「『Vampire Survivors』風ゲームにぴったりなジャンル名」を決める投票、結果発表。結果はValveに提出、Steamタグ化なるか

インディーチームのAwesome Games Studioは12月11日、『Vampire Survivors』風の作品に対する適切なSteamタグを決めるための投票結果を発表した。最も票を集めたのは「弾幕天国（Bullet Heaven）」となった。あくまでValveとは無関係の非公式活動ながら、投票結果は同社に提出済みとのこと。

『Vampire Survivors』は、ローグライク要素のある見下ろし視点アクションゲームだ。プレイヤーは四方八方から迫り来る多数の敵を自動攻撃で倒し、経験値を拾い集めて装備やアップグレードを入手しながら、敵の波状攻撃からの生き残りを目指す。本作は2021年に早期アクセスとして配信され、2022年に正式リリース。中毒性のあるゲームプレイが人気を博し、本作に影響を受けたフォロワー作品も多数登場している。

一方でそうしたフォロワー作品に対して、2025年現在においても世界共通なジャンル名が存在しておらず、Steamにおいてもジャンルを表すタグは用意されていない。それにより、類似作品の検索が困難な状況が生まれており、また開発者にとってもジャンルのファンに検索されにくく埋もれやすいという問題も抱えている。そうした状況を打開するために、Awesome Games Studioと「弾幕天国フェス」の主催者らが中心となって、11月27日よりSteamタグを決めるユーザー投票が受け付けられていた（関連記事）。

そして12月11日、ユーザー投票の結果が発表された。計8023件の投票があり、1位となったのは3528票（約44%）の「弾幕天国（Bullet Heaven）」であった。2位は2486票（約31％）の「サバイバーライク（Survivors-Like）」、3位は976票（約12%）の「大群サバイバル（Horde Survival）」と続いている。なお、本投票では第二候補も選ぶことができ、第二候補では「サバイバーライク」が僅差で1位となっている。この投票結果はSteamを運営するValveに提出済みとのことだ。

また、投票結果を受けてAwesome Games Studioはユーザーに対して、『Vampire Survivors』風の作品に「Bullet Heaven」というタグを入力してほしいと協力を呼びかけている。というのも、Valveは過去にメーカーからの「ドワーフ」タグの追加要求に対して、「Steamユーザーがタグとして使い始めた場合に限り追加可能」という回答をしている。それを受けたメーカーはユーザーにドワーフタグの入力を呼びかけ、その結果ドワーフタグが採用された経緯がある（関連記事）。今回の投票結果によっても、同様の回答があることを見越してユーザーに呼び掛けているかたちだろう。

なお、日本国内においては「ヴァンサバライク」という呼称が比較的広まっているように見受けられ、仮に「弾幕天国（Bullet Heaven）」というタグが採用されても馴染みがないと感じるユーザーが多いかもしれない。Steamのタグはユーザーが自由に入力できるため、『Vampire Survivors』風の作品にお気に入りの呼称があれば、Steamタグとして入力してみるのもいいだろう。いずれにせよ、Valveから投票に対する回答があるのか、Steamに新たなタグが採用されるのか、今後の動向に注目される。