『FF14』バレンタインデーで今年は生ハムを贈れない。食品類の贈りものを控えるよう、公式がお願い

 

バレンタインデーの季節が近づいている。昨今のバレンタインデーの贈りもの需要はリアルな恋人や想い人に宛てたプレゼントにとどまらない。お気に入りのキャラクターへ気持ちを伝えるため、あるいは開発スタッフを応援するためにプレゼントを贈る人々も少なくないのだ。しかし、新型コロナウイルスが猛威をふるっている今年のバレンタインデーでは、プレゼントの贈り方にも気を配る必要がありそうだ。

年末年始にかけての新型コロナウイルスの感染拡大をうけて発令された緊急事態宣言が多くの都市を騒がせているなか、スクウェア・エニックスが運営する『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)は1月13日、「バレンタインデーの贈りものについて」と題されたお知らせを告知した。告知によると、新型コロナウイルス感染症対策としてスクウェア・エニックスでは正式に在宅勤務制度を導入し、出社率を抑えているそうだ。具体的には、「ホームベース」「オフィスベース」の2方式を併用し、労働生産性や創造性を確保しているという(公式リリース)。そんなわけで、スタッフがプレゼントを受け取るまでに時間がかかる可能性があるため、食品類は控えてほしいとのことだ。


『FF14』のバレンタインデーといえば、昨年アルバート宛に贈られた衝撃のプレゼントを覚えている方もいるだろう。2020年の2月14日、『FF14』公式Twitterに投稿された動画にて、生ハム原木を担いだ吉田Pが「たくさんのチョコから生ハムまで、みんなありがとう!」と親指を立てる姿にコミュニティは騒然。弊誌AUTOMATONは生ハム原木の贈り主であるRubinchen氏にコンタクトを取り、生ハム原木に込められた想いや、迷惑にならないよう範囲のものを選ぶのに苦慮したことなどをうかがった(関連記事)。

当時、インタビューを通してRubinchen氏は、2021年以降のバレンタインデーに影響が出ないかどうかを危惧していることを語ってくれた。しかし、社会情勢が一転し、2021年のバレンタインデーでは皮肉にも食品類のプレゼントを控える必要が出てきてしまった。とはいえ、この告知はプレゼント自体を控えてほしいというメッセージではないはずだ。食品類を贈らずとも、日用品系のギフトや手紙など、バレンタインデーに日頃の感謝を伝える手段はいくらでもある。

新型コロナウイルスで外出が制限された状況が続くなか、『FF14』の新規プレイヤーはどんどん増加していった。先の見えない環境で、『FF14』が孤独の支えとなったというプレイヤーもいるのではないだろうか。いつも安定したプレイ環境を提供してくれるスタッフ、物語を彩ってくれたキャラクター。彼らに日頃の感謝を伝えるために、社会情勢に合ったギフトの内容を考えてみよう。バレンタインデーにも、新しい様式が求められているのかもしれない。


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