『ルーンファクトリー5』のサブイベント消化に苦慮。Steam Deckの日本発売に希望。日本語対応『Paratopic』は悪夢のよう。『斬妖行 Eastern Exorcist』が気持ちいい。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。295回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。295回目です。水分補給を忘れずに。



とりあえず欲しい

今週はSteam Deckに思いを馳せながら、GPD WIN 3を触っていました。もはやこうしたデバイスが新たに登場することに驚きはないですが、あのスペックで400ドルからという価格はインパクトがあった。Valveとしても攻めた価格設定にしたとのことで、体力のある同社だからできたことともいえそう。背景には新たな製品カテゴリの確立があるそうで、既存のPCゲーマーによる購入だけでなく、新規ユーザーをどれだけ獲得できるのかも注目されます。

ディスプレイの解像度が低いことも手伝って、大抵のゲームは快適に動作するでしょう。Windowsのインストールも可能とのことで、SteamだけでなくXbox Game Passを楽しんだりといろいろ活用できそう。あとは操作性が気になるところ。変則的なレイアウトなので早く触ってみたい。開発者向けの映像では技適マークが確認できたため、来年には日本でも発売されそうです。
by. Taijiro Yamanaka


起きて見るタイプの悪夢


今週は、先月に日本語対応された『Paratopic』を遊んでいました。本作は、不気味なローポリグラッフィックが夢に出てきそうな、短編アドベンチャーゲームです。プレイヤーは1人称視点で、危険なビデオテープを密輸し、森へ野鳥の撮影に出かけ、ダイナーで男性を殺害。ビデオの中身については何も知らないまま、どこかへと車を走らせるのでした。

文章にしてもはっきりしませんが、それもそのはず。本作では、突然切り替わる唐突なシーンの連続で、意図して混沌とした体験が描かれていたからです。Steamのストアページに書かれているとおり、熱に浮かされて見る悪夢のよう。といっても、夢と違って各シーン内で破綻しているわけではないので、考えればストーリーが見えてくるかもしれません。どこか閉塞感のある陰鬱とした世界や、不気味さの際立ったローポリグラッフィック。静かで落ち着かないサウンドも相まって、この奇妙な白昼夢は記憶に残りそうです。
by. Keiichi Yokoyama


筋力×持久力=プレイヤースキル

今週は『リングフィット アドベンチャー』を遊んでいました。文筆業という座りがちな仕事をしていることもあり、体を動かす趣味を求めて1週間ほど前に購入。以降、継続的に遊んでおり現在プレイ8日目に突入しております。同作をプレイしてまず感じたのは「身体能力をプレイヤースキルに巧みに組み込んでいる」ということです。ロールプレイングゲームとして丁寧に設計されていながらも、ゲーム内のあらゆる操作は、プレイヤーの実際のさまざまな動きに連動。いつもボタンひとつで実行している行動を実際にやるシンクロ感は心地よいものです。

そして、筆者がもっとも気に入った点が「スキルの選択」です。本作では攻撃スキルごとに多彩な運動が要求されます。また、再使用までのクールダウン時間や攻撃範囲、敵との相性などの要素も存在。そのため、戦闘を有利に進めようと思えば、どうしても「(身体的に)コストが高い」スキルを選択せざるを得ない状況がしばしば発生します。しかし、そこで筆者が感じるのは「自分の肉体を犠牲(?)にしてスキルを放つ」という快感。そして、いつしか芽生えたのが「自由自在にスキルを発動したい」という思いです。身体能力という名のプレイヤースキルを高めるため、今日もまたリングコントローラーを握ります。
by. Seiji Narita


ガキン、ギュン、ズバーッ

『斬妖行 Eastern Exorcist』をプレイしました。水墨画風のグラフィックが美しい、2D横スクロールアクションです。主人公は選択式で、魑魅魍魎がうごめく中華ファンタジー世界を舞台に、妖殺しの男・陵雲川と半妖の少女・夏侯雪の物語が描かれます。私は陵雲川のデザインに惹かれてややジャケ買いした部分があり、シナリオも彼のほうを先にクリアしたのですが、いまプレイしている夏侯雪もめちゃくちゃ可愛い。特に抜刀したときのケモ耳がフワっと生えるモーションがツボに入り、無限に抜刀と納刀を繰り返しています。性格も元気で大変よろしい。

本作ではパリィとジャスト回避が戦略上かなり重要なことにくわえ、演出も派手めに作られています。特にパリィの演出が豪快で、決まるとカメラがギュンと寄り、派手なエフェクトとともにキャラクターが反撃します。これがすこぶる気持ちいい。こういうアクションではつい逃げ腰なプレイをしがちなのですが、久しぶりに正面から敵と向き合った気がします。正々堂々やりあうのも意外といいものですね。
by. Aki Nogishi

ちゃんと内面まで見ないと

話題作のプレイが終わったので『ルーンファクトリー5』を再開。終盤なのは間違いなさそうなのですが、とにかく終わらない。というのも、寄り道しまくっているからです。本作には恋人・結婚の概念がありまして、プレゼントあげたり冒険に行ったり、一緒に寝たりなどすることで仲良し度アップ。そのままゴールインをするわけです。が、恋人候補のイベントを大方チェックしてから内面を深く知って結婚しようとすると、膨大な時間がかかるのです。

というのも、本作ではサブイベントが充実しているのですが、恋愛系のサブイベントは並行進行不可のようで。一部並行進行可能なようですが、基本的にはひとつひとつ終わらせていく必要があります。ひとつのイベントの出来事が終わると、次発生するのが次の日の夕方だったりして、間隔が空く。それまで冒険などをしておけばいいのですが、世界探索は大方終わらせているので、わりかしやることがない。ダラダラした時間過ごしが始まるわけです。キャライベントが充実していることはとても嬉しく、フラグ管理などは大変だとは思いますが、並行進行可能だったら、より密度の濃い時間が過ごせているのかとか思ったり。そもそもでいえば、時間進行が過去作よりゆったりめなので、暇ができやすく、その部分とのかみ合わせもやや悪いのかもしれません。あくまで好みの問題ですし、大好きなゲームなので、のんびりと進めていきます。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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