『ARC Raiders』の好戦性測るマッチングシステムでは「どっちが先に撃ったか」もバレている。“プレイヤーの意図以外”はいろいろ分析

『ARC Raiders』ではプレイヤーの“好戦性”を加味した振り分けがおこなわれている。そしてそのマッチングシステムにおいては、「どちらが先に銃を撃ったか」なども把握しているそうだ。

Embark Studiosが手がける『ARC Raiders』では、プレイヤーの“好戦性”を加味した振り分けがおこなわれていることが以前明らかにされていた。そのマッチングについて、本作のデザインディレクターを務めるVirgil Watkins氏がさらなる詳細をGamesRadar+のインタビューにて伝えている。同氏によると、“どちらが先に銃を撃ったのか”も判別できるそうだ。

『ARC Raiders』はPvPvE形式の脱出シューターだ。2025年10月30日にPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けにリリースされた。本作はソロプレイまたは最大3人でのチームプレイに対応している。本作の舞台はARCと呼ばれる謎の機械によって荒廃した未来の地球。プレイヤーは「レイダー」と呼ばれるならず者のガンマンとなり、ARCや敵対するほかのレイダーなどと地表で戦う。戦闘や探索を通じて手にした貴重な物資を、地下居住区「スペランザ」へと持ち帰ることを目指す。

本作では、マッチ中にプレイヤーと遭遇し銃撃戦に発展することもあれば、意思疎通によって協力しつつ探索を進めることも可能。こうしたプレイヤーごとのプレイスタイルの差異をある程度踏まえて、本作では「プレイ傾向に基づいたマッチング」を導入していることが開発元Embark Studios のCEOであるPatrick Söderlund氏より明かされていた(関連記事)。より具体的には、対プレイヤーにて好戦的な態度を続ければPvPをよくする傾向のあるプレイヤーと優先的にマッチングし、友好的な態度を続ければ好戦的ではないプレイヤーが集まるマッチになるというわけだ。

今回Virgil Watkins氏がGamesRadar+に語ったところでは、好戦性によるマッチング(aggression-based)というのは少し語弊のある表現としつつも、的外れな表現ではないと補足。今後もマッチングについて調整を続けていく方針を示した。

またWatkins氏は先述したような好戦性に基づくマッチングについて、する/しないの二元的な価値判断ではなく、多くのレイヤーに分かれ、重みづけされたシステムであると述べた。加えて、決してPvPプレイヤー、PvEプレイヤーのみがそれぞれマッチングするわけではないとのこと。完全に分断するわけではなく、あくまでプレイスタイルに応じてマッチングの“傾向”が調整される、といった具合なのだろう。

またインタビューの中でWatkins氏は「どのように攻撃者を特定しているのか」という質問にも答えている。先述の“好戦性マッチメイキング”ではPvPに関わる人が「PvPを好む」と判別されるとのことで、うっかりPvPに巻き込まれた人も“好戦性がある”と判断されるのかどうか、といった趣旨の質問だろう。

この質問に対し、Watkins氏は「誰が先に撃ったか」「誰がダメージを受けたか」「誰が何をしたか」はデータとして追跡できていると返答している。一方で、現状ではプレイヤーに向けて射撃を当てたときの「意図」までは判断できないとのこと。たとえば先手を打ったプレイヤーがまったく攻撃を当てられずに、そのまま反撃を受けて返り討ちにあった場合、返り討ちにしたプレイヤーの“自衛のため”という意図は認識されず、相手を倒したという事実だけが記録されている状態だという。価値判断や道徳的な判断はおこなわれず、単純にPvPへの参加状況をかなり大雑把に判断しているとのこと。とはいえWatkins氏によればこのマッチングシステムの改善を続けており、機能の追加・調整をおこなっているようだ。

『ARC Raiders』のマッチングシステムにはかねてより注目が寄せられ、開発元CEOのSöderlund氏による発言も話題となった。今回はそんなマッチングシステムについてのさらなる詳細が明かされたかたち。現状ではプレイヤーの行動の意図までは考慮されていないとのことだが、継続的な改善も図られているようで、今後そうした「望まぬPvP参加」も判断材料になっていくのかもしれない。

『ARC Raiders』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに販売中だ。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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