『Fallout 4』10周年記念アプデへの不評受け、修正パッチ今月配信へ。“新Modシステム”の改善など、詳細明らかに

Bethesda Softworksは11月11日、『Fallout 4』に向けた今後のアップデート方針を示した。

パブリッシャーのBethesda Softworks(以下、Bethesda)は11月11日、『Fallout 4』に向けて「Creations Bundle」DLCを配信した。同DLC配信に伴い実施されたアップデートでは、不具合やパフォーマンス面での問題が発生。ユーザーからの批判の高まりを受けて、Bethesdaは今後のアップデート方針を示した。

『Fallout 4』はオープンワールドアクションRPGシリーズ『Fallout(フォールアウト)』のナンバリングタイトル。プレイヤーは謎多き地下シェルター「Vault 111」で唯一生き残った主人公として、核戦争後の荒廃したボストンを冒険していく。海外では2015年11月10日にPC/PS4/Xbox One向けに発売され、その後PS5/Xbox SeriesX|S向けにも対応した。発売直後にはSteamで47万人強の同時接続プレイヤー数を記録。2016年のD.I.C.E. Awardsで「Game of the Year」を受賞するなど、高い評価を受けてきた。

そんな本作では、発売からちょうど10周年を迎えることを記念し、11月10日に「アニバーサリーエディション」を発売。ゲーム本編と全6つのDLCが同梱されている。また、同エディションの発売に際するアップデートでは「Creations」メニューが実装。これは、従来の「Mods」メニューと「Creation Club」メニューを統合した新たなプラットフォームで、有料または無料の追加コンテンツをまとめて管理できるようになった。アニバーサリーエディションには、そのうち一部コンテンツをセットにして収録した「Creations Bundle」が付属しており、DLCとして単体販売もされている。

一方で、アニバーサリーエディションの発売に伴うアップデートにより、ユーザーからはパフォーマンス面での問題をはじめ、特にCreationsメニューに関する不具合の報告が続出。Steamにおける本作の最近のレビューでは、好評率が32%に至る現状となっている。これに対して、Bethesdaは調査を進めるとともに、複数回のパッチ配信を通じて問題の解消を目指す姿勢を明かしていた。

そして今回、今後配信予定のパッチの詳細が説明された。まず11月に配信予定のパッチでは、ゲームのクラッシュや操作不能となるバグ、セーブデータのロード関連の不具合等が修正予定。また、CreationsのUIやパフォーマンスも改善されるとのこと。なお、このパッチの配信日はまだ発表されていない。

ただし、当初11月のパッチでの実装が計画されていた、コンソール版におけるModストレージを拡張するアップデートについては、12月のパッチへと持ち越されることとなった。実現されれば、大型のModやより多くのModをコンソール版でも導入できるようになるとされている。12月のパッチの詳細については数週間以内に告知されるそうだ。

発売から10年を経た今日でも多くのユーザーに愛され続けている本作。アニバーサリーエディションの発売に際したアップデートは賛否も寄せられたなかで、ユーザーの反応を受けて改善を進める姿勢に注目が集まっている。来週には無料のCreationsコンテンツとして「Varmint Rifle」が配信予定であるといい、パッチの配信日などの続報にも期待される。

『Fallout 4』はPC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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