The Frontier Teamは『Fallout: New Vegas』向け大型Mod「Fallout: The Frontier」を1月15日にリリースした。現在、Mod共有サイト「Nexus Mods」にてダウンロード可能。Steamにも配信ページが開設されているが、本稿執筆時点ではまだリリースされていないようだ。
「Fallout: The Frontier」は、2010年に発売された『Fallout: New Vegas』をベースとした大型Modだ。作中では本編より過去、フーバーダムの戦い以前を描いたオリジナルの物語。NCR軍と原住民、スカベンジャー、レギオンといった複数の派閥の抗争が描かれる。ダイナミックに変化する極寒の地の天候が特徴で、原作にさらなるサバイバル要素をプラス。メインストーリーは3つのラインがあり、それぞれが15時間以上のボリュームを誇るという。特にNCRにまつわるルートでは35時間という長大なストーリーが語られるとのこと。もちろん複数分岐するサイドクエストの数々も追えば、プレイ時間はさらに長くなるかもしれない。
そのほか独自に開発された要素として、火炎放射器燃料で走る自動車のドライブ要素も加わるなど、盛りだくさんの内容が収録されている（関連記事）。リリースに先立っては本Modに登場する武器を紹介する映像が複数公開されていた。文字どおり紫電をまとう刀身のPlasma Edgeや、二連の熱線を発する小型銃Dual Fusion Blaster、リボルバー式で高威力を発揮するSnubnosed Magnum Rifleなどが蔵出しされている。追加されている新武器は全部で150種類にもおよぶそうだ。
「Fallout: The Frontier」のデータサイズは『Fallout: New Vegas』本編を上回り、フロンティアの大きさはモハビ・ウェイストランドとほぼ同サイズ。モハビ〜フロンティアを接続する地点を追加した以外には、ベースとなるゲームに手を加えた要素はないという。そのため、現在のところ「Fallout: The Frontier」で追加された自動車を運転したままモハビまで向かうことはできない。ただし今後、モハビでも自動車ドライブを追加できるようなModが検討されているようだ。また本編のコンパニオンをフロンティアに連れていくことは不可能となっている。ストーリーとしては、原作から外れた土地と時間軸を描くうえで、可能な限り公式設定を破壊しないように努めたとのこと。もちろんVaultも登場するが、詳しいことはネタバレになるとして伏せられている。
本Modを利用するには、まず『Fallout: New Vegas』のDLCであるHonest Hearts/Dead Money/Old World Blues/Lonesome Roadをすべて入手していることが前提となる。また、まだ済ませていない場合はNexus Modsへのユーザー登録（無料）が必要だ。登録後は右上に表示されているマイアイコンをクリックし、歯車マークの「Site preference」設定を変更しておくのを忘れずに。「CONTENT BLOCKING」タブにある「Adult content（成人コンテンツ）」がデフォルトでは非表示になっているため、「Show adult content」を選択しておかないと「Fallout: The Frontier」のページを閲覧することができない。
ほか、別途必要となるModは下記のとおり。
必須Mod：
──4GB Patcher
『Fallout: New Vegas』がPC上で使用できるメモリの量を、デフォルトの最大2GBから4GBまで拡張
──xNVSE
『Fallout: New Vegas』のスクリプト機能を拡張
──JohnnyGuitar NVSE （バージョン3.40以上）
──JIP LN NVSE （バージョン55.83以上）
それぞれNVSEを拡張
──UIO（バージョン2.09以上）
作中のUI/HUDを拡張
推奨Mod：
──NVAC
クラッシュを防止
──MCM
Mod設定メニューを追加
「Fallout: The Frontier」に含まれるMod：
──NVTF
カクつきを抑える
──FNV Mod Limit Fix
プラグイン数増加によるバグを防止
このほか関連Mod/非推奨Modについてはこちらのスプレッドシート から参照可能だ（英語のみ）。「Fallout: The Frontier」は現在、Nexus Modsにて配信されている。追ってSteamでもリリースされるようだ。
