マルチ強盗FPS『PAYDAY 3』新アプデでついにスキルシステム刷新。カスタマイズ性重視の前作スタイルを継承した「Skills 2.0」実装

Starbreeze Studiosは12月2日、クライムFPS『PAYDAY 3』向けにバージョン2.5アップデートを配信した。

デベロッパーのStarbreeze Studiosは12月2日、クライムFPS『PAYDAY 3』向けにバージョン2.5アップデートを配信した。今回のアップデートでは従来のスキルシステムが全面刷新され、新たなスキルシステム「Skills 2.0」が実装されている。新システムはスキルツリー形式となっており、前作『PAYDAY 2』のスキルツリーを継承したような設計となっている。

『PAYDAY 3』は、オンライン4人協力プレイ対応のクライムFPS『PAYDAY』シリーズの最新作だ。アメリカ・ワシントンDCを舞台とした前作『PAYDAY 2』から数年後、犯罪集団Payday Gangはニューヨークにて新たな強盗計画に挑む。バージョン2.5にて正式に実装された主要な変更点を以下に紹介していこう。

Skills 2.0正式実装に先駆け、11月21日にはStarbreeze Studios公式YouTubeチャンネルにて「PAYDAY 3: A Chat With The Devs – Skills 2.0」が公開された。動画内では、開発チームのQAマネージャーのPatrick Ahonen氏が本スキルリワークの内容を解説している。同氏によると、本スキルリワークによって開発チームは4つの開発目標を立てていたとのことだ。

まず第一に「エッジ、グリット、ラッシュ」の削除が挙げられている。これらは旧スキルシステムの根幹となるバフ要素であったが、効果が限定的であることなどからプレイヤーコミュニティから不満の声が多いシステムでもあったとのことだ。

次に「Archetype(原型)の刷新」が挙げられている。Skills 2.0では前作『PAYDAY 2』と同様、ページごとにテーマ別のスキルセットが分割されており、プレイヤーは自身が遊びたいプレイスタイルに応じてスキルを取得していける導線が明確にされている。これにより、新規プレイヤーに向けた遊びやすさの向上や自身に合うプレイスタイル(原型)を見つけやすい設計となっているようだ。また上級者にとっては『PAYDAY 2』同様、スキルや武器のシナジーを研究して独創的なビルドを組める自由度が確保されている。

そして同氏によると3つ目に目指したのは「視認性と理解しやすさを重視したUIナビゲーションの向上」、4つ目は「独創性を可能とするスキルと武器システムの構築」だったとのことだ。

新たに実装されたSkills 2.0ではスキルツリーとして戦闘向けのSoldier、隠密向けのNinja、セントリーやショットガン向けのMechanic、ECMジャマーやギミックを多用するHacker、アドレナリン消費による一撃必殺攻撃可能なConman、遠距離戦闘向きのProfessionalなどが用意されている。それぞれのツリーにはサブツリーが存在し、Tier 1などの下位スキルから取得していく形式だ。特定のサブツリーに一定ポイントを投資することで、上位Tierのスキルが順次アンロックされていく。スキルポイントは最大51ポイント獲得可能で、これはプレイヤーのインファミーレベル150到達時の最大値となるようだ。

また本アップデートに合わせて、Starbreeze Studiosは新たに「Skills 2.0 Simulator」という専用ウェブページを公開。プレイヤーはゲーム外で自由にスキルビルドを試行錯誤したり、作成したビルドを他プレイヤーと共有したりできるようになっている。

本アップデートでは、ほかにもプレイヤーが敵に対して戦利品のカバンを投げつけることで敵をよろめかせることが可能となったり、一部武器のダメージが調整されたりするなど、全体的なゲームバランスを見直す内容となっている。アップデートに関する詳しい内容は公式パッチノート(英語)を確認されたい。

『PAYDAY 3』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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