島暮らしシム『スターサンド・アイランド』の無料デモ版を遊んだら、超積極的なNPCに向こうから声をかけられまくった。どこに行っても知り合いがいる地元体験
Seed Labは『スターサンド・アイランド』を2月12日より早期アクセス配信開始予定。本稿では昨年配信されていたデモ版のプレイの模様を紹介していく。

Seed Labは『Starsand Island(スターサンド・アイランド)』を2月12日より早期アクセス配信開始予定だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|Sで、ゲーム内は日本語表示に対応する。また製品版はNintendo Switch 2/PS5向けにもリリース予定。
『スターサンド・アイランド』は田舎生活シミュレーションゲームだ。本作の舞台となる「星砂島」は、南国の穏やかな気候に包まれた小さな島。都会の喧噪を抜け出したプレイヤーは、故郷である星砂島へと里帰りし、島の住民や動物たちとともにのんびりとした日々を過ごしていく。
本作は10月に開催されたイベントSteam Nextフェスに参加し、無料デモ版を公開。当初は1週間の期間限定とされていたが、好評を受けて公開期間が延長されることになった。本稿では当時のデモ版のプレイの模様を紹介していく。

筆者は今回『スターサンド・アイランド』の無料デモ版をプレイし、同作の最初の5日間を体験した。ところで筆者はふだんスローライフゲームを遊ぶとき、キャラクターとの交流はそこまで重視しないタイプだ。気に入ったキャラ数人と仲良くなることはあっても、いろんなキャラの好感度を幅広く上げるのはちょっと面倒に思ってしまう。どちらかというと黙々と作業をするのが好きな方である。本作でも人付き合いはそこそこに、のんびり農業を楽しもうと思っていた。
しかし『スターサンド・アイランド』で待っていたのは、“プレゼント攻勢”をおこなってくる、積極的すぎるNPCたちだった。ただ押しつけがましさはなく、むしろそれが心地よく、田舎のおすそ分けありきの人間関係としても自然に感じられる。アニメ風のデザインや色鮮やかな街並みとは裏腹に「ああ、地元ってこんな感じかも」と思いながら遊ぶことになり、デモ期間を終えるころにはもっとこの島で時間を過ごしたいと思うようになっていた。本稿ではそんな筆者のプレイ体験をお伝えしよう。

まずは幼なじみとお掃除
キャラメイクをすませると、ゲームは荒れた小屋の前から始まる。なんでもここは主人公のおじいさんの土地だが、長年使っていなかったのだとか。あずさという女の子が手伝ってくれて、辺りを掃除することに。あずさは主人公の幼なじみで、主人公が島に戻ってきたことをとても喜んでいるのだという。活発で人懐っこい印象の女の子である。

掃除はささっと完了。あずさは簡単な島の説明をしてくれたあとに、農業や釣りといったアクティビティは教えてくれるメンターたちから習うとよいと教えてくれて、帰っていった。お引越しの手伝いにわざわざ来てくれたのだろう。右も左も分からないので、親切な幼なじみがいてくれるのはありがたい。
井戸端会議中のおばちゃんに捕まる
とりあえず農業をやってみたかったので、農業メンターのイツキという人に会いに行くことに。マップで確認すると、イツキは町でタネ屋さんを営んでいるようだ。さっそく向かうと、道中で井戸端会議をしていたおばちゃんふたりに遭遇。どうやらふたりとも子どものころの主人公をよく知っているらしい。向こうから声をかけられ、「よく帰ってきたね」と歓迎される。ちょっと歩けばすぐに昔の知り合いにぶつかるのは、いかにも“地元”といった感じだ。

ひとまず挨拶をすませておばちゃんから逃れ、イツキのもとへあらためて向かう。農業メンターのイツキは若い男性だった。クールな口調で、ちょっととっつきづらい雰囲気もある。しかし主人公が農業に興味があると分かると、「知っていることはすべて教える」と快くメンター役を買って出てくれた。いい人だ。とりあえずコムギを一つ収穫できたら見習い農家として認めてくれるとのこと。コムギの種もゆずってくれたので、家に戻ってさっそく庭を耕すことに。念願の農業生活の始まりだ。

農業ではまずクワとジョウロをクラフトで作り、土を耕せば準備完了。タネを撒いて水をやれば、あとは収穫まで待つだけだ。コムギはゲーム内の10時間ほどで収穫可能になるという。作業を終えた時点の時刻は、午後2時ごろ。収穫は明日になりそうだが、休むにはまだ早すぎる。手持ち無沙汰になった身で、町を散策してみることに。
散歩中に知り合いを見かけ、気づかなかったフリをする

じっくりと歩いてみると、この島はきれいだ。町にはカフェやゲームセンターなどがあり、小さい田舎町ながらも洒落た作り。自然も豊かで、藤の花や竹、ヤシの木などがあちこちに生えている。東アジアと南国のリゾートが融合した景観は独特の雰囲気である。そして真っ青な空には白い大きな雲が浮かんでいて、光と影の強いコントラスト、遠方がぼんやりとかすむライティングは、夏の日差しを感じさせる。
島には観光客がたくさんおり、なかなか賑やかである。ヤシの実など落ちているアイテムを拾いつつ景色を楽しんでいたら、あっという間に夜になってしまった。そろそろ帰って寝ようと帰路につくと、広場をあずさが歩いている。普通なら話しかけるところだが、すでにお休みモードだった筆者は話すのが面倒だったためスルーを決め込むことに。筆者のお決まりのスローライフゲームのプレイスタイルだが、ここではこれを曲げることになった。あずさがこちらに気づくと、なんと手を振って呼んできたのだ。なんとも気まずい瞬間だ。

さすがに手を振られて無視はできない。やむを得ず話しかけ、てきとうに会話をする。せっかくなので、さっき拾ったヤシの実をプレゼントしてみることに。するとあずさの好感度が上昇し、お返しとしてウシの肉をくれた。返礼があるとは予想しておらず、効率重視の筆者は結果的に得をした気分に。拾い物のヤシの実を喜んでくれたのも確かなようだ。当初シカトするつもりだったところをごまかした筆者はあずさと別れ、今度こそ家に帰って眠りについた。
差し入れに魚をもらう
朝起きて畑を見ると、コムギが収穫可能になっていた。結構な数を収穫できたが、畑には雑草が生えている。どうやら本作では、畑の草むしりもしなくてはならないようだ。とりあえず手持ちの種もないので、収穫できた小麦をイツキに見せに行くことに。すると見習い農家として認めてくれて、いろんなタネを売ってくれるようになった。さらに農業の基本や、ショウという人がコムギとニンニクを求めていることなどを教えてくれた。納品すれば報酬が貰えるはずだという。
さっそくコムギとニンニクの種を買い、家の畑へ。しかしそこに、昨日会ったおばちゃんが通りがかり、こちらを呼び止めてくる。近づいてみると「暑いから元気をつけろ」などと言って、焼き魚をプレゼントしてくれた。本作では作業をする度にスタミナを消費し、回復には料理アイテムなどが必要になる。これから農作業をしないといけないため、食事をもらえるのは正直ありがたい。

しかし昨日会ったばかりなのにもかかわらず、呼び止めてまでプレゼントをくれるとは、やたら面倒見がよいおばちゃんだ。なんだかんだで世間話に応じているうちに好感度が上がり、いつの間にかちょっと親しくなっている。こちらから仲良くしているわけではなく、向こうが仲良くしてくれて交友関係が広がっていく。筆者としてはいつも通りのプレイスタイルなので、悪い気はしない。
タダでスープをもらえることに。しかも毎日
おばちゃんと別れ、家に帰って畑の雑草を処理。コムギとニンニクを植える。明日には収穫してショウさんに届けられるだろう。しかしこれから雑草の処理を毎日やるとなると、いささか面倒だ。なんでも説明によると、家で草食動物を飼えば、雑草を勝手に処理してくれるという。牧畜については葵という人が教えてくれるそうなので、会いに行ってみることに。

葵は牧場をいとなむ優しげな女性だった。牧畜を始めてみたいと言ったら、ウサギを一匹ゆずってくれた。親切な人である。ウサギ小屋を作ればウサギを飼うことができ、毎日ふわふわの毛がとれるという。しかしウサギ小屋を作るには、木材がたくさん必要になるようだった。手持ちの資源では足りないので、オノを振るって家の周りの木を切り倒していくことにする。
熱心に素材を集めているうちに、気がつけば夕方に。先ほど植えたコムギとニンニクが実り、収穫可能になっている。成長が早くて驚くが、テンポがよいのはありがたい。日は傾きだしていたが、時間は18時とそこまで遅くない。せっかくなのでさっさと収穫をすませ、日付が変わる前にショウさんに納品することにした。

ショウさんは町の広場でレストランを運営するコックさん。厨房で仕事中だったところをお邪魔して、頼まれていたコムギとニンニクを渡す。すると好感度が大幅に上がり、もの凄く感謝されてしまった。たくさんコインを貰ったうえに、明日から“毎日”無料でスープを提供してくれるという。「え、毎日?」と思わず筆者の口から驚きの声が漏れる。気前が良すぎて心配になるが、効率よくプレイするうえでやはりもらえるものはありがたくもらっておきたい。気分よく家に帰って、2日目を終える。
どんどん知り合いが増えていく
3日目はウサギ小屋を作り、ついに牧畜の第一歩を始める。葵さんに会いに行くと見習い牧場主として認定してくれて、ついでにお仕事を紹介してもらった。町で洋服屋さんを営んでいる詩織という人が、ウサギの毛で作った生地を探しているのだという。ウサギのふわふわの毛を集めて、ふわふわの布にして納品すれば、きっと喜ばれるとか。
しかしウサギの毛を布にするには、糸紡ぎ機と織り機というクラフトアイテムが必要になるようだった。どちらも作り方が分からない。クラフトのメンターとしては澪という人がいるようなので、今度は澪さんに会いに行ってみることに。引きこもりながら農業するだけのつもりだったが、なんだかどんどん知り合いが増えていく。

澪さんはちょっとひっこみ思案な女性だが、やはり親切な人である。お店ではさまざまなクラフトアイテムのレシピが買うことができ、目当ての紡ぎ機と織り機の作り方も学ぶことができた。蛍月の森というところで採掘すれば素材を集められると教えてくれたうえに、快適な移動のためスケートボードの作り方も伝授してくれた。至れり尽くせりだ。
プレゼント攻勢でカバンがパンパン
ウサギが畑の雑草を食べてくれるようになり、農作業の負担が減っている。おかげで採集に集中できそうだ。布を作るには結構な量の素材が必要になるようだったので、3日目は採集に励み、そのまま就寝。さらに4日目の午前中も素材を集め、ようやく規定数の布を作ることができた。これで詩織さんに納品できる。
さっそく町に向かい、洋服屋さんを目指す。しかしここまでに人脈を意図せず広げていた筆者は、いったん町に繰り出すと道中で多くの知り合いに呼び止められ、プレゼントをたんまりと持たされることになった。澪さんは役立つかもと収納箱をくれたし、また会ったおばちゃんは、今度はキュウリを差し入れてくれた。とにかくみんな物をあげるのが好きな人たちだ。ゲーム的には話すたびに向こうからこちらへの好感度が上がっているが、現実には筆者からみんなへの好感度も上昇している。スローライフゲームの好感度上げといえば住人への貢ぎ物に奔走しがちだが、本作ではむしろ筆者が住人達から貢がれまくる構図なのがありがたい。

バックパックをプレゼントでパンパンにしつつ、洋服屋さんに到着。大人の女性といった雰囲気の詩織さんに布を渡すと、とても喜んでくれた。報酬としてコインをくれただけでなく、全身分の服までプレゼントしてくれた。さっそく見てみると、華やかな水着のような衣装だ。せっかくなのでデモ版の最終日となる5日目は、この服を着て海辺を散策してみることに。

景色を楽しみつつ最終日を穏やかに過ごす

海には釣具店があり、顔を出すとカイトというさわやかな男性が釣りを教えてくれる。釣りの良さを熱く説き、釣り竿もタダでゆずってくれた。ちょっと強引だがいい人だ。釣り竿片手に海辺を歩き、釣りをしたりスクショを撮ったりと、あてもなくゆったりと時間を過ごす。作業にいそしむのもよいが、やはりスローライフゲームはこうしてのんびりするのも楽しい。
そうして島を散策しているうちに、気がつけばもう夜である。なんだかあっという間の5日間だった。まだまだやりたいことはたくさんあるが、無料デモ版の期限はここまでだ。こうして筆者の星砂島の生活体験は幕を閉じた。

自然に人の輪が広がる地元暮らし
以上が『スターサンド・アイランド』無料デモ版のプレイ体験である。まず筆者の印象に残ったのは、まずアクティビティのバリエーションだ。農業・牧畜・クラフト・釣りといった、スローライフゲームに期待する要素はひと通り揃っていた印象である。デモ版ということで素材が足りずあまり試せなかったが、ハウジングも家をパーツからデザインできるなど、自由度が高そうな様子。またトレイラー映像を観るとバトル要素などもあるようで、いろいろな遊び方ができそうな作品だと感じた。
しかしそうしたコンテンツを効率よく消化しようとすると孤独な作業になりがち。そして一般的なスローライフゲームでは、NPCと仲良くなるときでさえプレイヤーからアクションを起こし、反復作業となることが多いだろう。ただし本作のNPCとのコミュニケーションは双方向。住民がこちらを見かけると向こうから手を振って呼んでくるし、お話すればプレゼントも貰える。自然と人の輪が広がり、急ぎ足でプレイしていても気がついたら多くの島民と仲良くなっていた。たった5日間ながらも、少し歩くと誰かとあいさつや会話をかわすことになる“地元”が出来上がっていた。
なおデモ版では最大好感度に制限があったが、製品版では住民たちと恋人関係になり、同居したりもできるようだ。星砂島の親切で積極的なキャラクターたちと本格的に生活を始めるのが楽しみになる、濃厚な無料デモ版の体験だった。
『Starsand Island(スターサンド・アイランド)』は2月12日に早期アクセス配信開始予定だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|Sで、ゲーム内は日本語表示に対応する。製品版はNintendo Switch 2/PS5向けにもリリース予定。
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