基本プレイ無料『Faaast Penguin』に新実装の“『PEAK』ライク”山登りモードは、「ただの流行りものじゃない」絶妙バランス。シビアに遊び、ちゃんとヒリついた先行プレイ体験記
基本プレイ無料レースゲーム『Faaast Penguin』に新実装される「ペンギン・クライマーズ」を先行プレイした感想をお届けする。

ヒストリアは4月9日、基本プレイ無料レースゲーム『Faaast Penguin(ファーストペンギン)』の大型アップデートVer2.0として、新たなモード「ペンギン・クライマーズ」を配信する。同モードの先行プレイの機会をいただいたため、本稿ではその内容をお伝えしていこう。
『Faaast Penguin』は、最大40人のプレイヤーで4つのコースを勝ち抜いていくサバイバルレースゲームだ。かわいいペンギンたちがわちゃわちゃとコースを滑り落ちながら、ライバルと競い合い上位を目指していく。シンプルながらも運と技術と駆け引きが絶妙に絡み合うレースゲームとなっており、筆者は現在シーズン9までのシーズンパススキンをフルコンプしているほど、お気に入りの一作だ。
そんな本作が「Faaast Penguin 2.0」と称して、最大4人協力登山ゲーム「ペンギン・クライマーズ」を実装するという。これまでライバルと競い合って滑り落ちていたのに対して、“手を取り合って山を登る”という真逆のゲームモードだ。とはいえ、悲しいことに筆者は一緒に遊ぶフレンドがいない。このモードはソロでも楽しめるのだろうか。本稿ではソロでの登山体験をお伝えしていこう。
※本稿は先行プレイ専用の特別データにてプレイ。
カジュアルに挑める登山ゲーム
「ペンギン・クライマーズ」は山頂を目指す登山モードだが、過酷なリアル登山ではなく手触りは非常にカジュアルなものとなっている。プレイするには、起動後に従来のレースモードか本モードを選択。そもそも本作はペンギンたちが世界各国を旅行しているという設定であり、本モードもツアーコンダクターが用意した登山ツアーなのだ。ペンギン・クライマーズのメイン画面では、従来と同様にフレンドとパーティーを組むことができる。本編で集めたスキンやエモートはそのまま使用可能となっており、これまでのプレイ資産を活かせる嬉しい仕組みだ。ソロもしくはパーティーを組んだ状態で開始すると、はしゃいでしまったペンギンが崖から落下してしまい、登山スタートとなる。


操作はレースと同じジャンプとアタックに加え、アイスピッケルで壁を登るアクションが新たに追加。スタミナが続く限り登ることができ、ペンギンたちの身体能力によって壁が反っていようとお構いなく登れる。足場で休憩するとスタミナは回復し、山肌に雪や草がわずかでも見えていれば足場として機能するため、ルートを視覚的に判断しやすい。また、登り中にスタミナ消費してアタックすることも可能で、あと少し届かないときにアタックして強引に登り切ることもできる。離れた壁にアタックして飛びつくことも可能だ。なお、レースでのアタックは4秒のクールタイムがあるため、使うタイミングが重要であったが、本モードではクールタイムは約1秒なので気軽に使うことができる。

本モードはそうしたアクションでただ登るだけではない。時間経過でお腹が減ってスタミナ上限が減少するため、道中にある果実の木や釣り場で食料を確保して上限を回復しなければならない。また。トゲの罠や敵の攻撃、高所からの落下などで怪我すると同様にスタミナ上限が削られていく。傷は道中にある宝箱からのアイテムで回復でき、そうしたサバイバル要素もこなしながら登っていくわけだ。アイテムは最大4つまで持ち運ぶことができるため、何をどこでどう使うのかが重要となる。
こうしてスタミナ上限とアイテムを管理しつつ、登山ルートを見極めていく。現実にはありえないような張り出した地形によって、見上げても足場があるのか見えないことも多いが、登ってみれば意外と足場は用意されており、自分だけの登山ルートを見つけていく感覚が楽しい。ちなみに、パーティープレイでは釣り糸を垂らして仲間を引き上げることも可能だ。

そして筆者は、初見ソロで雪山の頂上へ到達することができた。登山中には50mごとに標高が表示され、雪山の頂上は250mであった。頂上には温泉があり、そこへアクセスすると山から下りれなくなる。また、鍵付きの宝箱もあり、道中で鍵を見つけて持ち運べばちょっといいアイテムを獲得可能だ。アイテムが手に入るということは、まだ続きがあるようだ。頂上から斜面に飛び降りると、本編レースと同じ滑りで次のエリアへと移行していく。人気の協力登山ゲーム『PEAK』を踏襲しつつも、『Faaast Penguin』らしさをしっかりと散りばめたモードになっていると感じる。

1ミスがゲームオーバーにつながる緊張感
カジュアルだった登山は、ここから牙をむいてくる。先ほどクリアしたのは単なる第1エリア「雪山」だったのだ。第2エリア「ジャングル」の山は、遠目にも険しさが段違いで、一筋縄ではいかない雰囲気が漂っている。そもそもスタート直後から試練が待ち受けている。ジャングルではスタート地点が高所となっていて、山に繋がっていないため、まずは降りて麓に向かわなければいけない。落下ダメージを受けないよう、足場を見極めながら慎重に降りなければならず、視点の高さも相まってなかなかのスリルだ。壁に沿って落下しつつ、アイスピッケルで一時停止するというテクニックも駆使する必要があった。


無事に下りることができ、雪山での経験を活かしてジャングルの山を登っていく。しかし、雪山には触れると怪我するトゲがあったが、ジャングルでは触れると爆発する花という危険なギミックが登場。初見時はこれに安易に触れてしまい、爆発して大きく吹き飛ばされた挙句、そのまま落下して大怪我を負ってゲームオーバーとなってしまった。パーティープレイであれば復活させてもらうことも可能だが、ソロでは自身が動けなくなるとそこで終わりだ。
再挑戦する場合は、再度雪山からスタートとなる。山の地形は毎日変化するが、その日に挑めば宝箱配置も含めて同じ様子。一度目に試行錯誤したルートをなんとなく覚えていることもあり、雪山は危なげなく突破して再度ジャングルへと到達する。今度は爆発花に触れないよう進んでいくが、ジャングルは雪山よりも山頂へつながるルートが限られている。足場のない行き止まりのようなルートに入りこんでしまい、一か八かでその近くから登ったところ、スタミナ切れによってそのまま落下してゲームオーバーとなってしまった。

それでもめげない筆者は三度目の挑戦で、ジャングルの山を遠方から観察。右側は突き出した地形が多く登るのは不可能と判断して、左側のルートをメインに進むことにした。適宜アイテムで回復しながら、慎重にルートを見極め登り続ける。そして計500m登ったところで、ジャングルの山頂に到達することができた。二度の失敗を踏まえた対策が功を奏したことが何よりも嬉しい。山頂には雪山と同様に温泉と鍵付き宝箱があり、再びレースの滑りで最後のエリアへと進んでいく。

アイテムを駆使して登頂する達成感
最終エリアとして立ちはだかるのは「星空」の山だ。ここまでで最も標高が高く、浮島が点在する幻想的な景観が広がる。浮島にも登ることができるが、物理的に離れていてルートがつながっていない様子が確認できる。さらに、星空エリアのギミックとして定期的に流れ星が降り注ぎ、着弾地点で爆発する。開けた場所に止まっていると、確実に被弾するほどの密度で降ってくるため、天井のある場所に退避するなどの対策が必要となる。


星空は、ここまで培ってきた技術である程度は進めるものの、ジャングル以上に登れるルートが存在しない場面に直面する。離れた足場からルートがつながっていることを確認し、いちかばちかでトランポリンによる大ジャンプをしたところ、届かずそのまま落下してゲームオーバーに。無情にも雪山からのやり直しとなった。
そこで筆者は星空を見据えてアイテムを準備することとした。宝箱のほか、雪山から登場する敵を倒すことでもさまざまなアイテムを獲得できるのだ。敵であるメカペンギンはアタック3回で倒すことができ、爆弾を投げる鳥は不要なアイテムを投げて倒していく。食料も投げることが可能で、アイテムによっては一発で倒すことができる。食料と違って、傷の回復アイテムの入手機会は限られるため、常に一つは確保しておきたい。


高所へ飛ぶロケット、遠方へ飛ぶ大砲、空へ伸びる豆の木、橋を架ける板といったルートを切り開くアイテムを確保して、再び星空の山へと挑んでいく。流れ星をかいくぐり、離れた足場にはアイテムを惜しまず投入して新たなルートを開拓。そうしてついに、星空の山頂へ到達できた。雪山から計850mとなっており、この挑戦にかかった時間は約50分。最初の雪山挑戦から3時間以上かかっていたが、登頂できたときは、強烈な達成感を覚えた瞬間であった。現実の登山でもこのような気持ちを味わえるのだろうか。
なお、星空をクリアしたことにより難易度クライマーがアンロックされる。説明によればクライマーが標準難易度であり、筆者がクリアした難易度カジュアルはなんとイージーに相当するものだったようだ。さっそくクライマーに挑戦してみたものの、壁登り中のスタミナが減る速度が早く、ジャングルすら突破できずにゲームオーバーに。逆に言えば雪山はクリアできたので、何度も挑めばソロでもクリアできそうな絶妙な難易度と言える。さらに、クライマーでクリアできれば難易度ハードがアンロックされるようだ。

また、道中の行動に応じてステッカーを獲得できる。さまざまな条件が設定されており、やり込み要素としても楽しめる。そのほか、クリアしても失敗しても、リザルト画面ではシーズンパスの経験値を獲得する。レースが苦手でも、毎日地形が変化する登山に挑戦することで、シーズンパス報酬としてかわいいペンギンのスキンやエモートを入手できるわけだ。
「ペンギン・クライマーズ」はソロでもカジュアルに挑める登山ゲームだ。先述したとおり本モードは『PEAK』の影響を強く受けているだろう。『PEAK』は2025年にリリースされた協力登山ゲームで、売上本数は1000万本を突破したほどの人気タイトル。ただ『PEAK』は一人称視点、「ペンギン・クライマーズ」は三人称視点という大きな違いがある。根幹から仕組みが異なる本作に、さっそくブームを取り入れた新モードが用意された格好だ。
とはいえ、“ただの後追い”にとどまらない出来栄えになっていたことが印象深い。アクションはカジュアルかつ山の形状はコミカルで非現実的ながら、スタミナやアイテム管理といったサバイバル要素もあり、ルートの選択などは想像以上にシビア。一つの判断ミスがゲームオーバーにつながる緊張感があり、そして試行錯誤の末に頂へたどり着いたときの達成感は、まさしく本格的な登山体験となっていた。筆者はソロでプレイしたが、もちろんパーティープレイでも協力しあって登頂する登山体験が楽しめるはずだ。何よりも本作は基本プレイ無料。これまで本作をプレイしていなかった方や離れていた方も、この機会にプレイしてはいかがだろうか。
『Faaast Penguin』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S向けにクロスプレイ対応、基本プレイ無料にて配信中。新モード「ペンギン・クライマーズ」は4月9日より配信予定だ。
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