。光の戦士達はこれに大いに沸き立ち、Twitterではパッチ6.0の新情報を差し置いて「リオレウスの尻尾」がトレンド入りする事態となった。


「リオレウス狩猟戦」は、2018年8月に実装された『FF14』と『モンスターハンター:ワールド』のコラボレーションバトルだ。クガネのモブハントボードに貼られていた謎の手配書を見た冒険者は、その手配書を書き手だという二足歩行の獣人「アイルー」と出会う。手配書に記されていた火竜リオレウスの狩猟を請け負った冒険者は、アイルーに託された「回復薬グレート」なるアイテムを手に火竜との戦いに挑む。パーティーメンバーが累計3回戦闘不能になればクリア不可能に。回復スキルは「回復薬グレート」のみ。『モンスターハンター』シリーズの戦闘の特徴を『FF14』のシステムに落とし込んだ、これまでの『FF14』のバトルとは一味違った戦闘が楽しめるコラボバトルである。

しかし、「リオレウス狩猟戦」の実装にあたっては、表現面においてとある制約があった。『モンスターハンター』シリーズでは尻尾などの部位破壊が可能で演出として表現される。だが、『FF14』の「リオレウス狩猟戦」では尻尾を切断してもグラフィック上の変化はないのである。「第45回プロデューサーレターLIVE」にてプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏は、実装当時の『FF14』はCEROにおける「身体の分離・欠損描写」の認可を受けていなかったことが原因で、リオレウスの切断表現が実装できなかったと心残りを語っていた。吉田氏によれば、表現項目の追加申請はパッケージを発売するタイミングでしかできないとのこと。コラボイベント配信のタイミングで追加申請は不可能だったため、尻尾はそのままのグラフィックで実装せざるを得なかったのである。

今回、パッチ6.0のタイミングでリオレウスの尻尾切断表現が追加される。おそらく「暁月のフィナーレ」のパッケージ発売にあたって新たに「身体の分離・欠損描写」の申請をおこなったためだろう。パッチ6.0からリオレウスの尻尾はきちんと切断されるようになり、コラボ先である『モンスターハンター:ワールド』らしい演出が楽しめるようになるだろう。


先行パッチノートが公開され、2日後のアーリーアクセス開始に向けてプレイヤーの期待が高まっている『FF14』の「暁月のフィナーレ」。「身体の分離・欠損表現」の認可を受けたことで、リオレウスの尻尾も切れるようになった。ところでこの認可は、リオレウスの尻尾のためだけに取得されたものなのだろうか。これまでの『FF14』のシナリオを振り返ってみると、身体を真っ二つにされたNPCや、片腕を落とされたNPCも存在した。「暁月のフィナーレ」でもこのような血なまぐさい展開があり、演出も強化されている可能性と考えると、今から心の準備をしておく必要もあるかもしれない。『FF14』最新拡張ディスク「暁月のフィナーレ」は12月3日にアーリーアクセスが開始され、12月7日に正式サービス開始だ。



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Aki Nogishi
Aki Nogishi

ポストアポカリプスとドット絵に心惹かれます。AUTOMATONではFF14をメインに担当します。

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