『オーバーウォッチ2』開発元、『オーバーウォッチ』に名前を戻すのは「“失敗だった”からではない」と強調。未来も見据えた前向き刷新
開発者は「『オーバーウォッチ2』が失敗だったと認めるという意図ではない」と説明している。

Blizzard Entertainment(以下、Blizzard)は2月5日、『オーバーウォッチ2』の大規模アップデートを発表。それにあわせ、2月11日に開幕される新シーズンからタイトルを『オーバーウォッチ』へと復帰させることを報告した。タイトルのナンバリングを戻すという異例の対応が注目を集めた発表だったが、 Blizzardの開発者は「『オーバーウォッチ2』が失敗だったと認めるという意図ではない」と説明している。
『オーバーウォッチ2』はBlizzardが手がけるオンライン対戦型FPSゲーム。『オーバーウォッチ』の続編として、2022年10月に基本プレイ無料タイトルとして配信開始された。タンク・サポート・ダメージの3つのロール分けがなされたチーム対戦が繰り広げられる従来のゲーム性を踏襲しつつ、チーム編成は6対6から5対5へと刷新。新たなゲームモード「プッシュ(Push)」が追加されるなど、積極的な改革が施された。

一方で、『オーバーウォッチ2』は発表当初実装予定であると告知されていた大規模なPvEモード「ヒーローミッション」については、本編のリリース後に一転して開発中止が報じられた。最終的にPvEコンテンツは「ストーリーミッション」として、有料ダウンロードコンテンツ(DLC)で配信されるが、当初予告されていたものとは異なる小規模な内容に留まった(関連記事)。『オーバーウォッチ2』の発表時は、PvPとPvEの2軸で展開される構想が強調されていただけに、PvEコンテンツの開発中止はファンの間で失望の声が相次ぎ、本作の不評へと繋がったようだ。
そんな幸先の悪いスタートとなってしまった『オーバーウォッチ2』だったが、2月5日に配信されたBlizzardの公式配信「Overwatch 2026 Spotlight」にて、2月11日から始まる次期シーズンに向け多数の新要素が発表。それと同時に、タイトルを再び『オーバーウォッチ』へ変更することが明らかにされた(関連記事)。タイトルの回帰については前述した『オーバーウォッチ2』への否定的なイメージを払拭する狙いがあるのではないかという意見も存在。そうした見方に対して、Blizzardの開発陣が改題の意図を、メディア向けイベントで語り、Eurogamerなどがその様子を伝えている。

『オーバーウォッチ2』のゲームディレクターAaron Keller氏は、タイトルから「2」を外すことは何らかのかたちで間違いを認める事になるのではないかとの質問に対して回答。プレイヤーたちの視点から見れば、本作はむしろ過去最高の状態にあるとKeller氏は語る。そのうえで、「ようやく“2”と呼ぶにふさわしい内容になった」といった評価もよく耳にするようになったと明かし、このような状態でタイトルから「2」を外したからといって、『オーバーウォッチ2』が失敗だったということにはならないとの主張を展開。そうした疑念を否定したかたちだ。
それでもタイトルを変更した狙いについて、Keller氏は『オーバーウォッチ』は「永遠に続いていくゲーム」だとしたうえで、このゲームがいつか「オーバーウォッチ3」に置き換わるのではないか、という不安をプレイヤーから払拭したかったからだと説明した。

また、Blizzardのライブサービス責任者であるWalter Kong氏も、もし過去に戻れるのなら『オーバーウォッチ2』とは名付けないだろうとタイトルを巡る混乱を認めつつも、この期間は『オーバーウォッチ』が現在の姿に至るのに必要な時間だったと語る。Kong氏は、この数年間は振り返るだけでも疲労を覚えるとしながらも、それが『オーバーウォッチ』を未来へと導いたのだと振り返った。
今回のトークイベントを通じて、『オーバーウォッチ』というタイトルへの回帰に込めたBlizzardの思いが明らかとなった。「2」のナンバリングこそとれたものの、作品としての進化には一定の自信を覗かせているようだ。さまざまな困難を乗り越え、今年で10周年を迎えようとしている『オーバーウォッチ』。2月11日に開幕する新たなシーズン1では、シリーズ最大規模のアップデートが予定されている。『オーバーウォッチ』の新たな門出に注目が集まっている。
『オーバーウォッチ2』はPC(Battle.net/Steam)/PS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で配信中。2月11日からは『オーバーウォッチ』として再始動する。
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