『ダークソウル』をさらにスタイリッシュにした『Thymesia:記憶邊境』がカッコイイ。台湾生まれのアクションRPG
台湾のチームOverBorder Studioが3DアクションRPG『Thymesia:記憶邊境』を開発中だ。台北で開催中のゲームショウ「2019夏日電玩展SUMMER GAME SHOW」にてプレイアブル展示されており、同国内でも注目を集めている。対象プラットフォームは、PC(Steam及びEpic Gamesストア)。Unreal Engine 4を使用して、6人で開発されている。
YouTubeでは、3本の動画が公開中となっており、本作のバトルやBGMなど雰囲気が窺い知れる。台湾産の3Dアクションといえば、『Frenzy Retribution』や『Dusk Diver 酉閃町』など、魅力的な作品の発表が続いている印象だが、本作もそれらに負けず高いクオリティが期待できそうな作品だ。
『Thymesia:記憶邊境』は、『ダークソウル』シリーズに影響を受けて開発されているという3DアクションRPG。舞台となるのは、伝染病が流行っている中世の世界。プレイヤーは、王から伝染病の解毒剤を見つけるように依頼され、ある日見つけた地図を手がかりに町を訪れ、この訪問をきっかけに危険な禁断の地へ足を踏み入れていく。
町でも伝染病が蔓延っており、感染を免れているものは誰も居ない。それどころか、家や建物まで侵食されているという。そんな陰鬱な世界を冒険するのだ。ストーリーだけでなく、グラフィックでも中世の闇が感じられるものを目指しており、リアルな闇の中で恐怖のシナリオが描かれるそうだ。
本作に登場するボスの1体で、鎧をまとった騎士風の敵「叛逃者”瓦格”」との戦闘を映した動画からは、荒れ果てた教会を背景に、カラスのようなペストマスクを被り、両手に銀色の輝く剣を携えた暗殺者風のキャラクターが、キレのある動きで攻撃や回避を行い、攻撃を受け止め発生した隙に致命的な一撃を入れているなどが確認できる。
バトルは、『ダークソウル』シリーズよりもエフェクトが派手で、ゲームスピードも早く、よりスタイリッシュに寄った印象だ。一方で、グラフィックの雰囲気や無骨な鎧のデザイン、一撃で体力を30%以上持っていかれる難易度などは『ダークソウル』シリーズさながらで、色濃い影響が見て取れる。遊びがいのあるアクションゲームに仕上がっていそうで、さらには本作には多彩なスキルツリーが用意されており、自由に立てた戦略を元にした、奥深い戦闘が楽しめるそうだ。
本作は、前述した「2019夏日電玩展SUMMER GAME SHOW」会場ではゲームプレイを通じて、プレイヤーからフィードバック求めており、それらがゲームへと反映されるという。遠い日本のプレイヤーにとってはあまり関係のない話だが、そうして完成度の高まった作品がSteamでリリースされることを心待ちにしたい。