「イカゲーム」風マルチ対戦ゲーム『Crab Game』が突如Steamに出現。フッ軽開発者の技術力によるインスパイア芸

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インディーデベロッパーのDani氏は10月13日、マルチプレイ対戦ゲーム『Crab Game』のSteamストアページを公開した。基本プレイ無料で11月6日リリース予定だ。人気ドラマ「イカゲーム」と設定が似通っておりやや“便乗感”もある本作は、意外にも著名なクリエイターによる作品なのだ。

『Crab Game』は最大20人対戦をサポートするマルチプレイ対戦ゲーム。プレイヤーたちは子供の遊びをモチーフにしたデスゲームに身を投じ、生き残りをかけた戦いを繰り広げる。生き残った最後のひとりに与えられるのは、莫大な額の賞金だ。本作には12個のマップと8つのゲームモードが用意されており、ストアページのスクリーンショットでは「だるまさんがころんだ」らしきゲームが確認できる。
 

 
「優勝者に多額の賞金が与えられる、子供の遊びを模したデスゲーム」という設定に覚えのある読者もおられるかもしれない。というのも、本作はNetflixにて今年配信され、世界各国で人気を博した韓国ドラマ「イカゲーム」と設定がほぼ同一なのだ。『Crab Game』なるゲームタイトルも、直訳すれば「カニゲーム」だ。海産物繋がりだろうか。一方で、同作ストアページには「本作は流行の韓国ドラマには全く基づいていません。法的問題になるかもしれないし絶対そんなことしません」と、ある意味自白のような一文が掲載されている。本作の流行りに便乗した雰囲気には、いささか懸念を覚える。しかし意外なことに、本作のデベロッパーは過去に人気作品をリリースしている実績があるのだ。

『Crab Game』開発者のDaniel W. Sooman(Dani)氏は、ゲーム開発のほかYouTuberとしても活躍している人物だ。Dani氏は「バナナをコントローラー化する」「『Among Us』を3D化する」「『Fall Guys』のコピーを1週間で作る」など技術力を活かしたコンテンツをYouTubeに投稿して人気を集めている。また、同氏はSteamやitch.io向けにゲーム作品をリリースしており、現在は一人称視点シューター『KARLSON』を開発中だ。

そして、Dani氏はかなりフットワークが軽くノリのいい側面もある。例として、視聴者から「サバイバルゲームを作れないのか」と煽られた同氏は、挑発に乗るかたちで実際にマルチプレイサバイバルゲームを制作してしまった。結果として誕生した『Muck』は、基本プレイ無料作品として今年6月Steam向けにリリースされた。同作は記事執筆現在で8万件にせまるSteamユーザーレビューを獲得しており、そのうち94%が好評という高い評価を得ている。
 

 
前述のように、Dani氏は動画の題材としてゲームを制作するケースが多い。今回の『Crab Game』についても、話題作りの一環と見られる。同作のややチープな印象のグラフィックからは急ごしらえ感が漂うものの、同じくのっぺりとした外見の『Muck』については、ゲームプレイを高く評価するユーザーも少なくない。『Crab Game』についても外見に反して中身が伴っている可能性はあるだろう。

なお、番組人気の高さゆえか「子供の遊びでデスゲーム」というコンセプトの魅力ゆえか、ドラマ「イカゲーム」を模したModが複数のゲームで登場している(関連記事)。そしてこの度ついに単体ゲームとして「イカゲーム」に“インスパイア”された作品が登場してしまった。今後もこのブームが続くのか、興味とともに見守りたい。

『Crab Game』は11月6日、PC(Steam)向けに基本プレイ無料でリリース予定。

【UPDATE 2021/10/14 12:22】
ストアページの記述変更にあわせ、リリース日を修正。


The English version of this article is available here

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