『BLAZBLUE ENTROPY EFFECT X』は「ブレイブルー」知らなくてもめっちゃ面白い。「アクションの腕前」で勝負するローグライトアクション
『BLAZBLUE』はわからないけどローグライトやアクションは好きという方向けに、『BLAZBLUE ENTROPY EFFECT X』のローグライトアクションゲームとしてのオススメポイントをご紹介する。

パブリッシャーのAstrolabe Gamesは2月12日、91Actが手がける『BLAZBLUE ENTROPY EFFECT X(ブレイブルー エントロピーエフェクト エックス)』を配信開始した。対応プラットフォームはPS5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S。『BLAZBLUE』を開発したアークシステムワークスのライセンス/シナリオ提供のもと開発されている。
本作は対戦格闘ゲーム『BLAZBLUE』のキャラクターをプレイアブルキャラクターに起用したことで話題となった『BLAZBLUE ENTROPY EFFECT』に連なる作品だ。

『BLAZBLUE ENTROPY EFFECT』は本稿執筆時点で、Steamユーザーレビューにて約2万8000件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。また、販売本数も100万本を突破しており、『BLAZBLUE』の派生作品としてだけではなく、ローグライト作品としても非常に高い評価を得ている。
そこで本稿では、『BLAZBLUE』はわからないけどローグライトやアクションは好きという方向けに、『BLAZBLUE ENTROPY EFFECT X』(以下、『BBEEX』)のローグライトアクションゲームとしてのオススメポイントをご紹介する。
簡単なのに派手で爽快、ローグライトでも随一のアクション性
『BBEEX』のもっともオススメしたい点は、アクションのおもしろさだ。『BLAZBLUE』から参戦しているアバター(プレイアブルキャラクター)はいずれも、非常に原作再現度が高いのだが、原作が2D格闘ゲーム、しかもコンボが派手な方の格闘ゲームということもあり、どのアバターも動きが非常に多彩で、洗練されている。
かといって複雑すぎてとっつきにくいということもない。アクションや固有システムのほとんどが、ゲーム開始時は封印されているからだ。本作ではステージをクリアすると、報酬として「ポテンシャル」を入手することがある。このポテンシャルによって、アクションや固有能力が開放され、段階的に使用できるようになっていく。
たとえば「ラグナ」というアバターであれば、ポテンシャル開放によって「インフェルノディバイダー」という技が使えるようになる。これは原作である対戦格闘ゲームでいうところのいわゆる“対空技”に相当する、剣で斬り上げながら上昇するアクションだ。このポテンシャルを開放することで地上コンボからインフェルノディバイダーで敵を打ち上げ、スムーズに空中コンボに移行できるようになる、といった感じだ。

アバターの技や動きは格闘ゲーム由来ではあるが、コマンド入力や技の強弱の概念はほとんどない。基本的には方向入力と3種類の攻撃ボタンの組み合わせですべてのアクションが出せるので、簡単かつ直感的にコンボを生み出すことが可能だ。アクションの追加によって攻撃性能が増していくプレイフィールは、どこかベルトスクロールアクションの要素も感じさせる。
初期アクションを絞ることで過剰な複雑さを制限しつつ、追加された技を試しているうちに、自然と自分だけのコンボルートが生まれていく。この「プレイ中にアクションが進化していく面白さ」は本作ならではだ。ポテンシャルを含めたアバターの強化状態は、敵に倒されるなどしてゲームが終了するとリセットされ初期状態に戻るので、同じアバターでも毎回異なるアクション、異なるコンボが生まれるのも面白い。アクション自体のおもしろさはローグライトアクション全体でみても屈指の出来だと感じた。

遊ぶほど強くなる、強化アバターで多彩なゲームモードを楽しもう
『BBEEX』には複数のゲームモードがあるが、メインとなるのが「ダイブ」だ。ダイブはステージクリア型のゲームモードで、プレイヤーは16体いるアバターの中から1体を選択する。出現する敵を全滅させることでステージクリアとなり、報酬としてアバターの強化要素を入手できる。これを繰り返して最終ボスを倒すのが目標だ。
ボスを倒すか、途中で戦闘不能になるとゲーム終了となるが、その際に「強化アバター」を保存することができる。これはプレイ中に獲得した強化内容が保存された、いわばアバターの履歴だ。この強化アバターは次回ダイブをプレイするときに、強化内容の一部を別のアバターに継承することができる。継承可能なのはアバターごとに設定された「継承固有スキル」(アクティブスキル)と「継承固有能力」(パッシブスキル)、そして2つの「戦術」だ。戦術はダイブ中に入手可能な強化要素の一種で、「スキル使用時にブラックホールを生み出す」「攻撃で敵をポイズン状態にできる」など、特殊効果を付与するタイプの強化要素だ。強化アバターは一種の装備品のようなもので、強力な強化アバターを作成することで、次回以降のダイブが有利になる仕組みになっている。

また、強化アバターは別のゲームモードで遊ぶ際にも使用される。「エクストラトレーニング」モードは、強化されたボスと戦ういわゆるボスラッシュモードだが、このモードでは保存した強化アバターをプレイアブルキャラクターとして使用する。ダイブで育てたアバターを使って、より強力になったボスに挑めるわけだ。
ダイブとエクストラトレーニングの一部コンテンツは、オンラインマルチプレイ/ローカルマルチプレイにも対応している。自分が育てたお気に入りのアバターをほかのプレイヤーに披露する場があるのも、やりこみプレイヤーにはうれしいところだろう。
このように、エクストラトレーニングやマルチプレイのためにダイブを通じて“アバターを育てる”楽しさがあるのが本作の特徴のひとつだ。継承固有スキルと継承固有能力はアバターごとに異なるので、いろいろなアバターで遊ぶきっかけにもなる。強化アバター×戦術×ポテンシャルの組み合わせで、同じアバターでもまったく異なるバトルスタイルになるので、ぜひいろいろと試してみてほしい。

逆境をねじ伏せろ、腕前がものをいうローグライト要素
『BBEEX』にはローグライトらしく、リスクと引き換えにリターンを与える強化要素も存在する。たとえば「バフ&デバフ」エリアで選択できる強化要素は、5つの戦闘ステージをクリアするまでプレイヤーに強力なデバフを与えるが、クリア報酬として強力な永続バフ効果が得られる、といった具合だ。
特徴的なのは、これらのリスク要素はほぼすべて、プレイヤー自身の腕前次第で無効化できる、という点だ。「バフ&デバフ」で言えば、「5回の戦闘中、HPが2%まで減少し続ける」というとんでもないデバフがあるのだが、攻撃に当たらなければ問題ないわけで、慣れたプレイヤーにとってはアバターの行動に制限がかからない分、むしろローリスクと言えなくもない。

ローグライトタイトルの中には、アクション要素があるものであっても、運要素が強いものや、技術以上に知識が重要な作品も多い。一方で本作は、戦闘をノーダメージでクリアする、長いコンボをつなげるなど、アクションのうまさに対する報酬が充実している。純粋なアクションゲームの腕前がちゃんと評価されるのは本作の良い点だと感じた。
もちろんプレイヤーをサポートするシステムも豊富に用意されている。恒久的な能力のカスタマイズ要素である「意識の結晶」では、シンプルに敵に与えるダメージを増強するものから、特定の戦術が出やすくするものまで、幅広い強化が用意されている。また、ダイブの難易度も敵の攻撃力/HPから、各フェーズの制限時間まで、細かに調整が可能だ。アクションに不慣れなプレイヤーでも腕前に応じて遊び方を調整できるようになっているので、安心して挑戦してみてほしい。

『BBEEX』は洗練されたアクションとローグライト要素が融合した傑作だ。原作『BLAZBLUE』の設定を活かしたストーリーもおもしろいが、それを差し引いてもアクションローグライトとして十二分に満足できる作品だと断言できる。
「原作の『BLAZBLUE』を知らないから」だけでスルーするにはあまりにもったいない。アクションゲーム好き、ローグライト好きのゲーマーには、食わず嫌いをせずぜひともプレイしてみてほしい。
『BLAZBLUE ENTROPY EFFECT X(ブレイブルー エントロピーエフェクト エックス)』はPS5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S向けに配信中だ。価格はStandard Editionが2970円。オリジナルサウンドトラックや、『BLAZBLUE』キャラクターカラーチェンジセットなどがついたDeluxe Editionが4400円となっている。
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