前作を4300時間プレイした「どうぶつの森おばあちゃん」、ついに『あつまれ どうぶつの森』を始める。そっけなさげにツンデレコメント連発

アメリカ西部に住まう「どうぶつの森おばあちゃん」。87歳にして当時3800時間以上プレイするというヘビープレイヤーっぷりが注目を集めた。当時は「新作が出たって今ので十分だよ」と語っていたおばあちゃんであるが、ついに新作『あつまれ どうぶつの森』をプレイすることになったようだ。

アメリカ西部に住まう「どうぶつの森おばあちゃん」。TwitterユーザーPaul Hubans氏が「自分のおばあちゃんが『とびだせ どうぶつの森』をめちゃくちゃ遊び込んでいる」と報告したことから、瞬く間に有名になり名を馳せたおばあちゃんだ。おばあちゃんことAudrey氏は毎日1時間以上必ずゲームを起動し、どうぶつたちへの挨拶まわりや村の清掃に勤しんでいた。87歳にして当時3800時間以上プレイするというヘビープレイヤーっぷりが注目を集めた。当時は「新作が出たって今ので十分だよ」と語っていたおばあちゃんであるが、ついに新作を遊ぶことになったようだ。その様子を孫であるHubans氏が動画を撮影している。

新作を遊ぶきっかけとなったのは、おばあちゃんファンからの寄付である。おばあちゃんが『どうぶつの森』を遊びこむ姿にネット上の多くの人が癒やされたようで、GoFundMeにて寄付が開始。その資金をもとに孫のHubans氏が本体同梱版をおくったというのが、流れである。88歳になったおばあちゃんは、すでに前作のプレイ時間が4300時間を超える。どのような反応をするのだろうか。

Image Credi : Paul Hubans / Audrey / 任天堂

まず開封の儀から始まる。Hubans氏は開封の時点で興奮しているが、おばあちゃんに同じ気持ちかと尋ねると「プレイしないとわからないね」とコメント。外装をはずし本体を持った際には笑みを含みながら「重いねぇ」とそっけなく言うなど、らしさ全開。開封作業が進んでいくと、どんどん笑みが多くなっていく。本体デザインについては思わず「キュート」を連発。一方で、孫が「遊ぶのが楽しみ?」と訊くと「まず遊んでみてからだね」とスタンスは崩さずほんわかムード。またHubans氏が同梱版を購入したゲームショップのオーナーと、Hubans氏本人からはキーホルダーとamiiboのカードがプレゼントがされた。キーホルダーには喜びながらも、お気に入りのどうぶつ「リッキー」のamiiboカードについては、その意味がわからず困惑していた(カードがあればどうぶつを島に呼ぶことができる)。

そしていよいよ、プレイの瞬間。孫による再三の「楽しみ?」質問攻勢には「そうりゃそうでしょ」と本音ポロリ。飛行場にいるまめきちつぶきちを見て、テンションが上がっていく。新ハードということで操作がわからず、Aボタンを押すんだよというアドバイスを受けて、ゲームを進行。「パスポート写真を撮る」と言われ恥ずかしがるが、孫から「ゲーム内でだよ」と即座のツッコミ。孫の説明を聞きながら、静かながらウキウキでアバターづくり。最初はツインテールを気に入っていたものの、ウェービーな銀髪の女性としてスタート。飛行機から島を眺めるシーンに思わず声をあげ興奮しながらも、オープニングのシーン中に「ちょっと音が大きんじゃないかい」と小言をいうおばあちゃん節は変わらずだ。

Image Credi : Paul Hubans / Audrey / 任天堂
Image Credi : Paul Hubans / Audrey / 任天堂

島へとつくと、おばあちゃんのほかに2人のどうぶつがそこにいた。「3人のどうぶつがいるよ」とぼやき、「右の人はおばあちゃんだよ!」と孫からまたしてもツッコミが入る。開始前はチェリーかナシがあってほしいと言っていたものの、ピーチの島になったようだ。しかし島に興奮しており、フルーツなどどうでもよくなった模様。「ほらこの、見た目がすごいね」とグラフィックを褒めるなど、早速『あつまれ どうぶつの森』を気に入ったおばあちゃんである。

おばあちゃんは、パッケージ開封およびゲームをプレイする前に、ファンからの質問にも答えていた。それによると、おばあちゃんはもともとゲーマーな部分もあり『ポケットモンスター』や『レイトン教授』シリーズを遊んだこともあったという。『どうぶつの森』は『とびだせ どうぶつの森』が初体験。なぜ遊び始めたのかと問われた際には「もらったからだね」とコメント。孫であるHubans氏は笑っており、孫からのプレゼントがきっかけだったようだ。『どうぶつの森』の魅力については、自由に家をレイアウトできる点や、どうぶつたちがアイテムをくれるといったことを特に気に入っているという。

Image Credi : Paul Hubans / Audrey / 任天堂

同作を始めて精神的にいい影響が出ているかという質問には、「田舎であっても街に出かけることなく、街にいるようなことができるね」と回答している。なお新作で楽しみにしている要素は「高跳び棒」の川渡り。ゲームプレイ中にも「棒で川渡りするのが楽しみだけど、うまくできるかねえ」とこぼし、「Aボタンを押すだけだから大丈夫だよ」と孫から諭されていた。

ちなみに、『あつまれ どうぶつの森』では、おばあちゃんのプレイヤー名である「Audie(日本名:モニカ)」という新どうぶつが登場する。これが開発スタッフからのおばあちゃんのトリビュートではないかと話題となっていた(関連記事)。これについては「知ってる」としながらも、感想を問われ「感想なんて知らないよ」とそっけなく回答。しかしプレイ中には突然「私がAudieならゲーム内にAudieがふたりいるじゃない、名前を変えなくちゃ」と言い出すなど、かなりまんざらでもない様子。なお前作『とびだせ どうぶつの森』についてどうするのか問われた際には、「時間をつくって、前作と新作の両方を遊んでいく」と力強く答えている。

穏やかな口調で、時そっけなく、時にかわいらしく感想をこぼしていくAudreyおばあちゃん。いわゆる“わざとらしいリアクション”はなく、常に自然体。「プレイしてから判断する」とのゲーマー魂を見せるコメントも含め、その愛らしい姿がファンの心をさらにとらえているようだ。ファンがいることについても「知ってる」と動画内ではあっさりと答えていたが、動画内のコメントを読むために深夜1時まで起きていたことも孫から報告されている。「全部読むには永遠にかかりそうだよ」とも。

気取らず飾らず。それでいて『どうぶつの森』への愛を感じさせるラブリーなおばあちゃんぷりを見せつけたHubans氏の祖母Audrey氏。すでにYouTubeの動画は120万回以上再生しており、応援の声であふれている。時の人ととなったおばあちゃんであるが、これからも郊外で静かに『どうぶつの森』を遊び続けていくのであろう。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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