『FF14』リリース迫るパッチ5.3のポイントをパッチノートから考察。占星術師は突然のナーフ調整でカードを減らされる
スクウェア・エニックスは8月10日、翌11日に公開される『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)パッチ5.3「クリスタルの残光」の完全版パッチノートを公開した。弊誌AUTOMATONではこれまで情報公開のたびにパッチ5.3の情報を記事にしてきたが、今回は完全版パッチノートで新たに公開された情報を中心に見どころを解説する。なお、特設サイト公開時や7月22日に放送された第59回プロデューサーレターLIVE(以下、第59回PLL)で解説された内容は関連記事にて詳しく解説している。
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ジョブ調整
先日の第59回PLLにて発表されたジョブ調整の内容の詳細が発表された。戦士はシュトルムブレハの維持をしやすくなり、原初の猛りが1人でも発動できるように。モンクや吟遊詩人、召喚士の調整はPLLでの発表のとおりだ。
特筆すべきは、占星術師の調整ではないだろうか。MP周りの改善とスリーヴドローの効果変更は第59回PLLにて事前に語られており、今回の調整で変更された部分もおおむね事前情報と相違ない。その情報に加えて発表されたノクターナルセクト時におけるニュートラルセクトの変更は、従来のニュートラルセクト時にはアスペクト・ベネフィクとアスペクト・ヘリオスの追加効果がまとめてひとつの継続回復バフとされていたものが、それぞれ別のバフとして付与できるようになるというもの。しかし、ニュートラルセクトの調整でノクターナルセクト時のヒール面は強化されたものの、バッファーとしての性能はナーフされたと言える。スリーヴドローに「自身に付与されていないディヴィネーションシンボルを持つカードをドローする」という効果が付け加えられたおかげでシンボルを揃えるのが簡単になった反面、引けるカードの枚数が3枚から1枚と大きく削減されたからだ。たとえば10分のコンテンツであれば、戦闘中に引けるカードの枚数は単純計算で8枚も減少することになる。パッチごとに何度も調整を受けてきた占星術師だが、今回の調整にも振り回される結果となりそうだ。
そのほかにもガンブレイカーのバリアや学者の消費MP、機工士のヘルプ説明の記載(効果には変更なし)にも手が加えられている。
ソーチョーの幻想盤/幻討滅戦
ソーチョーの幻想盤は、幻討滅戦をコンプリートすることでチャレンジできるミニゲームの結果によって、さまざまな報酬が手に入る週制限コンテンツだ。幻討滅戦は過去の極コンテンツを現在のレベルにシンクして攻略するもので、パッチごとに内容が切り替わる。今回の対象コンテンツ「幻シヴァ討滅戦」なら実装当時レベル50だった極シヴァ討滅戦がレベル80にパワーアップし、いわば逆制限解除のような状態で戦うことになる。
もちろん、パワーアップしたとはいえ攻撃のパターンやタイムラインなどが変わるわけではない。しかし、実装から6年が経過した当時と現在ではバトルコンテンツの「お約束」ともいえるポイントが異なっており、プレイヤーは無詠唱の全体攻撃やランダムギミックに苦しめられることとなるだろう。幻想盤の結果によっては幻討滅戦に2回挑戦できることも。報酬にはここでしか手に入らないアイテムもあるようなので、是非毎週チャレンジしてほしい。
各種利便性向上
パッチ5.3では利便性が向上するようなアップデートがいくつか実装される。戦闘面でのアップデートでまず記しておきたいのが「生還」バフ。これまで戦闘中に死亡してパーティメンバーから蘇生を受けると、蘇生後の数秒間は敵の攻撃が無効となる無敵時間が発生していた。この無敵時間は可視化されていなかったため、そもそも無敵時間の存在を知らなかったプレイヤーもいたことだろう。この無敵時間を「生還」というバフとして表示することによって可視化し、蘇生後のHPが低い状態をどう立て直すかの判断がしやすくなる。
ターゲット情報とフォーカスターゲットの両方で自分が付与したステータスが優先表示されるようになったのも嬉しい機能追加と言えるだろう。このほかにも、木人を攻撃している際に距離を置かないと戦闘状態をリセットすることができなかったのが、任意にリセットできるようになるなど、細かな部分に変更が加えられている。
また、パーティ募集にパーティを組んだまま参加できるようになったり、募集設定に指定できる条件が増えたりといった機能も追加されている。クロスワールドパーティに参加している最中にもワールド間テレポが利用できるようになったのも嬉しいところだ。戦闘面だけでなくワールドをまたいだパーティプレイにおける利便性の向上においても、かゆいところに手が届く改善が施されるパッチとなりそうだ。
グループポーズ改修
『FF14』のフォトモードことグループポーズにも改修が加えられ、ステッカーモードやリップモーション機能などが追加される。パッチ3.1で実装されたグループポーズはパッチのたびに進化を続けており、今やフォトモードの機能にとどまらず、画像編集ソフトのような機能すら有している。今回追加されるステッカーモードではフキダシや日付、キャラクターなどのステッカーで装飾ができるようになり、プリクラのようなスクリーンショットも撮影できるようになる。
また、リップモーションで口パクを再現できるほか、これまでは首の角度ごとカメラを向いていたキャラクターの目線だけを動かせるようになるなど、ちょっとした構図づくりを手助けしてくれるような機能も追加。日々の冒険をスクリーンショットで記録していく遊びの幅がどんどん広がっていくようだ。
『FF14』パッチ5.3は本日8月11日に公開される。メンテナンスの終了は19時の予定だ。