『ポケモンユナイト』にて現在、イワパレスが異常に強くなってしまうバグが発生しているようだ。先日配信されたアップデートとともに発生したと見られる同バグは、国内外コミュニティに瞬く間に拡散。現在、ポケモンユナイト公式Twitterアカウントが対応を表明している。
『ポケモンユナイト』は戦略性の高い5対5のアリーナ対戦アクションゲームだ。本作においては、「相手のゴールに数多くポイントを入れたチームの勝利」というルールが基本となる。ポケモンの個性を活かして多彩なわざを使いこなし、敵の攻勢を押さえて勝利を目指すのだ。各ポケモンはとりわけ強力な「ユナイトわざ」と呼ばれる必殺技を持っており、使い所によっては戦局をひっくり返す可能性も持っている。
今回、コミュニティに周知されてしまった イワパレスのバグは、イワパレスが敵ポケモンにやられることで発生するようだ。国内外の情報を見るに、発生する現象は「もちもの効果の増加」および「ユナイトわざ待ち時間の異常な短縮」の2点のようだ。特にユナイトわざゲージの不具合については、多数の国内外プレイヤーが異常現象をおさめた映像を共有している。
ユナイトわざは強力ゆえに、通常ではそうそう乱発できない。イワパレスのユナイトわざ「砕石旋風塁」についても、何もしなければ使用可能になるまで2分強の時間がかかる。この待ち時間については、通常状態では野生ポケモンを倒すことで数％、相手のゴールに得点を入れること10％ほど短縮が可能だ。一方で、一度倒されたイワパレスの場合にはこのクールダウン短縮が効率化されてしまう。しかも、バグの効果はイワパレスが倒されるごとに最大4回ほど累積するようだ。結果としてイワパレスはユナイトわざを乱発できるようになり、単独で試合を運びかねないほどの圧倒的な力を手に入れてしまうのだ。
またコミュニティでは、攻撃力や防御力の増強など、ポケモンに性能を付与する装備である「もちもの」の効果も増加するとの報告がなされている。猛威を振るうイワパレスバグであるが、もしもマッチでイワパレスと遭遇した場合は、「相手のイワパレスを積極的に倒さない」という対処法しかない。まさにアンタッチャブル状態だ。もともと地味な立ち位置のいわやどポケモンのあまりの“ぶっ壊れ”っぷりが衝撃的過ぎたためか、記事執筆現在Twitterの日本語トレンドには「イワパレス」が躍り出る事態となっている。
幸いなのは、今回のバグについてはポケモンユナイト運営側も把握しており、前述のとおり現在不具合に対処中なことだろう。また、『ポケモンユナイト』行動規範（英語版）には禁止事項として「バグ利用をふくむ、サービス運営を妨げる行為」が記載されている。今回のイワパレスバグ利用が禁止事項に抵触するかは未知数。とはいえ罰則リスクの面でも、スポーツマンシップの面でも、利用は控えたほうがよいだろう。
何よりも、バグ関係なくイワパレスを愛するプレイヤーにはとんだ災難だろう。イワパレス愛用者が白い目で見られることなく『ポケモンユナイト』を遊べるよう、早急な不具合修正を祈りたい。
