『エルデンリング ナイトレイン』「当たり前」基本攻略情報3選(昼行動)。当たり前だけど、80時間遊んでもまだ大事だと感じること
『エルデンリング ナイトレイン』における「昼間の動き方」について攻略のコツをお届けする。

フロム・ソフトウェアは5月30日、『エルデンリング ナイトレイン』を発売した。本作の凄まじい難易度に、SNS上ではさっそく阿鼻叫喚が飛び交っている状況だ。最初に戦う夜の王「三つ首の獣」を撃破することでもらえる実績の取得率は、本稿執筆時点でSteam版では64.8%、PS5版では53.6%。つまり、まだ一定数のプレイヤーが苦境に立たされているわけだ。そのため、本稿ではそんなユーザーをクリアに導くべく、攻略のコツを伝えたい。
なお、筆者は発売前レビューの執筆に際して先行プレイをしており、累計プレイ時間は現時点で約80時間。これまでの筆者の経験に加え、SNS上でさまざまなユーザーによって発信されている情報も交えてお届けする。もちろん、すでに夜の王を何度も倒してきたユーザーも、安定してクリアするための参考としてぜひ活用してほしい。なお、今回は昼間の動き方やそこでの心構えに絞って紹介していく。1日目や2日目の夜間の戦闘および最終日の夜の王との戦闘については、後日別の記事にて掲載予定。
1.レベルを上げる
序盤の動きで特に重要となるのは、聖杯瓶を増やす「教会」を巡りつつ効率よくレベルを上げること。祝福でレベルが上げられるかどうかは、左上のレベルアイコンに矢印が表示されているかで判断することができる。ショップでどうしても買いたいものがある場合を除き、基本的にはルーンが貯まり次第祝福に寄ってレベル上げをしておきたい。そのため、最初にルーンの稼ぎ方から紹介。拠点の配置などはランダムで再現性に欠ける部分もあるが、おおよそどのような順番で周っていくべきかを示す。

まずは、降下地点の近辺で3レベルぐらいまで上げること。ついつい焦って強敵に挑みたくなるところだが、なんとか倒せたとしてもかなり時間を食ってしまうだろう。逆に、レベルをしっかり上げて装備が整った後であれば、3人で強敵を瞬殺することも可能。効率の面から言えば、身の丈に合った戦闘を仕掛けていくべきであり、序盤はとにかく落ち着いてレベルを上げることが肝心だ。
次におすすめしたいのは「小砦」や「大教会」だ。ターゲットとなる夜の王によって登場する強敵が異なるものの、これらの拠点にいる敵は全体的に弱く挑戦しやすい。さらに、これらの拠点にある宝箱からは「石剣の鍵」が入手できることがある。小砦では最上階の奥に、大教会では、祭壇の裏に宝箱が存在する。石剣の鍵で開放される「封牢」を攻略すれば、報酬として大量のルーンを稼ぐことができる。こうした動きで、効率よく6レベルぐらいまでは上げることができるだろう。最低6レベルあれば、どの拠点に行ってもある程度対等以上に戦えるはずだ。また腕に自信があれば、各所に存在する強敵に挑戦してもよいだろう。

そして2日目に特に意識したいのは、「恐るべき強敵」に挑むタイミングだ。2日目に突入すると同時にひときわ強いボスが出現し、マップには赤いアイコンで表示される。これらは10レベル以上に到達してから挑もう。死亡してルーンをロストするリスクもある上に、時間を浪費してしまう。2日目は、プレイヤーが強化された状態でいかに敵を素早く処理していけるかがポイント。さくっと倒せるようになるまで、恐るべき強敵は残しておこう。

ところで、強敵と戦闘している最中に円が迫ってきてしまい、「あと少しで削り切れるのに」という状況になることもあるだろう。このまま逃走してしまえば、ここまでの時間や労力が無駄になってしまうと考える心理、いわゆる「サンクコスト効果」にしばしば見舞われる。しかし、本作では円外から円に追いつくのがかなりリスキー。最終円の位置によっては激しい高低差のある地形を移動せねばならず、苦労が水の泡となりかねない。無理をしたことによって大きな被害を生む危険性もあり、思い切って次に切り替えることも大切だ。
なお、敵の体力は時間が経っても回復しないため、まだ1日目であれば、2日目に強くなってから続きに挑むことも可能。今はまだ倒せないと感じた敵は、早期に撤退することも賢い戦略だ。また、これは落としたルーンについても同様。1日目であれば、2日目の昼間に同じ場所に戻ってくることで回収が可能であるため、相当時間に余裕がある場合を除き、雨の中を無理やり戻って回収しようとするのはおすすめしない。
2.武器を厳選する
さて、夜の王の撃破を見据えるならば、弱点属性武器を確保することは極めて重要だ。弱点属性武器があるとないとでは、最終日の「夜の王」戦の難易度が大きく変わる。たとえば「三つ首の獣」の弱点属性は聖属性。聖属性ダメージによって特殊なひるみを誘発させられるほか、攻撃力と防御力を下げるデバフ効果を付与することができる。

マップを確認すると、各拠点には属性のアイコンがついていることがわかるだろう。本作では、拠点に対応した属性の武器やアイテムが集まりやすい傾向がある。弱点属性の拠点を周って武器を入手したいところ。全員分揃えるのが難しければ、最低1人は担いでいることを確認しておこう。
ただし弱点属性の拠点がフィールドに存在していないことはある。その場合は、ランダムな報酬やショップの品揃えに頼ることになるだろう。出血や冷気などの状態異常は弱点に関わらず強力なため、これらを使うのも選択肢の1つ。また、出撃時の武器に属性攻撃力や状態異常を付加するといった効果の遺物を入手していれば、各キャラクターの初期武器を強化して使い続けるのもおすすめだ。特に初期武器の「弓」「短剣」「呪爪」などは使い勝手がいいため、該当するキャラクターを使用する場合には選択肢にしてみてほしい。隠しキャラクターの開放手順についてはこちらの記事もご覧いただきたい。
なお、属性が合わない武器をそのまま捨ててしまうのは非常にもったいないケースもある。武器には「付帯効果」がついていることがあるからだ。付帯効果は基本的に、右手・左手を含めた計6つのスロットの中に所持しているだけで発動する仕様。そのため、優秀な付帯効果が付いている武器であれば、武器種・属性・レアリティなどに関わらず回収する価値がある。特に、「攻撃連続時、一度だけカット率上昇」や「HP最大時、カット率上昇」などの防御力上昇系の付帯効果は強力で、生存に大きく寄与してくれるだろう。ほかにも、自分の武器の持ち方や属性に適合した攻撃力上昇系の付帯効果も火力に直結する。本作には重量などが存在しないため、6つまでは“持ち得”。装備を見つけたら積極的に拾っておこう。

3.仲間と協力する
さて、ここまで伝えてきたことが実践できれば、夜の王に挑むのに必要な準備はあらかた整っているはずだ。しかし、フレンドとパーティーを組まずにいわゆる野良でマッチングして挑む場合、これらのプランを完璧に実行するのは難しい。本作におけるコミュニケーションの手段は限られており、マップにピンを打って意思表示しなくてはならない。味方と意見が合わずバラバラに移動することになり、うまく準備が進まないといったもどかしい事態も発生することだろう。本作ではボス戦まで分担で探索する戦法もバランス調整において考慮されているそうだが(関連記事)、筆者はセオリーを突っ張るがあまり、一人で勝手に動くことになり無様に散り続けてしまった苦い経験が何度もある。

そんな時は自らが進んで譲歩し、味方に合わせるのも一手。蘇生は敵がかなり強い本作においてもっとも強力なリカバリー手段であり、助け合うということがなによりも重要だ。腕に覚えがない場合は特に、集団行動が肝要だろう。3人とも、最終的に夜の王を撃破するという目的は同じ。足並みの揃わない味方にも時には寄り添い、持ちつ持たれつで攻略してみれば、即席パーティーで団結してクリアするという忘れられない勝利体験に繋がるはずだ。
ここまで読み終えた読者各位であれば、きっと安定して最終日へと駒を進め、夜の王と渡り合えるはず。それでも夜の王は一筋縄ではいかないはずだが、徐々にクリアへと近づくだろう。本稿が少しでも参考になれば幸いである。
『エルデンリング ナイトレイン』はPC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。