高知競馬場にて『FF14』サウンドディレクターの復帰を祝したレースが開催。協賛コメントやアナウンサーの返しにも注目
高知競馬場にて「祖堅さん帰還記念特別」なるレースが開催されるようだ。協賛者は国内プレイヤーのInary Kinchuck 氏。スクウェア・エニックスが運営するMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)のサウンドディレクターである祖堅正慶氏のガン寛解を祝したレースとみられる。開催日は11月20日。発走時刻は19時15分を予定している。
祖堅氏は5月15・16日に開催されていた『FF14』のデジタルイベント「デジタルファンフェスティバル2021」にて、自身がガンを患っており、現在は寛解していることを告白。昨年3月から10月ごろまで闘病生活を送り、病床にて業務にあたっていたことを明かしていた(関連記事)。放送終了後はハッシュタグ「#WelcomeBackSoken」をはじめプレイヤーから復帰を祝う声が数多く寄せられ、ゲーム内のボス退治やコラボ演奏動画(関連記事)など、同氏の帰還を祝う催しがおこなわれていた。
今回開催される「祖堅さん帰還記念特別」レースは、地方競馬の個人協賛競走にあたる。個人協賛競走とは、個人がスポンサー料金を支払うことでレースタイトルを命名できるレースのことだ。観覧席招待や写真プレゼントなどの特典があるほか、地方によってはレース前に協賛コメントを流すこともできる。協賛負担金は地方ごとに異なるが、1競争につき1~7万円ほど。高いとみるか安いとみるかは人それぞれだが、まったく手が出せないほどの金額ではないだろう。多くの地方競馬の案内ページには「記念日や思い出に」という文言が記載されており、お祝い事に利用することを想定しての価格帯ともいえる。
「記念日や思い出」は家族や友人だけにとどまらず、アイドルや架空キャラクターなどの記念日に個人協賛競走が開催されることもある。競走馬擬人化育成シミュレーションゲーム『ウマ娘』がリリースされてからは特に増加しているようで、地方競馬の「痛レース」名を収集する情報サイト「痛レース大全」を見ると2021年以降のレース数が急増していることがわかる。地方競馬への協賛が手軽にできることがゲーマーコミュニティに広がったことで、「個人協賛競走のレース名で推しを応援する」というファン活動のかたちも定着しつつあるのかもしれない。
「祖堅さん帰還記念特別」が開催される高知競馬では、協賛コメントをアナウンサーが読み上げたのち、アナウンサー自身も温かいコメントを返すのがおなじみとなっている。「祖堅さん帰還記念特別」ではレースだけでなく、協賛者のコメントやアナウンサーからのコメントが注目ポイントのひとつとなりそうだ。アナウンサーのコメント含めたレースの様子は高知競馬の公式チャンネルでも中継されるため、現地に行くことができなくとも観戦可能だ。また、馬券を購入したい場合も、各種ネット投票サイトを介してオンライン購入することができる。
『FF14』のサウンドディレクターのガン寛解を祝し、11月20日に高知競馬場にて開催される「祖堅さん帰還記念特別」レース。SNSなどでも話題となっており、個人からの応援の気持ちがコミュニティ全体にも広がっている。最新拡張ディスク「暁月のフィナーレ」発売を前にして、ファンの気持ちをより高めるレースとなりそうだ。『FF14』最新拡張ディスク「暁月のフィナーレ」は12月7日発売予定だ。
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