
Steamコイン落としローグライク『RACCOIN』は「インフレと物理演算が生み出す中毒性」がすごい。『Balatro』と似てるけど違う、“ずっと何か起こってる”感
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パブリッシャーのPlaystackは3月31日、Doraccoonが手がける『RACCOIN: Coin Pusher Roguelike』(以下、『RACCOIN』)をリリースする[1.1]。対応プラットフォームはPC(Steam)。日本語表示にも対応している。本作は、ゲーム開発支援組織COREBLAZERの支援タイトルでもある。
本作はコインプッシャー(メダル落とし)をベースとしたデッキ構築型ローグライクアーケードゲームだ。プレイヤーはコインを落とすことでポイントを獲得し、各ラウンドに設定された目標スコアに到達することを目指す。

昨年11月に配信された体験版は、本稿執筆時点でSteamレビューにて996件中92%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得しており、発売前から高い評価と期待を集めていた。本稿では、製品版となった『RACCOIN』がどのようなゲームなのか、いかにしてプレイヤーを「コイン中毒」に陥らせてくるのかをご紹介する。
シナジー×物理演算。ハチャメチャカオスが生む快感
『RACCOIN』の基本的なルールは一般的なコインプッシャーゲームと同じだ。プレイヤーは前後に往復運動するテーブル(プッシャー)に対してコインを投入し、プッシャーでコインを押し出させることで、手前にあるスコアゾーンにコインを落として得点することを目指す。
本作は1ゲームが15ラウンドに分かれていて、各ラウンドに目標スコアが設定されている。手持ちのコインが尽きるまでにこの目標スコアに到達できればラウンドクリアだ。スコアは落としたコインのもつ「価値」とコインを落とした際の「スコア倍率」によって決まるため、なるべく高い価値のコインを、高い倍率で落とすことが攻略のカギとなる。
コインをスコアゾーンに落とすと、スコアとは別に「チケット」も手に入る。このチケットは本作における通貨で、ラウンド間のショップでアイテムの売買などに利用可能だ。より価値の高いコインや、スコア倍率を増やせる装備品を購入し、それらのシナジー効果により、ラウンドを経るごとに凄まじい勢いで上昇していく目標スコアに立ち向かうのだ。

定番ゲームとローグライク要素の掛け合わせといえば、ポーカーとローグライクを掛け合わせた『Balatro』や、スロットとローグライクを掛け合わせた『CloverPit』を思い浮かべるゲーマーも多いことだろう。たしかに本作の、シナジーによって得点をインフレさせていく面白さはこれらの作品と共通する部分がある。では『RACCOIN』独自のおもしろさ、これらの作品との差異はなにかといえば、それは「リアルタイム性」にあると筆者は考える。
本作では、プレイヤーが手をとめている間にもプッシャーが動き続ける。それによってコインが押し出され、ほかのコインに接触したり、スコアゾーンに落下したりするわけだが、この接触や得点をトリガーとしてアイテムの特殊効果が発動し、コインの価値が上がったり、増殖したり、跳ねたり、爆発したりするのだ。シナジーが揃ってくる後半になると、これが数十枚、数百枚のコインで同時多発的に発生する。
プレイヤーが直接アクションを行わなくとも、マシン上でコインが動き、状況が刻々と変わっていく。この制御できないハチャメチャなカオス、予想もつかない連鎖反応で一瞬にして莫大な得点を稼ぐ快感こそが、本作最大の魅力といえるだろう。

多彩なビルド要素で生み出される、自分だけの「コイン生態系」
『RACCOIN』のビルドは、大きく3つの要素で構成される。ひとつめは「キャラクター」だ。キャラクターはゲーム開始時に全6体の中から選ぶもので、それぞれ異なる特殊能力を持ち、入手できるアイテムにも差がつけられている。どのキャラクターを選ぶかによってビルドの大枠が決まるわけだ。
たとえば「経理」はチケット獲得能力に優れており、毎ラウンド保有するチケットの20%を利子として獲得できる特殊能力を持つ。チケットを増やすアイテムや、チケットを消費してコインの価値を上げるアイテムなどが入手しやすくなっており、チケットのやりくりでスコアを伸ばすのが得意なキャラクターとなっている。
「食いしん坊」というキャラクターは、特定のコイン同士を組み合わせることで、調理して別のコインを生み出す特殊能力を持っている。調理されたコインは価値も高く、強力な効果を持っているので、これらを活用しながらスコアを伸ばしていくことになるだろう。材料となるコインをどうやって増やし、いつ調理するのかのマネジメント力が求められるキャラクターだ。

キャラクターの次にビルドに影響を与えるのがコインだ。ショップで購入したコインはコインクリップに留めておくことで、プレイ中いつでもマシンに投入することができる。コインは様々な効果を持ち、スコアに計上された時に追加のチケットが入手できる「チケコイン」のようにシンプルなボーナス効果を持つものもあれば、竜巻を発生させてほかのコインを巻き上げる「竜巻コイン」のような、ド派手な効果を持つコインも存在する。
さらに面白いのが、コイン同士が干渉した際に発揮される効果だ。「ウサギコイン」は単体だと特に特徴のないコインだが、別のウサギコインに接触すると、コイン同士が繁殖して、新たなウサギコインを生み出す効果がある。大量にウサギコインを投入すると、繁殖が連鎖的に発生して膨大なウサギコインを生み出すことができるのだ。
こうして繁殖させたウサギコインは落としてスコアにする以外にも、「狼コイン」に捕食させたり、「うんちコイン」を生み出す元にしたりと、様々な連鎖反応の起点となる。コイン同士がどのように作用しあうのかを考えて、マシン上でコインの生態系を構築するのは、非常に面白い体験だった。

3つ目の要素は「チップ」だ。チップは初期状態では5個まで装備できるアイテムで、スコア倍率を増やしたり、もらえるチケットの数を増やすものから、コインの挙動を変えるものまで多種多様な能力がある。
コインと比べると同時に持てる数が少ないため、今なにが必要かを考え、都度買い換えていくことが重要となる。たとえば「スズメ」チップはスコア倍率を無条件で+2してくれる優秀なチップだが、コインを保管しておくコインクリップを拡張するごとにスコア倍率が下がっていく性質をもつ。
コインクリップを拡張せずにスズメの倍率上昇効果でしのぐか、あるいはクリップを拡張して複数種類のコインを買い込み、コインの相互作用によるハイスコアを狙うか。こういった状況ごとの取捨選択が発生するのがチップのおもしろいところだ。

コインは全150種類、チップは全100種類用意されており、非常にバリエーション豊富だ。ほかにも、コインに追加の特殊効果を付与する「コート」、使いきりだが強力な効果を及ぼす「プライズ」や、1回のラン終了まで永続的なボーナス効果を与える「キーチェーン」など、さまざまなアイテムが用意されており、これらの掛け合わせによるビルドの幅が広いのも、本作の魅力のひとつだろう。
難易度も8段階用意されており、後半の難易度はかなりやりごたえのある難しさとなっている。また、15ランドクリア後にエンドレスモードで自分の限界にチャレンジすることも可能だ。ビルドのバリエーションの多さも相まって、シンプルなルールながらも長く遊べる作品になりそうだ。

以上、『RACCOIN』の魅力を紹介した。ローグライクのシナジー構築が生み出すインフレーションに、コインの相互作用が生み出すリアルタイム性と、物理演算によるカオスが掛け合わさり、プレイヤーの想像を超える現象が起こる。この「なんだかわからないがすごいことが起きてるぞ」感は、本作でしか体感できないおもしろさだ。
大量のコインが飛び交うさまは単純に見ていても楽しいので、ゲーム性だけでなく、映像で興味を持った方にも、ぜひプレイしてみてほしい。
『RACCOIN: Coin Pusher Roguelike』はPC(Steam)向けに配信中。日本語表示にも対応している。
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